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誰の声だ?あの、よく通る鈴のような声は。菩薩か?
………ああ、奴らか。では浄土には行き損ねたな。
[詩人と、柊とかいう少年の声がする。目を薄く見開いた、という表現が適切かはわからない。霊体のままだったから]
リリンも……おるか。………良かった。
― 1F中央・噴水前 ―
…………。
[――かくして、会話はすれ違っていく。これはあまりにも平穏な少女と、あまりにも研究者然とする魔術師ゆえのすれ違い。必然の理と言えた。]
…………。
[たけのこはぬかを使って茹でると美味しくなるらしい。また新しい言葉が現れた。ぬかとはなんだろう。少女の口元についている何かの欠片のようなものがぬかなのだろうか。ランサーには何も分からない。]
惚けるつもりか。
タケノコの調理法など興味が無い。
身に覚えがあるというのであれば、
其処を詳しく吐いてもらおうか……。
[あくまでも惚けとおそうとするその態度。
その態度に苛立ちからか口調は強くなっていた。]
[扉の奥から顔を出した少年に笑顔を向ける。
こんにちは、と言われたからには、もうだいぶん日が高いらしい]
こんにちは、ヒイラギ。
手当をありがとう。魔術、上手なのね。
― 1F中央・噴水前 ―
[語調を強くするアルフレート。明らかに両者の会話はすれ違っている。これはそう、いつか豪奢なホテルで感じた予感に他ならない。この状況はまずいのではないか。ほら、通りすがりのお兄さんやお姉さんがコッチを見ている。]
――――少女よ。キャスターはどうした。
貴君を放って出歩くような者には思えないが。
[ぬるっと実体化し、少女をじっと見つめながらアルフレートの首根っこを掴んだ。]
―西ブロック・拠点・朝―
――そうですね、運がよかった。
けれどその運を引き寄せたのは、
貴方がたなのではないかと。
[たとえ気紛れでも構わぬと眼を細める。]
――ヒイラギは分かりませんが、
私は、物語を聞きたいと願った相手に対して、語るべもなく在るのは我慢なりませんで。
止めを刺したとて
それでは、意味がない。
[ふ、と熱を帯びたような金萌葱の双眸。
>>97 少年の声に、少しずれて場所を譲る。]
ただランサーTとはたぶん、出会ったらほぼ確実に戦闘になる。しかもマスターも魔術戦になる。
残念だけどわたしにその機会はやってこないだろう。
[実体化していないセイバーの声は聞こえたかどうか。>>98
空の、気配を感じる辺りにあたりをつけて視線を動かす。]
まだ、……約を果たしていただいておりませんから。
[リリンがヒイラギに対する態度は、
とりあえずは穏やかな様子。
――と]
ああ、そうだ……
エスプレッソ、好きですか?
[質問、忘れていた。]
ええと。うん。よし。
頑張れ。応援する。だがそれは天上での話だろう。
こちらに騒動を持ち込んでしまうと同じ穴のなんとやらかもしれん。憎む相手と同じ側には立たんよう気をつけるんだぞ。
[どんな家族関係なのかちゃんと解らないままとりあえず渦中に巻き込まれないようにだけ考えた。]
わたしたちが居なければ、あそこは戦闘にならなかったのだけどね。
[肩をすくめて見せる]
そういえば、前にも言ってたわね。
物語を知るのがあなたの望み。さぞ知っているお話も多いのでしょうね。
良かったらわたしも何か聞かせて欲しいわ。
たとえば……
[戦いの折、耳に届いた片翼の英霊の詠唱。
ギリシア語で唱えられたそれには、たしかにその名が入れられていた]
……シェムハザ、とかいう天使のこととか。
えっ、みにおぼえってなんだろ…。
[言葉としては知っている。
だが何に対して答えたらいいのか首をひねる。
うーん、と唸っているところに現れた英霊に目を丸くした]
…あっ!としょかんの!!
ええと、おしりかたにのせてたひとだ!!
おじさんはねー、おじさんはねー。
…みちるのご飯よりおかしがいいっていうからおいてきちゃった。
[家政婦の真似事をしていた記憶がよみがえって首根っこをつかまれた魔術師を見やる]
…おしりのひと?
[もしかして、と首をかしげる]
む。
なるほど、一理ある。
しかし安心せよ。やつらは基本的にひきこもりじゃから、わらわが何かするとしてもあっちに乗り込んでからじゃな。
そうと決まれば、まずはあの雅楽を何とかする方法を考えねばな…。
離せ、戯けが。
それとサーヴァントはキャスターか。
知っていたなら先に言わんか馬鹿者が。
キャスターとやらは本当に何なのだ。
私に変な視線を送ったりマスターがこれとはな。
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