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[サーシャが何か叫んでいる。
ロランの首に手が掛かる。
カチューシャは逃げ出せただろうか。
あの獣の名は―――
どれも確かめることの出来ぬまま床に頽れ、意識を手放した。*]
/*
ところで、サーシャは狂でいいのかな。
狼・狂・狩の三つ巴なら村人が出て行く必要なかったような気が今更した。(どげざ)
[けれども誰も助けてくれません。
元よりヒーローなんてものがこの世に存在しているなら、少女の家族は誰も死なずにすんだのですから。
ヒーローは、どこにもいません。
だから少女はよろよろと立ち上がり、ぽてりと羊さんを取り落とし、両手で部屋に備え付けられた水差しを持ち上げ、そして…]
[こわいこわい、サーシャおにーさんの頭めがけて、思い切りそれを振り下ろしました。
がちゃんと、陶器の割れる音が響きます。
非力な少女にだって、出来ることはあるんです。]
あ……。
[吹き込んできた冷気に、髪を乱され、視界が奪われる。
何があったのかと振り返れば……狼の姿は、ない。]
……え?
[落ちてしまったのかと、誰かが言ったか。大きな獣の圧迫感が無くなれば、部屋は、妙に広く。悪い夢の後のよう。]
……ぁ
[ロランの首に手をかけていることに気づき、顔が、一気に蒼白になる。]
ろらん、ねぇ、ろらん?
[真っ白な首に残った赤い指の痕。それが怖くて……ロランの肩を揺さぶり続けた。]
/*
>>101
Σカチューシャ様が見てる
ごめん、おにーさん入れ違いにぶっ倒れロール落としちゃったよ…… がくり
[だから、青年は気づかない。少女が何をしているかなど。
……否、はじめから視界に入ってなどいなかったのかもしれない。
音。痛み。目の前の光。初めに感じたのはどれだったか。]
……いた、い。
[自分の気持ちも、今何が起こったのかも、なに一つわからなくて。
痛みだけを感じて……どさり。ロランに覆い被さるように、倒れ、意識を手放した。]
[冷気に意識が少し覚める、白さの残る視界に移る姿を捉えれば
赤黒く汚れた指先は、己の首を絞める手首を掴もうと力なく伸ばされて]
――……、
[彼もまた泣くのだろうか、
言っている言葉の意味にまで思考は回らないのに、
彼が泣きそうだ、ということだけはわかって、
泣かせるのは嫌だな、と思って
意識は途切れたのか、続いたのか、わからない。
どちらにしても、それは一瞬のようだった]
[ぜぃぜぃと。
少女は呼吸を整えながら、割れた水差しの取っ手を放り捨てます。
そしてローラお兄さんの身体をゆさゆさと揺さぶりました。心配するように、その瞳を覗き込みながら。]
……何だか予想外の方向に転がったな。
私以外、全員意識がないぞ。
いっそ、皆殺しにしてしまった方が早いんじゃないか?
どうするかな、これ。
取り敢えず、―――銃は貰っておくか。
[揺れる。揺れて。吸い込めば。
喉を冷たい空気が通りすぎていった]
――…ッ、ほ、けほッ
[急いた呼吸に咽て咳き込めば、振りかかっていた冷たい滴。
明瞭になった視界に映るのは少女の姿、そして覆いかぶさるような温かい重み。
2人を見比べるように、黒い瞳は動いて――
少女にむけて大丈夫、とでも言うように目元を緩ませた]
[冷たい。
さむ い。
さみ し い。
――ここは、何処?]
ジラント…………
ジェーニャ…………
[家族の名を、呟いた、つもりの霊体。
見渡せど、その存在は感じられない。
確かに、自分は真白の世界にその身を投げ出し、死を迎えた筈だった。
だが、その霊体を迎えに来てくれる夫の姿も、子の笑顔も無く。]
これは……罰?
[人間に絶望し、狼に一矢報いる事も出来ず、只生から逃げ出した愚かな女には、死の世界ですら幸せを得る事は赦されない、のか。
浮遊する霊体は、列車で起きている凶行を、恐慌を、じっと見ている。
――<<狩っている>>のは、どちら?]
見届けろ、という事かしら……。
[絶望の溜息。
救いなど、何処にも無い。]
―――……、りがと う。
[狭まった喉は掠れて、上手く音を紡げなかった。
なるべく衝撃がないように、サーシャの身体を支えながら、その下から這い出る。落ちたマフラーは彼の体の下にあるので、とりあえずそのままに諦めた。
銃は再びコートの下に、仕舞いなおして。
伏したサーシャの髪を一度撫でて、立ち上がる]
………、
[窓は深い闇の外、雪は吸い込まれそうな白い渦、
床に赤黒い痕は転々と続いていたか
近づけば、窓枠の上に手を伸ばし触れてみる]
[少女は辺りを見回します。
おねーさんの死体。
今は気絶している、身を挺してかばってくれたべるおにーさん。
割れた窓と、割れた水差し。
折り重なるように倒れている、サーシャおにーさんとロランお兄さん。]
灰を使っていなかった。
どうも、Ellieです。
人狼界の隅っこに5年とちょっと生息しているへたれRPerです。
この度は大好きなトロイカセットを使いたくてやってきました。
この後コーレル水車2があるからトロイカ2連戦!ひゃっほい!
いつもはダミーのなすちゃが使えるのが嬉しかったヾ(≧∇≦)〃
ちなみ、夫のジラントはトロイカセットVer3で実装予定の髭キャラです!らぶ!!
‐食堂車‐
[...は車内の騒動を余所に、一人悄然と佇む。]
孤独で寂しい獣よ。貴方の行く末を見て差し上げましょう。
{18月:正}{19太陽:逆}{13死神:逆}
[...は、タロットカードを取り出し3枚を捲る]
[状況を確認すると、ロランお兄さんの手に自分の手を重ねて、引き金が優しく指を離そうとします。
信じて。
そう言うかのように、こくんと一度頷いて。]
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