情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 7日目 8日目 9日目 エピローグ 終了 / 最新
[1]
[2]
[3]
[4]
[5]
[6]
[7]
[8]
[9]
[10]
[11]
[12]
[13]
[14]
[15]
[16]
[17]
[18]
[19]
[20]
[21]
[22]
[23]
[メモ(自己紹介)記入/メモ履歴/自己紹介] / 発言欄へ
―一等車両・自室―
[列車内の騒ぎをぼんやりと感じ取っている。
そこに居ない自分は果たして幸運なのか、不運なのか。
くるくるとそれは翻って、今結論が出ることはない。]
それにしてもアナスタシアさん、聞いておられますか?
あなたには悪い事をしました。
[彼女が列車から飛び降りたこと、人間である事は把握している。
ふう、と溜息をついて、男の魂は続ける。]
僕は―、僕の両親は僕が幼い時分に死にましてね。
その後僕は親戚の家に引き取られたのですが、そもそもそこは子沢山でですね―。
明らかに厄介者でしたから、学校に行くのもそこそこに僕はそこから出て、写眞館の親方の所に弟子入りしたのですよ。
親方はいい人でしたけれども、やはり早くに亡くなりました。
その後、お客さんを喜ばせるだけの腕はありましたので、幸いにして仕事の方はそこそこ上手く行きましたけれども、結局、それだけだったんですねぇ。
どうにも人間関係というのが上手く築けなくて。
結局、仕事と、列車の話ぐらいしか、人とすることがなくってですね。
だから、僕の居た町で人狼騒ぎが起こった時も、誰一人、僕に目を向けなかったのですよ。
親兄弟、親戚同士やご近所さんがそれぞれ疑いの目を向け合う中で、疑いをすり抜けるといえば聞こえはいいですが、僕はまるで透明人間みたいな扱いを受けてました。
僕の方も、誰を疑う訳でもなく、また疑うこともできずに、ただ流れを見て、悪目立ちしないようそっと投票を合わせるだけでした。
まあ―、卑怯と言われようと、誰かが吊られてくれれば、その日僕も生き延びられる訳ですからねぇ。
[反省はしてません、と肩をすくめる。]
そんな状況は、それはそれで幸いな事だったのかも知れませんが、亡くなった方が写っているポートレイトを、店のショーケースから外す度に、何だか無性に辛くなってきましてね。
僕の人生は常に、ファインダー越しに、誰かの人生を覗いているだけなのではないかと。
皆さんが乗っている列車を、一人、窓の外から眺めているだけなのではないかと、そんな気がしましてね。
変な話ですが、そんな時に、そんな濃い人間関係が無性に羨ましくなってしまったのですよ。
それで、今回僕は思い切って自分が列車に飛び乗ってみる事にしたのです。
北の新天地で、何かを築き直すために、ですね。
まあ、結果は―このザマですけれどもね。
[言って自嘲的に腕を広げてみせる。]
だから、あなたに怒られる事は覚悟で言いますが、僕はあなたが羨ましかったのですよ。
そして、シャノアールさんを信じる、と言ったのは、つまりは僕のそんな気持ちが―誰かかと繋がりを求めようとする欲求が理由だったのです。
つまりどちらも信じ、どちらも信じきることができなかったのは、全て僕の弱さが原因なのです。
[それぞれの女性に惚れ込んでしまった。―言ってみればスケベ心。
吐き出して、気が楽になったのかは自分でも解っていない。
けれども、言っておくべき事ではあったと思っている。]
ろらん……どこ……?
[ナタリーが手当を申し出たとしても、拒否してシャノアールの部屋へと向かう。
だが、窓が割られ、雪が吹き込む部屋に、求める姿はない。
ただ、白い白いマフラーが、落ちているだけ。]
どこ? ねえロラン! ロラン!!
[マフラーを握りしめて叫ぶ。おいて行かれた子供のように。]
…サーシャ、さん?
[前のめりに倒れながらも、自分の傍に近づこうとするサーシャに
慌てて駆け寄れば、腕を掴まれた。]
え?ロラン、さんを?
