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バク君・・・! バク君、どうなってるの返事して!
ソヨさんはどうなったの!?
[回線に満ちるのは自分の声。 返答はない]
バク君、どこにいるのさ・・・なんで、あれだけ酷かったノイズがなくなっているの・・・?
なんで、僕は止まって【死んで】いないの・・・?
スヤさん!
――あ、
[シャトの上に倒れるスヤに驚いて、駆け寄ろうとするが、調べようとしているのだと分かればそのまま見守り]
―――………えーっと
[身悶えているシャトの様子にこのまま見守り続けるべきか迷っている。]
どうなるか分からない、間違いなかった。
欠陥品であれば即削除されるだろうと思っていたが、ここに送られてきた。
ヨルもバクも必要なのだろうか。
必要、そう必要なのだ。
ヨルもバクも必要、そして私も必要なのだ。
ハツの言葉など気にすることはない、私は必要なのだから。
―回想―
[一人、ショウを待つ個人ブース内。
自分に宛てられたメールを一つ一つ開け確認するが]
[本部へと、皆のメールは転送せずに一通のみ]
from:護音ルラ
to:山派本部
sub:無題
text:焔音バクが人狼である
[簡潔な、一文のみ]
ソヨがハッキングされなかったということは・・・、まだ生きている目もあるだろう。
とりわけ急ぐことはあるまいな。
とはいえ、屋上からの落下はずいぶんなダメージだったろう。遅かれ早かれ、壊れるだろうな。
データ抽出は、それからでも遅くあるまい。
ああ、黒幕やりたいな…。
バクからハッキング能力を奪って…。
ところで音声データあるなら歌えるんじゃない?他人の声でだけど。
うん、まあ、なんか、いいや。
─中庭─
[金網の破片と、ボーカロイドが一体転がっている。無駄に頑丈な造りだったのか手足や首がもげたりしてはいないようだったが、ピクリとも動かない]
――……。
[見つかって拾われたても反応せず、暫くは死んだように動かないことだろう]
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