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…………もう少しゆっくりできたらいいのですけど、
私は、“今日”を見届けに行こうと思います。
少しでも、お話できて良かった……。
ありがとう。
[部屋の外から人の声が聞こえる。
恐らく“テレーズ”の遺体が発見されたのだろう。
事務室を辞そうとして、一度リー・リーへ振り返り]
……貴方も行かれますか?
[彼が頷けば共に、そうでなければ一人で、資料室へと**]
( +35 ) 2015/02/25(水) 21:09:53
[叫びと共に振り下ろした短剣が>>133
『ドラガノフ』の左肩に突き刺さる。
固い筋肉と肉組織を切り裂く、重い抵抗感が柄越しに伝わる]
……茶番って、なによ…っ。
[自分が刺されているのに、何故そんなことが言えるのか。
背筋を冷たい感覚が這う。
延びて来た手に刃先を掴まれれば、
びくっと、怯えたように華奢な肩を揺らして。
還して貰った血塗れのポイズン・リング>>123ごと、
滑り負けそうになる掌を、きつくきつく握った]
( 137 ) 2015/02/25(水) 21:16:32
イライダっ…!
[理屈では彼女も容疑者であっても、
もう帰ってはくれない誰か、返ってこない日々の虚しさを知りながら叫ぶイライダを、呼ばずにはいられなかった。
振り返った彼女>>132を庇いたいのか、奴に止めを刺したいのか、自分にすら分からないまま駆け寄れば、切り裂かれた獣の笑み>>134に呪われたような気がした]
( 138 ) 2015/02/25(水) 21:20:35
………!
おいッ! ふざけんな、おい!
[イライダの短剣が振り抜かれる直前の言葉にざっと血の気が引いた。ごぼりと血を溢れさせるドラガノフの胸元を掴み、揺さぶる]
言えよっ…こんな、こんなっ……!
[ミレイユたちを喰らっておいて、抵抗しないというのか。
本当の小さな骸をどこぞへひとり置き去りにすると言うのか。
ナイフを取り落とし、残った片目を睨みながら、どこか満足げなソレに震えた]
( 139 ) 2015/02/25(水) 21:23:33
[向けた怒りと憎しみを、心地よいと思われているとは、
知る由もなく。還らぬという指摘に>>134]
『ミレイユならどうこうとか、入れ替わってないとか、
理由は分からないわ。ただ、
貴方は本当のドラガノフじゃない、それだけよ…っ。』
[少し前の問>>122には、そう威勢よく答え、
真っ直ぐに男を睨んだ瞳が。
ぐしゃりとひどく歪んで、ぼろぼろと涙が溢れ落ちた]
( 140 ) 2015/02/25(水) 21:28:07
茶番なんかじゃない…そんなんで、こんな事になった、なんて、信じない。
嘘だ、こんなの……。
[目の前が暗い。
何人も仲間を犠牲にしてやっと掴む獣の最期が、こんなものだなんて思いたくなかった]
( 141 ) 2015/02/25(水) 21:30:03
[倒れようかと思ったのに胸元を掴まれた。
トロイ>>139に揺さぶられる度、
ごぼりごぼりと血が溢れだしている。]
―――『満足か?』
[口の動きだけで問うて、口元に弧を描く。]
( 142 ) 2015/02/25(水) 21:38:31
[抵抗して、命乞いして。
ほんの僅かであってもお前たちの心を軽くするなんて
させるわけないだろう?]
( *19 ) 2015/02/25(水) 21:39:47
( -77 ) 2015/02/25(水) 21:40:19
…分かってるわよ…よくわかってる…っ。
仇を討っても、私だけが生き残っていても、
誰も、何も、もう還ってなんてこないのは……っ。
[9年間ずっと、
憎しみと怒りだけを糧に、生きなくてはなないと思い続け、
人前では絶対に泣かないと決めていたイライダの、限界だった]
( 143 ) 2015/02/25(水) 21:43:09
胸ぐらって言いたかった事に遅ればせながら気付いた(頭抱え)
( -78 ) 2015/02/25(水) 21:48:17
[ポラリスの口が動いている>>130
違う。違うんだ。
仕方なかったんだよ。俺が望んだわけじゃない。
が、ポラリスの冷静な声にハッと我に帰る。
駄目だ。まだ折れるわけにはいかない]
…!トロイ!イライダ!
