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それは…こっちのセリフよ!!!エリィを返せ!!
『オンウェイ・グラシス』
[空間を歪め、魔力の方向を"真逆"に変える魔法を唱える。簡単にいえば反射させる魔法である。]
消炭になりなさい…ッ!
[魔法が完成する直前、魔力がそこを尽きたのを感じる]
え…っ!?
[未完成の魔法に直撃した電撃が四方八方へ飛んでいく。そのうちの一つが、千早の左足に命中した。]
アァァアアアッ!?!?
― 回想/孤児院 ―
せーのっ!
[ぼん!と爆発音が談話室に響く。
避難準備をしていた子供たちは既に逃げ、逃げ遅れた子供も慌てて走って逃げて行った。
今日も今日とて上手くいかない魔法の練習。
エリィゼの手には、造り出すのに失敗した花の残骸。]
うぅ……っ
なんで出来ないですかね…。
[魔力を込めるのも、魔法を扱うのも感覚でしかつかめていないエリィゼの魔法が失敗するのは必然で。
しょぼんと肩を落とし、片付けを始めるのだった。]
[今すぐでなくとも、いずれ彼は戻ってくるはずだ。なら、それまで待ってから会いに行けばいい。わかっているのに、それでは駄目だという気もした。
一体どうしたものかと悩んでいると、伝令を受け取る部署の人間が慌てたように走ってくるのが見えた。どうやら、B地区で何か異変があるらしい。軍同士の衝突ではなく、内部発生した派手な戦闘のようだ。A地区にも同様に何かが起こっているらしいが、同盟国領付近なので詳細がわからないらしい。もしかしてと思う。]
(内部からなら、火種はスパイか侵入者だ。アレクシスの出た時間からしても丁度いいし、彼も戦ってるのか?……くそ、これだけじゃ分からないな。)
[情報不足に悪態をついても、状況は変わらない。焦燥という程ではないが、何か心に引っかかりを感じる。]
(あいつの死で弱ってるのか?…らしくもない。)
……ただ、礼を言いたいだけだ。待ってればいい、ここで……
…大丈夫。
[言い聞かせるように呟いて、その場に座り込んだ。決めた側から、そわそわと落ち着きない身体が恨めしかった。]
[どうしていつも爆発するのだろう。小規模だし自分にも怪我はないくらいのものだが、それでも落ち込んでしまう。
はぁ、と溜息をついた後。>>+16ツリガネの声が聞こえて顔を上げた。]
ツリガネねえさま……。
怪我はないですけど、また散らかしちゃったです…。
[片づけを手伝ってくれるのを見れば、『ありがとうございます』とお礼を言った。
たくさん練習しているのに、どうしてうまくいかないのだろうか。
才能がないのかもしれないと、思考はどんどんネガティブになっていく。]
いつの間にか皆逃げるようになってますし…。
[練習しなければ、一緒にいてくれるのだが。
気付けば自分が談話室に来た時に、決まって『今日は練習するの?』と聞かれるようになっていた。]
[怯えて背中を向けるのでは無く、真正面から。>>43目を逸らされては、弱々しいながらも。胸に叩きつけられた拳を、微笑を浮かべたままに軽くグレンの胸にも返して。]
……ああ、存分に使えよ。
随分遅刻したが…、このアレクシス・ベスティア、仮にも帝国の総司令官補佐を務めた男だぜ?お前の望む働きくらいしてやるさ。
[『気付かないフリをするもんだろ』と言う言葉には、ククッ、と軽く笑いを漏らして。]
…はっ、さっきの威勢は何処行ったんだよ?見逃す訳ねえだろ?
[其処までのやり取りを交わせば、>>34此方の見上げるセシルの方へと向き直る。瞳へ浮かぶのは申し訳なさともつかない何か。]
もうやめろ…
[そう呟き、先程よりも強力な重力を2人にかけた。
しばらくは動けないだろう。(残4
千早はまだミツルに気付いていない様子。]
帰ろう…クロロ…
[もう2人には傷つけあって欲しくなかったミツル。
武器を構えクロロに近づき、話をしようとしている。
もし、クロロが攻撃する気配をみせたら、ミツルはクロロに斧を振りおろす。]
う…あ…!?
ミツル、魔法を、解いて…
[思い切り、地面へと押し付けられる感覚。千早が反射させた電気も当たったが、それは全て魔剣に吸収され、無効化される。それにしても…くそ。空間魔法といい重力魔法といい厄介だ。
頼んでも魔法を解こうとしないミツルを見て、完全に自分の味方をしてくれるのではないと悟ると。
クロロは、電磁力による反作用を使い、バチバチと音を鳴らしながら、ゆっくりと体勢を立て直していった。
だが、かけられた魔法に抗っているため身体にかかる負担は半端ではなく、身体中の骨が軋むような音がする。
それでも、ぐ。と足に力をこめて、一歩ずつ前へ向かい。]
…げほっ。…くっ、僕、は…!!殺らないと、いけないんだ…!!
そこを、どけえ…ミツル…!!!
[重力場から抜け出すと、おぼつかない足取りのまま、クロロはミツルに向かって剣をふりおろそうとした…。今のクロロになら、ミツルは斧を当てて吹っ飛ばすぐらい造作もないだろう。]
―闇の底>>+10―
[記憶の中のツリガネは、いつも笑顔だった。
自分の笑顔が好きではなかったという彼女の言葉を聞いて、その裏には健気さもあったのだろうと、顧みる。
返事をしようとして、だけど、腕から離れる直前]
…………。
[彼女があまりに眩しく微笑むものだから、思わず見惚れてしまった。
暫くぼうっとした表情のまま、黙り込んで。
はっと我に返ると同時に、頬が微かに朱色に染まった]
……あ。
ええと、えーと。 すみません。
[くるり、と背を向けて、自分の顔を見られないようにする。
泣いている顔も照れている顔も、自分のは、きっと彼女と違ってみっともない]
ツリガネ。
[頬の熱が引いてから、ぽつり、と口にした]
僕は、いつまでこの闇の中に存在できるのか、
分かりませんが。
セシルを見届けようと、思います。
それが、最後にしてあげられることだと、思うのです。
[彼女がこの世界に来てしまうか、或いは現世で幸せを見出すまで]
/*先にお墓逝ってるね…!!墓から村の行く末を見守っていますw
はっ。ということは今墓はアルフのハーレム…?
ギュル?…知らない子ですね…*/
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