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[アレクは、かつての友のままであるのか変わってしまったのか。
自分の揺れる心と同様に、アレクの瞳もまた]
……!
[何かが溢れ出したような叫び>>3:128に息を呑む。
うまく魔法を扱えず、「人間」のモデルとして頼っていた彼は、面倒見がよく少し、面倒くさがりで、激するようなところを見た事はなかった。
不規則に乱れる重力場に、心理的な圧力をも感じながら声を震わせる]
くっそ…! ふざけんなよアレクシス・ベスティア!
居場所がない? 「俺みたいな存在」?
見くびってんじゃねえよッ……!
[叫びながら、アレクが自分の言葉に耳を傾けてくれるなら続けるつもりで、そうでないならば暴走する魔法に無効化されるのを覚悟で銃を撃とうと身構えた]
ウソだろ・・・ねえ、千早?
・・・さっき、僕、聞いたよ。
……千早をころしたら、エリィの魔法は解けるんだよね?
[クロロには>>133の「解けないかも」という言葉は、聞こえていなかった。もう、エリィは千早にやられたんじゃないか、でも殺せばエリィはもとにもどるかも。それしか、考えられなくて。]
千早・・・はは、ははは!!
僕は千早を殺さないといけないんだ・・・
この数日で、孤児院の皆を、さんにんめ・・・
でも、しかたないよね
殺さないと、平和にならない!エリィだって、戻ってこないんだから!!
[笑いながら、一気にクロロの魔力が膨れ上がる。バチバチとした電気音の中心には、禍々しい漆黒の刃を携え、凶暴な爪と、狂ったように笑う口元に見える牙は・・・人外そのものだった。]
一緒に。
[ぎゅ、と手を握り返し、空いた方の手で彼女の涙を拭う]
ツリガネ。
貴女と一緒に在りたいと、
願っても、良いのでしょうか…。
[浮かべた不安げな微笑みは、それでも何処か幸せそうだった。
数瞬の迷いの後、許されるならば、彼女を静かに抱きしめる]
貴女は本当に、優しい人です。
ありがとう。
解けないかもしれないって…言ったでしょう。
[冷たく言い放つ。クロロまで巻き込みたくはなかった。でも、きっと聞こえていないんだろうとアリアも取り出す。]
貴方も…殺さないから!
[ディーヴァをリロードし、クロロを見る。…が。]
…クロロ…?
[牙。そして爪。人ではない。>>1もはや、人と呼べないような殺気と魔力をはなっている。次の瞬間みたものは]
あぁ…っ!?
[魔力に押しつぶされる、千早の作った球体。千早の制御外の強烈な魔力を間近で受け、中身もろとも壊れてしまう。時間を操作できない千早には、どうすることもできなかった。]
うそ…嘘…!嘘!!嘘!!!!
『デル・ディジョン』
[空間消去を唱えた。妹を、本当に殺してしまった化け物を、消すために。銃を構える。]
絶対に殺す…!!
[さっきとは真逆の言葉。]
― 3d朝・医務室 ―
いいのよ、シエラ。
……シエラ?
[ 不意にかかる重みに一瞬驚きつつ
気絶しただけだとわかれば、
そっと横にさせて毛布を掛ける。 ]
自分よりも若い子が頑張ってるのに、
ワタシったら本当に―――
―――役立たずね。
[>>134唇を噛む彼の姿を見ては、視線を下に落としながら。
自分の重力の軽重の変動を感じても其れを制御する様な余裕も、今の彼には無かった。不安定な魔力を闇を全面へと押し出していく。
揺らいだ瞳はまた緋に、何処かその口元の歯は鋭く、爪先は鋭く。其れでも揺らいだ心故に不安定な変化で其処まで大きく違える事は無いが。
>>138何処か寂し気な声音に返す言葉は、其れでも力量な問題では無く。『異端』と言う言葉に、ぴくりと反応するかの様に――セシルの方へと視線を再び向けて。]
……帝国なら、受け入れてくれたからだッ…!
単なる力量の差じゃない、そうだよ、俺は異端だよ…!
(――人でも獣でも無い、こんな化け物だなんて、)
[そう何処か自嘲する様に続けようとして、>>0自らの友人の、震える声の叫びに。何処か驚いては身体を震わせて。>>2怒るのも当然、と言う言葉が聞こえても――それでも。二人とは、違う。自分でも『知らない自分』が居るんだ、と内心では分かっていて。
其れでも、耳はちゃんと言葉には傾けていて。
強く、グレンの声に呼応するかの様に更に叫ぶ。]
[身体に帯びた熱が、手先へ。更に人間離れしていく手が視界に入って其れに何処か怯えた様な色を瞳に浮かべながら。]
見縊る?俺の親友を見縊る筈もねえだろッ…!!
……でもな、俺はセシルやグレンみたいな…、人間ですら無いんだよ…ッ!!
こんな化け物、俺の事を知って受け入れてくれる奴なんて…!
此処以外に無かったんだよッ…
[その言葉の最後は何処か消え入る様に。
グレンを馬鹿にしても、見縊ってもいない。勿論、セシルも。
暴走する度に呪いの力が表に出る事はしばしばあった。それは剣を手に入れてから更に顕著に。皆、離れていくばかりで。また何かを失うのが、酷く怖かった。それでもこんな自分を見せて――また彼らも離れて行ってしまうのだろうか。]
……ほら、罵れよ…!化け物だってよ…!
こんな姿見られたくなかった、特にお前ら二人には!
― 3d夜・クルーク自室前 ―
[ たっぷりの練習の後、
足を向けたのはクルークの部屋。
会議に参加せず呑気にしてた身だ、
勝手に戦地に行き、死んだとしても
構わないだろう。
しかしそれが
クルークのせいになってしまったら
さすがに申し訳ないと感じ、
せめて許可をもらおうと。 ]
こんこ〜ん。起きてます?
ジロちゃんです〜。
[ 出来るだけ明るい声で、
ドアに顔を寄せて小さく叫べば、
クルークは開けてくれただろうか。 ]
[そう言う言葉は本心では無い、けれど。
そう言い放ってくれれば、『化け物』として――暴れられる気がしたかったから。心の奥で、これ以上受けたく無いと逃げたこの場所で、再び『拒絶』を受ける事に怯えながら。
セシルやエリィゼの様な、『裏切り』より。
何よりも、あの頃の母の様に――信じていた人物が。
心からその本性をぶち撒けた『拒絶』が何よりも、怖かった。]
え・・・
[クロロは、割れた球体を見て、中からエリィが出てこないことも確認して、目を見開き・・・ほんの一瞬だけ、魔力が弱まった。が。]
・・・千早。エリィを、どこにやったのさ。
ははは・・・そうだよ。
きっとどこかに隠してるだけだ。千早を殺れば、エリィは戻ってくる。・・・この剣で!爪で!牙で!!徹底的に殺してやるよ!!
[化け物と化したクロロは、目を見開き、笑いながら言う。
魔力消費を考えず解放された魔力が、あたりを眩しく発光させた。千早には、その光に照らされた彼のおぞましい姿が確認できただろう。]
エリィを元にもどしてよ・・千早あ!!
[そう叫ぶと、クロロは狂気の形相で千早へと向かっていった。]
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