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[巨きく丈夫な血色の翼。
両翼は薄く影を作りエステルを覆う。]
……………、ランス………。
[ランスがエステルに向き直る。
さんは、意識的に付けなかった。]
[暫くの間、スーさんと身を寄せ合うように抱きしめあっていましたが、そのうちに、こうしている場合ではないと気付きます。
今、暖かなスーさんと抱きしめ会う事はとても心地よいのですが、スーさんの傷を放置していいというわけではないのです。
わたしはスーさんから少しだけ身を離せば、指をそっと、赤色の右半分に伸ばします。
スーさんの包帯を摘み上げて、緩やかに首を傾げました。
交換しますか、と、声無く問います。
確か、マスターの部屋に簡単な医療用具を詰めた箱があったはずです。
マスターが忙しい時は「勝手に持って言っていい」とまで言われていたので、
その時の記憶が確かなら、ガーゼや包帯もちゃんとありました。
わたしも赤色に染まった包帯ではあまり外を出歩けませんし、スーさんが頷くようなら、道具箱を取りにマスターの部屋まで向かったでしょうか。]
[暖かで、穏やかで、心地良い時間だった。
いつまた赤が滲み出るか、分からないのも忘れるくらい。
そんな、ぼやけた思考のまま、ナデージュがつまんでいるものを見て、
最初は同じように首をかしげていたけれど、
徐々に、すまないという気持ちを顔に出して、俯きがちになってしまう]
…だい、じょうぶ。
そんな、めずらしいことじゃないし。
ひとりで、できるし。
こわく、なんか……。
[帰ってからやる、と、たどたどしく伝えようとする言葉とは裏腹に、
小さな手はナデージュのケープの裾を掴んで離そうとしない]
………ごめん、なさい。
やっぱり、こわい。
[怖いものは色々あるけれど、
今は何よりもこの暖かさを失うのが怖くて]
おねがい。
まってるから。すぐ、もどってきて。
[――ぺこり。
軽く頭を下げる。
強情に思われた手はなだめすかさなくともするりとナデージュのケープから離れ、
代わりに自分の上着の裾を握りしめた**]
[こわい、と告げるスーさんの頭をそっと撫でます。
大丈夫、大丈夫と、落ち着かせるように。
本当はスーさんと一緒にマスターの部屋まで行ければよかったのですが、スーさんの身体を無理に動かすのはあまり良い事の様には思えませんでした。
変わりにケープを脱いで、そっとスーさんの肩にかけます。
人肌の温もりにはかないませんが、それでも、無いよりはきっとマシでしょう。
わたしは立ち上がり、マスターの部屋まで真っ直ぐに向かいます。
倒れた椅子は後回しです。
マスターの部屋の入り口近くに目的の道具箱を見つけると、すぐにカウンターの方へと戻りました。
お酒を割る為の、飲料水の瓶が何本か備蓄されているのを思い出したからです。
残りの本数も、大分心許なくなっていますが。]
[タオルを一枚、道具箱を一つ、水の瓶を一本。
量としてはそれほど多くはないのですが、今のわたしにとってそれらを運ぶのはなかなかに重労働です。
それでも、何往復するかよりは一度に運んだ方が早い、と、わたしはスーさんの元に歩んでいきます。
おまたせしました、と、声無くスーさんに告げれば、また、スーさんの傍らに膝をつきます。
飲料水の瓶を開け、中身をタオルに少しだけ含ませました。
それからまた、スーさんの包帯をつまんで軽く持ちあげて、首を傾げます。
解いてもいいですか、という、問いかけでした。]
[角と耳の引っかかりに注意し、帽子を脱ぐ。
マントを剥いで、上着のボタンに手をかける。
ばさりと無造作に脱ぎ捨てて、カインは己の身体に視線をやった。]
……
[胴には、絵の具で乱雑に塗りたくったような赤黒模様に覆われていた。
変異しかけのような、腐りかけのような、気味の悪い色。
しかしそれ自体に痛みなどを見せず、面倒くさそうに、取り出した軟膏薬を背に塗りつけて。
また手早く、着ていたものを羽織る。]
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