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―回想―
[遠い遠い昔のこと。
男がまだ少年というべき年齢の頃。
既に各地では滅びの予兆が見え始め、
資源不足と漠然とした不安により戦争が頻発していた。
ドワイト―――…かつての名は、ゼノビア。
彼は生まれてすぐに両親を亡くしていた。
父親が魔物化し、母親がそれに食われた。
当時、魔物化は珍しい現象だった。
研究材料として父の亡骸と彼の実子のゼノビアは、
研究施設へと送られた]
[父母の記憶は殆どない。
研究施設が家のようなものだった。
実験に協力させられることもあったが、
ゼノビアはそれなりの環境を用意してもらい、
成長して行くこととなる]
トーローイー。
[研究所にいた年の近い青年に、彼はよく懐いていた]
暇だ。なにか面白いもの見せてくれよ。
[生意気な物言いではあるが、その眼は期待に満ちていた。
ふと思いついたように、ポケットから赤い花を差し出す]
ねえ、この花を白く変えることはできるかい?
[赤い花は青空の元、陽光に映えて――――…]
[吐き気がする。]
なんだい、君。
実に、つまらない男になったねえ。
[にやり、と笑った。
いつものように笑うのは口元だけで、両目は目の前のおかしくなった誰かをにらんだまま―
握った矢を、その首元めがけて―]
薄紅色の花。
───おれの、勝ちだ。
[微かな笑みを浮かべると、リボンの花を、潰さぬように緩く握りしめる。]
ありがとう。
[そして再び翼を広げ、窓から飛び立つ。]
[寄り添った相手に未練も見せない少女が、何者かなどと知ることはできなくて。
理解できなくとも、共存することはできると、思っていた、のに。]
――アンタは、未練も持てないんじゃないか。
[愛したひとが体温を失くすところを思い出す。
手に触れた相手が冷たくなっていく過程。
女は、夫の未練にもなれなかった。]
[傷を負った日のことはろくに思い出せない。>>1:13
この日を境に、お手製の呪符を持って森にも平気で踏み入る活発な様はなりを潜め、
現在も壊れ続けたまま]
…っ。
[僅か、うめくような声を上げたのは、
水が傷に染みたからであって、
記憶を引っ張り出せたせいではない]
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