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ー新人戦の日ー
[大会の表彰…6位までだから割と危なかったが…が終わり、ミーティングが終わって。非公式ながらの打ち上げに向かう人も出る中、僕や宗像は部全体の打ち上げにしか参加しないので、各々別れる。
表彰の時に、志乃を見つければ軽く応えるように手を振って。帰り道に1500mも始めた理由を尋ねられる>>192。]
2種目までは出場出来るから、学校内で実力さえあれば出場している人多いんだ。800の優勝者、1500でも優勝していたし。彼は1つ上だけど本当に強いなぁ…
[なんて、笑いながらも。]
1500mを始めた理由は…これは中学の時だけど。800mは中距離に分類こそされているけれど、競技者はどちらかと言えば短距離に捉えているんだ。100mの人からすれば長いのは分かるけど。実際陸上の委員会も800mは短距離としようって動きもあるみたいだし。
1500mって4周近く走るから、800mよりも戦略的なのだよね。前半着いて行って後半追い抜くのと、今回の僕のように前半でガンガン行って残り根性…いや、失敗したけど…と。その辺りを自らに合った物としてやるのにはいいかと思って。順位だけ狙うなら、400mも良かったかもしれないけど。
[そこまで言えば…ちょっと表情を変えながら。]
…手を出しすぎるのも良くないけど、もっとチャレンジしようかな、ともね。思ったかな。
[そう言った後に息を深く吐いて。]
……疲れたから、今日はゆっくり歩きたい。
[口実なのは勿論分かっているだろうけど、そう言ってゆっくり帰ったのだった*]
ー冬休みに向けてー
[文化祭のあの日。好きな色は黒檀か赤銅色などと言われれば渋いなぁ…と応えただろうか。彼女の手を覆う手袋なんて、考えてみたけれど。それよりはマフラーの方が、白い首とのコントラストとかもいいのかな…と思ってみたりしながら。自分の髪の色に近いことに気がつくのは、もう少し後になった。
指名なんて出来ると知らなくて、喫茶店に行く時は志乃が見ることさえできたらいいと思っていたのだけど、注文する時は必ず志乃が来て。胸がこそばゆく感じるような感覚をも得たか。
時折知った顔の人の対応に何処か困っているようには感じたけれど。問題はなさそうなので放置した。
……一度だけ部活の同期が声をかけて誘いまでしたと知った時は、冗談交じりながら珍しくしばいた…なんてこともあった。
>>195 クリスマスに何か予定を、と誘った所。自主的に埋めているという声に思わず彼女の顔を見る。機嫌が良さそうな声色だったから、尚更何処か心配になって。
でも後に続く言葉で、それは杞憂だったらしいと分かる。]
…一瞬駄目なのかと思ったよ。
[思わず安堵の息を吐きながら、強められた手には応えたのだった*]
――目が見えない女の子が一日を送るって、すごく大変なんだよ?
[拓己が思っているのは、おそらく健常者の娘の扱い方だ。
一方で自分は両親の庇護を一生受け続ける必要があると思っている。
自宅でのすれちがいはそこが溝になっているのだろう]
たぶん、私と一緒にいることをちゃんと体験してみろってことなんだと思う。
たまにお泊りに来るのはいいけど、その日以外は結局うちの親に頼ってるわけだし。
[だからふたりで決めろと親は言ったのだろうか]
─ 二学期末・図書室 ─
はい…って言ってくれたよ。
[>>197 僕がなんて告白したかは適度にボカしたのは分かっているけど流してくれるのだろうな、とそのことに感謝しつつ。きゃあきゃあと言う声には、もう少し声小さくしないと、と苦笑いもしたか。こうやって自分ごとのようにテンションを上げることが出来るのは、彼女のいい所だとは思うけれど。]
やっぱり人気があるよね…自分では可愛くないと思うって言ってたけど…でも僕は絶対色眼鏡をかけているだろうから正当な判断が出来ない。
[まぁいいや、と言いつつ。]
…律儀にお断りの手紙書いて教室にだけど渡しに行くから。精神的ダメージは落差とかもあってよりあると思うけれどね。
[と少々不満げに。そこは志乃は変える気が無かったようだから、無理に変えさせようとは思わない。
でも其のこと自体は直江さんも知っていただろ?と言いつつ。]
自分に自信ね。前よりは、多少はついてきた気も、するのだけどね…彼女に胸を張って並べるようになりたいものだね。
[新人戦の800mの結果は何処かの全校集会で、他の部活の新人戦と共に当時貰った賞状を校長から受け取る、何てことをさせられたから知られてはいる筈で。
文武両道はまだまだだとしても少しずつ出来るようになり始めたと思うから、と少しだけ此処は嬉しそうに。]
…そうか、外見も努力か。メンズ雑誌読んだこともないからなぁ…男子にも聞くけど、何か知らない?
