1824 稲荷祭りの１週間
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寵児 朱
[少年は卓から顔を上げ目を擦る
どうやら昨日に続き、今日も店で寝落ちてしまったようだ]
うううん、あさ？
昨日は…えーっと、芙蓉のねえちゃんのご主人を閉じ込めることになって…
[昨晩のことを思い返すに従って、大事なことを思い出す]
そうだ！朝になっちゃったんだ！
今日も誰かいなくなっているのか？調は！？
[そう言って突然きょろきょろと辺りを見渡し、見慣れた白い髪を見て安心する]
よかった…調はいる…
それなら今日攫われたのはいったい…
[店内を眺めるが、昨日と比べ4人ほどいないことがわかる]
あれ？4人もいない…
これまで通りいなくなるなら、シラサワって人と攫われた人で2人なのに…
花盗人 烏丸
[センに声かけられ目が覚める。朝だ。ああ、昨晩確認した結果を伝えなくては。俺は辺りを見回すが、いない。見つからない。]
カガチは…どこだ？あいつは『狼様では無かった』のに…。
[今日、消えたのはカガチ一人だけだ。まさかあいつにお狐様が取り憑いて…いた？俺は首を横に振る。そんなはずは無い、あいつはそんな奴では無かったはずだ。だが…もしかしたら、俺の知らないうちにあいつの心にも隙が生まれていたのだろうか。]
猫又 セン
…………はっ！
カガチおにーちゃんがいない……！カガチおにーちゃん！カガチおにーちゃーーーん！？
そ、外にいるのかな？や、でもリェンおにーちゃんも今会ったし、カガチおにーちゃん以外みんないる……
寵児 朱
[疑問に思ったまま店内から外に目線を移すと、リェンとセンの姿が目に入る
人数が合わなかったのはこの2人が先に起きていたからのようだ]
あ！2人が外にいる！
じゃあ攫われた人は1人だな
今日いなくなったのって誰だ？
[まだほとんどが寝ている中、ちょろちょろと動き回りながらここに存在する人を確認する]
……甘利のねえちゃんもいるし、リェンやセンは外にいる…
あれ？カガチのにいちゃんは？
カガチのにいちゃんはどこだ？
[簡素な黒と赤の着物を纏った頼れる彼が見つからずに狼狽える]
まさかカガチのにいちゃんが攫われたのか？
女給 芙蓉
[センの声が聞こえて目を覚ます]
おはようございます、本日は…
[皆の口からカガチがいないことをきく]
カガチさまが、ですか？
そして、烏丸さまが調べたのもカガチさまなのですね…
これは…どういうことなのでしょうか…？
【愛】 花盗人 烏丸
[隣で眠るちぃを愛おしそうに見つめながら話しかける]
おはよう、ちぃ。お前が狼様に攫われていなくてよかった。…早く、お前にきちんとした場所で愛を誓いたいな。
[俺には、村の人間を騙している、という罪悪感はない。花盗人としての教育の成果でもあるだろうな、と苦笑する。ただそれ以上に、俺とちぃが幸せになれればそれでいい。そう思っていた。]
【独】 猫又 セン
オオカミ2人にお狐様3でこの人数じゃ、
仮狐に失敗しててもまだ告発はできないよなー
調べ候補だったカガチおにーちゃんをなんでかオオカミが狙ったってのが妥当かなー
それでカガチおにーちゃんが狐なら、あははだけども
【赤】 寵児 朱
わおんわおん！わおおーーーーーん！
烏丸のにいちゃんはカガチのにいちゃん視たんだ！
よかったあ！これなら俺たちも隠れやすくなるな！
取り憑かれてないって人が増えないし！
カガチのにいちゃんが力を持ってるか聞く前に寝ちゃったもんだから…
烏丸のにいちゃんがカガチのにいちゃん視ないかもってちょっと不安になったんだ
結局、カガチのにいちゃんが力持ってるかわからないまま連れてこれたし！俺たちついてる！
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