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[フィオナが受け取った本の頁をちらりと覗き見、黒の中に見えるあかに瞳瞬かせつつ
ミミズ(仮)をくわえて戻ってきたポチの手をゆるく握り返した。]
むむ。そういえばフィオナには言うておらなかったな。
ポチは深い土の下より来たりしものなのじゃ。
仔細はポチが語らぬ故、わーにもわからぬのじゃが。
[残念なことに、現状のリンの知識では、モグラに似ながら長い手足を持つこの生物に対し「深淵より来たりし地底人」という正答は導き出せない。
それからリンもまた、遠くに再び光を見つけて瞬く。
フィオナに問いにはうんと頷いて]
うむ。先ほどの光とは幾らか異なるものじゃろうか。
天より出し、眩き――稲光の如きひかり。 ……。
[片手を額の角に当て、顔を伏せて幾らかの沈黙を作ってから、再び前に向き直る。]
うむ。あの方に行かねばならぬ。
如何なる危険があるか判らぬ故、用心して行こうぞ!
[フィオナとラグーン、ポチに威勢よく告げ、リンは光が見えた方へと再び進み始める。]
[ゆっくりと歩みを進めていく。
其処は確かに初めて訪れる場所だった。
しかし何故か、この場所を知っているような気がした。
熱も引いて明瞭になった頭は、記憶を手繰り寄せていく]
何もない真っ暗な空間から、真っ直ぐに一本道。
照らす光は多くはなく、
その下には解読不能の文字が彫られている。
最奥の扉に手を触れれば、其処は。
[そして思い出す。
此処は博士の手記に遺された内容と一致していると。
そうならば。もしそれが、本当ならば]
―――――…此処は。
カタコンベ。
[ぽつりと呟く。
博士はこの場所に足を踏み入れてから、壊れたのだ。
其れを思い出してしまった為か、
扉の前で思わず足が止まった**]
[先程リンの目に捉えられた光は、無論リンの知る「稲光」ではないのだろう。
ただその光の眩さに、漠然と額の角が痛むのを感じた。]
稲光――いかづちの猛き――空の嘆き。
――…何かが、引っかかる。
[リンは、ぽつりと呟く。**]
……上から探した方が早いわよね。
[支える相手がいなくなったことを思い返しながら、とん、と地を蹴って、空へ真っ直ぐ飛び上がる。
視界を遮るものはなくなったけれど、見渡す限り灰色と砂に覆われた、余り変わり映えのしない風景だ]
いずれはここに、楽園が蘇るのかしら。
[浄化の力の持ち主にすら、それは遠大な計画に思えた。
それはそれとして、喫緊の問題――研究所を探さなければいけないのだけれど]
あら?
[それとは違う方角に、砂と異なる色合いを見付けた。
一つは見覚えのある姿をしている>>25]
何をしに来たのかしら。
[向こうはこちらに気付いただろうか、ともかく動向を見守ろうと]
フラットウッド…私達の話聞こえているかしら。
もし居るなら何かを語りかけてきそうだけど…。
[何もいないと言うことだろうか。通信も故障してるのか。と首をかしげて。]
>>+10あらそうなの。ニンゲンがそういう技術持ってるのは初耳だわ。
私達の中でも作ろうとはしてるけど、見た目それっぽいのくらいまでしか作れてないのよ。
[感心したように言いながら。]
私は海の底の底から観光しに来たのよ。ニンゲンに紛れ隠れ住んでたぎっちょんていう仲間を頼ってね。
[て、こうなってたわけ。とやれやれポーズで答える。]
>>+11あら、あなたここ知ってるの?
せっかくだから、浄化天使 キリエ は アンドロイド ラグーン に投票するぜ!
[マイスターと名乗る彼のあとをついていく。
彫られた文字?を流し見ながら、塞ぐ一つの扉の前に着く。]
>>+13カタコンベ?ってことは…。
[この扉の先から妙にざわめく風?のような空気を感じた。]
…開けましょうか?
[扉で立ち止まる彼にぽんぽんと扉を叩きながら言う。
扉の感触を感じつつも、開け方さえわかれば試してみるつもりだ。]
そう。私は善意に溢れた守護天使なの。
[優しいというリンの言葉を茶化しながらも光を見つめる]
確実に気象現象では無い……。
トラクタービームにも見えるけれど、何だろう。
[リン達と共に歩む途中、空から接近する気配を察知した。]
[キリエとわかれ、改めてハルピアに向き直る。
二人ともまるで手がかりは持っていない。
それなら――とおもいついた]
本でこんな魔法を見たことあるんだ。
こうすると進むべき道がわかるんだって。
[試してみられると思ってはしゃぎながら、道ばたから一本小さな小枝を拾う。
それをなんとか口で支えながら立たせ、ぱっと支えを話した。
小枝はゆっくりある方向を指して倒れた。]
やった!きっとこっちだハルピア!
[大得意で呼びかけると、二人ともに進み始めた]
[だんだんと、今までなかった建物が増えてきた。植生もさきほどまでとはまるで違うようだ]
なあハルピア、ハルピアは愛がわかったらどうするんだ?
あっちの方向にあるっていう、おうちに帰るのか?
[気になって尋ねてみる。こんなに長く一緒にいるのに、お互いのことをそういえばまるで知らないな、と思った。
その問いにハルピアは答えたろうか、某かの会話をしながら二人は進んでいく。
―――と。
いかにも廃屋といった風情の一軒家に打ち当たった。
迂回して先に進もうとすると、ギシギシ、と内部から軋んだ音が漏れ聞こえてくる。
風も吹いていないのに、誰かいるのだろうか…?
もしかしたらネズミの一匹くらいいるかもしれない]
ちょっとこの家、気になる。
こっそり中を見てきていいか?すぐ戻るから!
[トンボも美味しそうといえど、ネズミには勝てない。
鳴るおなかを抑えつつ、そう言いおいて一軒家に侵入した。
ハルピアがついてくるかは、わからない。
また、もし中にネズミ以外の誰かがいれば、出くわすかもしれない]
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