[清潔感はあるけどオシャレと言う程ではない私服だとは自分でも思うから…と。苦笑いしつつ言っただろう。
外見についての自信のなさは、正直かなりあるから。]
……その辺りちゃんとしたら、多少はマシになるかな。
[割と真顔でそう尋ねただろう。]
[ 幸田の案外自信なさげな返答>>202に、あらあらと思う。
幸田は陸上や勉強など、なんでもソツなくこなしてるイメージだし、
上級生があの子カワイイよね、なんて話をしてるのも聞いたことあるけど。
恋は人を強くするけど、弱くもするのね、と感心する。言わないけど。 ]
私は、しぃちゃんは幸田君がドラマの悪役みたいなダメンズでも、ブサイクでも、
嫌いになったりしないと思うけどなー。
そういうことじゃなくて、幸田君が自分を強く出来るお守り的な物を考えればいいのかな。
[ うーん、と考えて。 ]
あ、それじゃあバイクの免許なんてどう?
[ ぽん、とマンガチックに手を打った。 ]
男の人の三種の神器は、靴・腕時計・車だってどこかの雑誌に書いてあったの。
靴は幸田君の場合、商売道具だから見た目より機能性でしょう。
腕時計もアリっちゃアリだけど、他の男のコもほとんど何かは持ってそう。
というわけで、残る一つ。
車は今は持てないけど……でもバイクなら16歳の誕生日から可能でしょ?
何人かは取ってるだろうけど、皆が皆じゃないはず。葉や生まれなら、まだ15歳も居そうだし。
ちょっとお金はかかるけど、
バイクがあったら、遠くまで一緒にデート出来るし、他の子と違う!って自信にならないかなあ?
…そうか。
じゃ、やってみよう。
これから本当にずっと美穂の目になるんだったら、
避けて通れない問題だもんね。
[何の知識もない男が支えるのにどれだけ大変か。
丸一日、一緒にすごしてみて、とても自分では支えられないと思えば
美穂の両親に甘えることになるが、一緒に暮らして少しづつスキルを上げていけばいい。]
……ま、
ここまでお金かけるのは極端だけどね。
ひとまずは図書室の男性雑誌に、いいのがあったはずだから、何か見つくろってあげるよ。
シルバーのネックレスとか、ウォレットチェーンを付けたりで、充分オシャレに見えるし。
イメチェン、イメチェン!
自分のPCながら、ミミの女子力に震える……。
後ろの人は全くこういう関係に造詣はないんだけど、
ミミの皮を被っていたら、ぺろぺろ出てくる……。
恐ろしいもんだ。
[両親の庇護を受ける毎日、あるいは奏美らに手伝ってもらった日々。
それよりも問題ははるかに山積みだけれど、ひとつだけ]
……もう。
安請け合いだって思うけど、そういうたっくん大好き。
――んっ。
[両親にも親友にも、感謝のキスを捧げたことは一度もなかった。
ふたりは、巡りあい、愛しあい、そして歌うことを始め、今は共に生きることを歩み始めた]
― たとえば、入浴中 ―
たっくーーんっ
シャンプーどこーっ?
場所言われてもよくわかんな…
見ないで見ないで見ないでたっくんのばかあっ!
[両手で胸元を隠して湯船に沈んだ。**]
えーそうなんだ!
春休みも練習あるんだ……ごめーん、てっきり!
あっはは!
軟派な幸田君もそれはそれで面白いけど!
うん、硬派な雑誌もあるから、参考にするといいかもだね。
[ まさかのこっちに振られて、急に赤くなった。 ]
え、ええ〜? 私?
う、うん! 上手く行ってるよ!
今度クリスマスに、スペースツリーでデートするんだ。
今は、クリスマスプレゼント制作中!
[ 盛大にノロケた。 ]
― 所属事務所 ―
曲の方向性、ですか?
……そういうの新人が決められるとは思ってませんでした。
[たとえばアップテンポで賑やかにするのか、ゆったりと感情を込めて歌うのか。
楽しい歌詞なのか、悲恋を歌うのか。
そもそもミックスデュエットにするのか、コーラスを重ねてもらうのか。]
……わかりました、明日までにまとめます。
[風変わりな事務所なだけなのか、それとも相当期待されているのか。
なんにしても、幸運に見合うだけ歌える機会がありそうだ。
ふたりは一晩かけて相談することになるだろうか]
夏と違って強制ではなさそうだけどね。やらない選択肢はないから。
あるなら嬉しいかな。参考にすると思う、ありがとう。
[急に頬を染める様子には微笑む。]
…あぁ、あの新しく出来た。夜景とか綺麗だろうね。
制作中って…マフラーとか?僕は僕で作ってみようかと思ってるけど、男子っぽさは無いかもしれない。
[赤みが入った黒系統ってどう使えば良いのだろうな…と言いながら。]
うん、今の直江さんはとても可愛らしいよ。いいクリスマスにお互いなるといいな。
[そう言って笑った。]
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