[トロイに胸元を掴まれたドラガノフに近づく]
借りるぞ
[そう言って、トロイの肩に手を置き、彼が帯びていた長剣を鞘から引き抜く。
妨げられなければ、その剣を右手に下げてドラガノフを見据える]
( 144 ) 2015/02/25(水) 21:55:21
[“――”できれば。呪詛のように憑狼の言葉>>134は
一部聞きとれず、泣き濡れた瞳をいぶかるように眇めるも]
――っ、誰が…、誰が貴方を
『満足』なんて、させてやるものですか…っ。
笑わないで…っ、笑わないでよ……!
[少し前の苦笑>>121>>とは全く違う、
心底からの笑いを浮かべる獣に。
剣を握っていなかったら、その頬を渾身の力ではり倒しただろう
怒りと憎しみで、目の前が熱く昏くなる]
( 145 ) 2015/02/25(水) 22:01:51
/*
ワシがアミルやトロイやイライダの中で補正されてるが大丈夫か!
おっさん、そんな素敵な事言われる様な事してないよ!!
皆の方がカッコイイし、素敵過ぎる。
と言うか元ミレイユのドラガノフの方がカッコよくて鼻血噴く。
( -79 ) 2015/02/25(水) 22:06:27
──……!
[ひとつきりの目もその笑み>>142も、狂気的な月のようだと思った。
『てめーが逝くなら満足だ』と返したくても、強がる気力も薄れて、掴みかかる力が抜けそうになる。
呆然としながら、のろのろとアミルを見つめた]
( 146 ) 2015/02/25(水) 22:07:09
/*
リー・リーとフィグネリアの会話が可愛らしすぎて、
やっぱりリー・リーと絡んでおけばよかったあああ。
テレーズもクールビューティーな狼で惚れるし。
ポラリスも可愛カッコよくておっさん目の保養過ぎる。
( -80 ) 2015/02/25(水) 22:07:35
みんな、身体を引き裂かれて、喰らわれて
絶望と痛みにもがき苦しんで死んだのよ……
貴方だけ笑って死ぬなんて、
絶対に赦さない……赦さないわよっ。
[怒りに駆られての、シュテファンの名を叫びながらの2撃目は、
笑みに迎えられた>>135. 冷たい手に心臓を鷲掴みにされたような、衝撃に似た感覚に。眩暈を覚え、足下がふらつく]
――…ミレイユは何処なの!?
言いなさい、言いなさいよ…
[男の口元に耳を近づければ、
言葉の代わりに溢れ出た鮮血>>135が、顔や髪に降りかかる。
まるで、赤い呪いのように。
生暖かい熱の籠るぬるつく血液が頬を滴り落ちる。
頽れるように、床に片膝をついた>>132]
( 147 ) 2015/02/25(水) 22:08:54
―― 資料室 ――
[事の成り行きを見守っているうちに決着はついたらしい>>142。血を吐き倒れたドラガノフの胸倉をつかむトロイ>>139に泣き崩れるイライダ>>143。
アミルも正気に戻ったようで長剣をドラガノフに向けて構えている>>144]
……皆でとどめを刺しますか?
狼だと思われる、この男に。
[短剣をそっと構えながら、皆に聞く。さて、誰がとどめを刺すことになるのだろうか]
( 148 ) 2015/02/25(水) 22:11:35
[気分が悪い。
何処からか風の音に紛れて聴こえる笑い聲>>*12
あれは、きっとテレーズだったものだ。]
……これが、楽しいか……そうか、そうだな。
[だから、判り合えないのだ。
人間を食らう、人間に狩られる、それ以前に。
判り合えないのだ。
それを風が届ける笑い聲が突き付けて来た。]
( +36 ) 2015/02/25(水) 22:12:24
― 資料室 ―
[そこには、今生きている全員が既に集まっている。
まず視界に入ったのは、憑狼が死に瀕する姿>>142]
[乱闘らしい乱闘の跡が見られないけれど、“ドラガノフ”は抵抗しなかったのだろうか。
憑狼の真意>>*19など読み取れはしない。]
[ただ、弧を描く口元からひとつ読み取れるのは、
この獣は、自身が死してでも、人間達へ一切の救いを与えず、幸せを摘み取り、絶望させようとしているのだろうということ。]
( +37 ) 2015/02/25(水) 22:13:20
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