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[宝石に移植された令呪が光る。
もはや、バーサーカーのコントロール権はアサシンによって侵食されていた。]
令呪をもって命ずる。
バーサーカー、アサシンの魔術を受け入れろ。
[宝石から一画が失われるのと同時に、バーサーカーの所持していた黒い羽根が強い輝きを放つ。
次第にその光は、バーサーカーを包んでいく。]
構造解析・・・・・・構造強化。
[その黒い羽根は、バーサーカーの体にアサシンの魔力を通していた。
本来構造解析は自身の魔力が通った状態で実現が可能であり、他人の魔力が通った状態では不可能に近い。
だが、今のバーサーカーはアサシンの構造強化を受け入れる全ての条件が整っていた。]
―西ブロック―
――、そうだね、
魔力の感知は、疾くできる。
[ く、とそらを見上げて ]
――高いところに行こう。
より、見渡せる場所ならきっと目視も使えるはずだ。
[ そうして、詩人は手を差し伸べる。
昨日のようにセイバーとリリン同時は無理でも、小柄な女性や少年なら抱えること叶うだろう ]
これでも、英霊なのでね。
――しっかりつかまって。
[ 言い置くと、吟遊詩人は衣を翻し蝶のように跳躍した。 ――中央区付近なら、均等によく見渡せるはずだ。]
バーサーカー…?
[見かけによらない。
続く言葉は飲み込んで、代わりに地を蹴り距離を取った。
みちるが少しずつ近づいているのが解る。]
ここは戦闘区域ではありませんから、
向こうも…全力を出せるわけではないでしょう…
……、おそらく。
[と、付けたして。
地面に叩きつけられ跳ねた赤竜の傍に駆け寄る。>>254]
パピーさんッ!
……これで、少しは…どうにかなりますか。
[パピーに差し出すのは自身が作成した魔力を帯びた真鍮製の日時計。]
さあ、バーサーカー。
手始めに、目の前のサーヴァントを、殺せ。
[構造強化が終わる頃、バーサーカーを包む光は収まり。
バーサーカーの背中には、シェムハザと同じ黒翼が生えていた。]
[ランサーは、サーヴァントの挙動に注意を割きながら、静かに会話を聞いている。アルフレートはいつも通りだった。だが、今度はかのサーヴァントまで敵マスターを批判するようけしかけ始めた。一体どうなっているのだろう。命じられていない以上、アルフレートの盾になる道理はなく、また口論に口を挟む余地はない。ゆえにランサーが呟く言葉はただ一言だった。]
見事だ。
[周りに生える竹を見つめながら呟いた。]
……は?
[空から理解がすぐにできない言葉が降ってきた。>>259>>260
パピーの傍に日時計を置けば、更にバーサーカーと距離を置くために地を蹴る。]
…一体、どういう事ですかッ。アサシン!
黒い翼だとは初耳ダナーーーーーーーーーーーー
マジかーーーーーーー。
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
まぁ、ご尤もだな。
しかし、非常事態で敵陣から逃げ出すとはあわただしい。
一体何があったか教えていただきたいところだな。
[サーヴァントから掛かる声に向き直る。
そしてその様子を伺うとわずかばかり表情が曇ったように見えた。]
ふむ、そちらも良くない状況という事だ。
情報交換ということでここは手を打とう。
本来であれば別の方法もあるのだがな。
[武力行使をにおわせながら言葉を吐く。
自身と従者についても万全ではない。
故に戦闘を行うのは危険が高かったから。]
あ、ありがてぇ……
砂漠に行き倒れて、水筒を渡された気分だぜ……。
[日時計を受け取ると、その魔力で腹部の穴を塞ぐ事にする。]
[レティに抱えられビルの屋上へ]
ここは…中央区?
だめだっ!僕じゃ感知出来ないよ。
[レティの感知を手助けするように…]
落ち着いて…・魔術回路を研ぎ澄ますんだ。
……め、眼鏡の人、やばいぞ……
王子が、王子が……くそ、おもちゃじゃねぇんだぞ……
[己の召喚したサーヴァントが、急速に自身の制御から遠ざかっていく感覚にパピーは震える。]
とりあえず、状況は最悪、と言う事は
私でも解ります。ええ。
[このフロアで戦闘はないだろう、油断していたのは自分だ。
修復を終えた魔法道具の貯蔵は十分だ。]
抗う―――…いえ、
[腕を取り巻く風が広がり、キャスターの周囲を守るように取り囲む。
風の障壁を作りながら、視線は、黒翼を生やしたバーサーカーへ。]
―――…倒します。
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