カチューシャさんがピストルでって。
銃を持ってたのはロランさんじゃないの?
そもそもカチューシャさんがどうして?
[隣の部屋で何が起こったのだろう。
錯乱しているのだろうか?]
…とりあえず、あなたの手当をしなきゃ。
[救急箱は食堂に置きっぱなしだった。]
[信じがたいような声に、伝えなければ、唇を開く。
口の中が乾いて、音を紡ぐのはとても難しくて]
……ただ、引き金を引けば、撃てる銃じゃな……
使い方を、知って――……
[ただの子供の持つ“知識”ではないこと、
伝えられただろうか。銃を見れば、それが単純な操作で扱えるのものではないことはわかるはずだった。]
――……、
[見ていない、その言葉に落胆の色は隠せずに。
立ち上がろうとするのだけれど、それはやはり上手くいかない]
[そうしておいてから、意識を列車内での騒ぎに戻す。
足元の自分の遺体には、いつしか白い布が掛けられていた。
…もっともそれは、今ではすっかり濡れて色づいてしまっているのだけれども。
ふらりと立ち上がって、世話になった人たちの様子を見に行こうかとも思ったが、あまり意味はないかと再びベッドに腰を下ろした。]
[シュテファンの声――実際には<<音>>を成しているものではないが――を聞いて、女は緩く微笑む。]
貴方は、貴方の正義に従っただけ。
好きな人の事を無条件に信じたい気持ちは痛い程判るわ。
わたしは……元より、生に未練など無かったから。
生き残った事に何か意味があるかと思っていたけれど――そんなもの、無かったのね。
[緊迫した車内をぼんやり見つめる。自分が自死せずとも、避けられなかったろう、混乱。
此処でも、女の存在は、大局に影響を与えず、能力は導くものとされなかった。]
>>156
[必死に伝える様子に、わかった、と頷く。]
わかった。
[その身体が冷たい。
流れ出る血は、食欲をそそるもののはずなのに、
それを感じられない。
むしろ、なぜか、絶望を思っている。
サーシャを見ていないことに関して落胆を見せれば、く、と顔を歪ませた。]
お前……
ロランが、撃たれている…。
カチューシャに…というのは、本人も…云っている。
[聴こえたスリーの声にこたえる。]
[彼が抗わなければ、上体を起こし床から壁際へと移動をさせようと]
……ともかく。
君と、人狼に襲われていたという人は、人狼じゃなさそうだね。
[カチューシャの名は知らなかったから、襲われたのが小さな少女だという事も知らない。
その少女が、見た目どおりの少女では無い事も、また]
手当て、しないと。
救急箱は食堂だったかな……?
[サーシャとロランに諍いがあったという点も気にはなったけれど、目の前の怪我人を放っておく事も出来ない。
闇雲に探しに出たとして、出会えるとも限らない――と、そう考えた所で、常よりも幼い口調の青年>>154が部屋に駆け込んできた]
-回想:シュテファンの部屋の前-
…ごめ、もぅこの臭いだけで…
後は2人に任せたよ…
[ダニールが話してくれたのであれば。アナスタシアの事を知るだろう]
シャノアールの、部屋……
俺が、首、絞めたりしたから!!
[ナタリーの問いかけに半狂乱で返して。部屋中を探し回る。
断片的に語るのだろう。ロランがミハイルを撃ったこと。ミハイルが列車から落ちたこと、カチューシャが自分とロランに銃を向けたこと……]
外……
[ロランも窓から外に落ちた? 思い至ってしまってぞっとする。振り払いたいのにじわじわと、恐怖。]
べつのへやかもしれない、だから、
[壁に手をつきながら、気持ちだけが急いて。廊下に戻る。]
[1]
[2]
[3]
[4]
[5]
[6]
[7]
[8]
[9]
[10]
[11]
[12]
[13]
[14]
[15]
[16]
[17]
[18]
[19]
[20]
[21]
[22]
[23]
[メモ(自己紹介)記入/メモ履歴/自己紹介] / 発言欄へ
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 7日目 8日目 9日目 エピローグ 終了 / 最新