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― 世亜比無区 川島宅近く ―
[バス停を降りる前から、その姿は視覚に入っていました]
しゅん、おはよー
それはありがとうねー。しゅんもいつも通り、格好良いねー
[シンプルな格好でも、姿勢が良いせいもあって、10センチは高く見えます]
ううーん。わたしの家の辺りとは色々違うから、楽しいよー。あ、さっき、途中で小料理屋さんがあったよ。結構有名らしいね。確かグルメ雑誌に載ってたよー
[こうさいだったか、そんなような名前のお店だったように思います]
うーん。しゅんのお家、楽しみー
[と、その辺をキョロキョロしながら、しゅんの後をついていきます*]
そういう典型的なの、すごく憧れるんだよ
[美亜に微笑む>>8
今この状況になって思う。実里姉と千歳兄も、家族の行事を優先して、その前後で彼氏、彼女に埋め合わせをしているのだろうし、その彼氏、彼女さんもそれを受け入れる人たちなのだろう。当然自分も、美亜の家族の大事な行事を邪魔したいと思わない。
むしろ今年は、自分がその大事な行事に一緒にいて良いのか、とすら思う。]
あのケーキね、母さんが役員になる前の年までは
手作りだったらしいけど、
母さんが役員になった年から
洋菓子のアリスに頼むことにしたんだって。
『餅は餅屋、ケーキはケーキ屋でしょ』
って言ってて面白かったのを覚えてるよ。
[あのときもこっそり美亜の姿を追っていたのは内緒にしておこう。*]
[そうそう、文化祭回顧しておきましょう>>3:181 >>3:182 >>3:183 >>3:237 >>3:238)
しゅんが観に行くというので、仕方なくついていきました。
ちなみに、夏休みのあの一件から、あの人とは一切口をきいていません。まあ、その前からもあんまり話はしてませんから、殊更何かが変わったという風には見えなかったでしょうけれど]
そーねー
[しゅんの独り言には、そう相づちを打ちましたが、演劇は観ないで、ほとんど寝てました]
それ、詩?
[と、しゅんが語る言葉だけは聞いていましたが、返答がなければ、そのまま移動したことでしょう
まさか、あれから、あの人が急に転校するなんて予想もしませんでしたけど*]
何だか口調は過去形ですけど、
私達同じ委員でクラスメイトなんですから。
もう暫くは、もしくは細く長くあるかもですけどね。
[とは、言い添えておきましょう
クラスメイトですから、卒業後にでも
新聞とか風のうわさで活躍でも聞けば
ああよかったなって思う位のにはなるかもですけど
そういったのもまた1つの縁という奴ではないかと思う、私です
相手が感知しているかいないかはありますけどね*]
― 世亜比無区 自宅近く ―
むしろ、ここいらのほうが知り合いが多くてなんなんだがな。
[過疎地たる所以。だいたいのところと知り合いなのである。]
いこうか、アンジェ。
[左手でアンジェの手を取り、自宅へと歩く中。]
……なぁ、前に、正直会わせたくない。といったが、母に会いたいと思ってるか?
[聞きながら歩く。
目的地は、それなりの敷地を塀に囲まれてはいるが、別に特徴のない和洋折衷の現代住宅。
ただ外からも、入り口からも見えるが、離れた場所にもう一つ。屋根も形も円形になった建物が一つ。]
こっちが暮らしてる家。あっちが作業用の家。どっちいきたい?
[と円形のほうは作業用といって、アンジェへと聞いた*]
− クリスマス・場留多駅 −
寒さは大丈夫ですか?
それにしても晴れて良かったです。
理世さんといるといつも天気に恵まれていますね。
[ダークグレーのダウンのロングコートに身を包んで、駅から出た彼女を迎えて。
なにぶん山の上だ、雪に見舞われる可能性の方は低くない。
自分にとってはまさに幸運の象徴に見えた。]
理世さんもやりたいことがあったかもしれませんが…
…今日は僕についてきてくださいね?
[街に降りればイルミネーション、ライトアップされたタワーなど。
中腹にはアスレチックや植物園など、いかにもクリスマスの逢瀬らしい楽しめる場所はある……が、当然お金もかかるわけで。
そんな中、金欠少年は、特にデートスポットがあるわけでもないはずの、この地に呼んだのである……もちろんクリスマスを楽しもうとする男女などほぼいない。*]
ほえー。
[色々、色々考える。パーティしてくれなくてもケーキを作ってくれるお母様ならいいじゃない、とか。たぶん隣の芝生なのだろう]
じゃあ、私はパーティをしてケーキも作る母親になる。
[言ってから、母親になるには〜〜などなどが頭を巡ってぼんって爆発して、その影響で顔が真っ赤になった]
ち、町内会のパーティや友達とのパーティが良いって子供が言うなら、優先させるし、その前にまず、お料理とかできるようにならなきゃ……
[熱くなった頬をペチペチしながら歩く。すっかり冷たくなった風が、火照った頬に気持ちいい。当麻くんと繋いだ手も、繋いだ手から沸き起こる気持ちも、すごくすごく暖かい*]
-川島家へGO!-
あ。そかー
中学の同級生とか、よく会うの?
[まあ、トーマとかみーあちゃんは別として。って言いますけど]
うん。
[手を取ってしゅんのお家に向かいます]
お母様にー?
うーん。どーなんだろー?無理にーとは思わないけどー。しゅんを産んだ方ってどんな方なのかなっていう興味はあるけどね
[どちら?と聞かれて、迷わず]
あっちー
[と、作業場の方を指さすのです*]
二人でひとつ、面白いね
でも、俺そんなにゲーム得意じゃないんだ
[ProjectVitaとか、ダンロンとか逆裁などの一人でできるものばかりやっているから、]
考えておいて。クリスマスに間に合わなくても
その時はその時で。
[イベントごとに疎い家庭に育つとこうなる。*]
んー。じゃあふたりでつけるマフラーとか……。
[ひとつのマフラーをふたりでつけている恋人たちは微笑ましく見えるけれど、失笑する人も当然いるかな]
ビミョー。んー。場合によっては保留で。来年にどーんと二倍、来年もなにもなしで更に倍率どん、とか、十年溜め込むとどどんと更に8(10)倍で。
[とはいうものの、流石に十年は貯めないだろう*]
−文化祭後の事−
[クラスメイトが翼を広げて飛び立った。
不器用にもクラスに馴染んでいたように思えた山崎さんと佐倉くん。
決して後ろ向きな門出ではないから、喜ばしいことなのだけれど、ふと蒼生くんのことが気になってしまった。あれだけ山崎さんに強く惹かれて、青春を掛けていたのに、それを失うというものは、恋を捨てた私には想像しがたい。
その時の彼はどんな風だったのか。]
今度、クレープかパフェでも奢るよ。
[それは友達としてできる最大の慰めのようなもので。
そんなふうに誘ってみたりする機会は少しずつ増えたような気がする。]**
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