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[嘲るような言葉に、きつく口唇を引き結ぶ。
彼の言っていることは的確なのかもしれない、けれど]
……何が悪い。
君のせいで痛いのなんて、私の勝手だ…!
[無茶苦茶なことを言った。
その間にも、彼の獣への変化は全身に及んでいく、針の様に煌く黒檀の毛並みと紅玉の眸。サーシャの高揚した声を思い出す、この力ある獣には確かに狂気を誘う何かが、ある。
力ある者の象徴のような鋭い爪と牙の輝きに、気おされる。威嚇の唸りに、見開いた瞳は、その紅を瞳孔に映しだした]
ミハイル――……
私を喰らう気に、なったのか?
[言葉を発さぬ獣に問いかけながら、
その身は小さく後ずさる、恐れと畏怖と――けれどやはり、痛みをもたらすものは消えず、残って]
[走っているうちに日が落ち、辺りは急に暗くなった。
『ユーリー』
早く行かないと。
戻らないと。
そう気持ちが急いていた。
すると、何故だか急に体が軽くなった]
[いつの間にか前屈みに…地面に手をついている。
手…否、それは獣の前肢だった。
意識を向ければ尻尾もあり、全身の筋肉を使って駆けていた。
風を受けて走るのは、非常に気持ちが良かった。
『ユーリー』
彼の名前を呼ぶ声が、随分と近くに聞えた。
暗闇に視界を遮られる事無く、彼はその先に彼女を見つけた]
[『ユーリー』
彼女は口元に手を当てて。四方に身体を巡らせて。
彼の名前をただ呼んでいた。
『ユー』
彼女が自分の正面を向いた時。
地面を蹴って、彼女に飛びかかった。
両肩を前肢で抑えて]
[『きゃ』
小さく悲鳴をあげた彼女は、自分に跨る彼を見た。
ただ、赤く光る獣の目だけを。
『ぃ、や……』
悲鳴は嫌だと。
顔をべろりと舐め上げた。
案の定、彼女は恐怖に慄いている。
自分よりも2つ上の少女。
普段は喧嘩をしても負けてばかりだった。
だが、獣になった自分の力を、彼女は押し返せないで居る]
[『マリア…』
彼女の名前を呼んだ。
俺だよ、ユーリーだよ。
気付いて。
変なんだ。
走っていたら、こんな姿になったんだ。
どうしよう、このままじゃ、ホームに戻れない。
どうしよう、堪らなく……お腹が空いているんだ]
[『ユーリー…?』
彼女が自分を分かってくれた。
あぁ、嬉しいよ、マリア。
だから、ごめんね。
今から君を、食べさせて]
[柔らかい首に、鋭い歯を突き立てた。
口の中に広がる血の味に、頭の中が酷くくらくらした。
肉を喰い千切り、噛み砕いて飲み込む。
今まで食べてきた中で、一番のご馳走だった。
あぁ、なんて美味しいんだ。
豚よりも、羊よりも、鴨よりも…。
もしかしたら、それはマリアだったからなのかもしれない]
[ロランとミハイル。言葉を交わした数の多い二人が去ってしまえば、食堂車は急にその空気を変える。
よそよそしく。広く。ぎゅうぎゅうの。ざわざわ。ぞわぞわ。]
……。
[いつも感じていたもの。何を言っているかがわからなくて、何を求められているのかがわからなくて。
空想に逃げればより一層遠くなるし、膜で隔てられているような気がするのに、突き刺さる痛みだけが通り抜けてくる。]
……食べられたら、死んじゃうけど、食べてもらえる。
[答え損ねた、ミハイルの問い>>3:99の答え。小さく呟いて、彼の唇の動きを思い出そうとする。
『いい子だな』と言ってくれた低い声。舞い上がるような幸福を呼び覚ますはずの……人狼の声。
けれどそれは、回想の中でさえ、ロランの悲痛な声にかき消された。]
……なんでかな。
[彼が人狼だと、確信が持てていないから?
理屈をつけてみる。うまくいかない。狂った感覚が、彼を狼だと告げている。]
わかんない。……わかんない。
[ぶつぶつと小さなつぶやき。自分の中に完全に入り込んでしまって、周囲の騒ぎには気がつかない。
アナスタシアが出て行ったことも。ユーリーが愛を語っていることも。
……ましてや、別の部屋で、ロランが危険にさらされていることなど、気づけるはずもなく。]
がたん、ごとん。がたぁん、がたぁん……
[揺れる列車の音をいつしかなぞり始める、その瞳の焦点はどこにもあわないまま。**]
[首の次は肩に…と思ったが、鎖骨が邪魔で上手く歯を立てられなかった。
ならば腕をと、噛み進めていく。
ぎこちないながらも、本能の赴くままに。
溢れ出る血を啜りながら肉を噛むのは難しく。
前肢で身を抑えながら、食べ進めて行く]
[『ユーリー』
マリアを食べるのに夢中になっていると。
低い声が、それを制した。
神父…様?
恐る恐る顔を見あげると、そこには案の定神父が立っていた。
『おめでとう、ユーリー』
おめでとう…?
何を言っているのだろう。
何故彼は手を打っているのだろう。
『君が目醒めるのを、ずっと待っていたんだよ』]
−シュテファンの個室前−
[ダニールが扉を開けた途端、血の臭いが鼻についた。
けれど、彼は、部屋を間違えたというー。>>22
背中ごしに覗き込むと、血を流し横たわっていたのは。]
あぁ、シュテファンさん…。
[彼が食堂車を出ていったのはつい先ほどのことだったのに。
きっと彼もまた温かいのだろう。
口元を手で覆いつつ、もう一方の手で、 ダニールの背に触れた。
その手は小刻みに震えていて、恐怖のためか寒さのためかひんやりとしていた。
胸元に深々と突き立てられているナイフ。
シャノアールの死体に刺さっていたものと同じだということは、
彼女もまた気づかなかった。]
― どこかの個室(おそらくは二等車両 ―
>>27
[獣は唸り声をあげる。
大きいが、確かに獣である足は、ゆっくりとロランのほうに歩み寄る。
人の姿でもラビの首を片手でへし折ったその力は、人狼化すればその倍にもなっただろう。
だが、もちろん、不死身なわけではない。
シャノアールが言ったように……攻撃されれば、普通に傷つき、死ぬ存在。
同時にそれは小さいといえども、火器は最大の武器でもある。]
誰がこんな…?
[行動を共にしているダニールも答えようがない問いを口にする。
もしかしたら人狼の仕業だと聞かされるかもしれないが。]
あ…他の人にも知らせないと…。
[そう口にしたものの、すぐには体は動かなかった*]
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