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― 壺の外:イベント後(>>4:479) ―
[>>4:427スッチーの壺から中に行き、どれくらい経ったか。
浴衣も着てて、ちょっとしたお祭り気分を堪能してから、入った時同様、唐突にスルッと外に出た。]
……で、ここどこかしら?
[人の気配はたくさんあるが、サロンではなさそうな。
甘い香りと温かい空気が漂う、誰かの部屋?]
……えっと、お邪魔してるわ?
[壺から出てきたのを目撃したのは、レリア、シリル、マルセーの誰かだろうか。
もし、そうなら、出てきてすぐに。
壺のそばに誰もいないようなら、カフェの客席までのこのこ顔を出してあいさつしただろう。]
……スッチーの壺って、出口が別なのかしら?
[壺の中のにぎやかさは、ティンカー・ナッツから聞いていたイベントだろうとはのみ込めてはいたので。
首をかしげつつも、そんな感じで事情説明しただろう。*]
みんなに、届け。
[貨物室から見つけ出してきた壺の中から、光がどこかへ向かって飛んでいく。一体どんな素晴らしい事が起こるのか。それはスッチーにも分からない]
[もぐもぐしながら]
探し物は見つけても、もう手に入らないことが解ったからね。
[ライムの皮に望郷の思いが起こされ、少し眼を瞑る]
それがひとつの区切りになるのかなって感じたんだ。
逆にリアさんはあの星でどうだった―の?
[もぐもぐしながら伏せがちの視線を持って。戦争と言う言葉が離れない。]
僕は…リアさんはケーキを作ってるのが似合うと思う。
こんなおいしいんだもん…
[一度断られた新しい生について、遠回しに言った。]**
ありがとう…あたしも、故郷の星に帰って、
ケーキを作って、周りの人を笑顔にして…。
そんな未来が送れたらいいな、とは思っているのだけれど…。
[芳の遠回しな言い方と配慮に何となく気づけば、
叶うかどうか分からないけれど、そう言って小さく微笑んだ]
ーーカフェーー
[出会えた人にはケーキを渡し、サッキュんにはついあっさりとハンスからだと明かしてしまったりして>>421カフェへと戻ってくる。
配れなかったケーキは持って帰ってきたのでカフェに増えていた客に問題なく出せただろう]
俺の分は一段落になってからでいいよ。
[レリアも忙しそうだし、
何より他の客との会話を優先して欲しかった。
だからそう言って店の隅の椅子に座り]
……。
[誰かがケーキに感嘆の声を上げたり、人を思いやっていたり、隠しきれない複雑そうな色を声に浮かべていたり。
店を出ていくメルヴィとハンスの後姿を見送った後は、まるでうたた寝をしているかのように目を閉じて、それらを聴いていた]
ー回想ー
[「イザベラ様聞きました?」
危険というかなんというかいや危険なのはなんとなくわかったんだけど色々とシュールさが勝ったというか・・・
あのえもいわれぬ残念感・・・
ぼくは忘れません。]
次の駅の事かしら?
[「そうですそうです。」
イザベラ様は珍しくテンション低い答えます。]
あんま気乗りしないわねぇ…
[「どうしたんですか?こういうの好きそうですけど・・・」]
そりゃねぇ…
なんとなく想像つくもの。
見たくない所じゃないわよぉ。
選らばなかった未来のあたしなんて美しさの欠片もないババアになってるだけよ。
[「イザベラ様が一番嫌いな・・・」]
その後はバカみたいに笑われながら死ぬだけ。
賭けてもいいわぁ。
部屋で一人神経衰弱したほうがましよ。
[「そこはぼくも混ぜてくださいよ」]**
―Café―
あ、リコリスさん、おかえりなさい。
お疲れ様でした…!
[いつの間にか、リコリスが配達から戻ってきている>>514
のに気づけば、うたた寝をしているかのような姿に、
少しおつかれかな?と小首を傾げつつも、]
クロスケさんには…何故かシリルが、
ネズミがよさそうとか、お魚がよさそうとか言いだしてね。
さすがにネズミは…だったので、昔、黒猫が出てくる
映画で見た、ニシンとカボチャの魚型パイにしてみたわ。
熱々のうちに召し上がれ。
[一人用のオーバルのココット皿にニシンとカボチャ、チーズ、ホワイトソースを重ね、上から魚型のパイ生地を乗せる。鱗や顔なども、立体的に貼ったパイ生地で作った。
こんがりと香ばしく焼きあがった魚のパイからは、温かくクリーミーな美味しそうな香りが漂ってくる]
ケーキ二つ、というのも、イザベラさんでなかったら
食べきれないかな、と思って、
クロスケさんの方は食事にしたの、ごめんなさい。
リコリスさんには…デザートに同じ名前のハーブの香りを
ごく仄かに効かせた、雪のようなチーズ・ムースを。
[ふんわりと滑らかで、とろけるようなムースには、ごくごく微かにリコリスの香り。苦手な人も多いけれど、微量ならば、ちょうどよくチーズの個性を引き立てるスパイスになる。
周囲に、キラキラ光る星の粉をかけた、薄い繊細な雪の結晶型の揚げ菓子を立体的に飾り、上には綺麗な赤い瞳を思わせる、ナパージュされた、瑞々しいベリー類。]
飲み物は、体があたたまって疲れがとれるように、
*13月*産の蜂蜜と、ミルク、オレンジに似た香りの
果汁を加えた、
ハニーオレンジ・カモミール・ミルクティーをどうぞ。
[色々ありがとうございます、おつかれさまでした、と感謝の笑顔で微笑んで、パイとケーキと飲み物をリコリスにサーヴしたのだったか]
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