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ぇ、あ、……あっ……
よ、かった あっちは、
戻ってこれたんだ……
[へろり、と肩の力が抜けた。
うう、やばいちょっと泣きそう。]
忌まわしいモノ以外の邪魔者がいるわ…。
どうか、気を付けて……。
[やっと教会から出てきた女の声が囁く。
この中にいるだろうか、と焚き火を囲む面々を静かに見据えながら]
[駆は携帯の画面を傾けて見せる>>111]
・・・!
[映っていたのは東吾・・・そしてその背後にいる首筋に、くっきりと痕の付いた白い肌に長い、黒髪の女の映像>>2:379
そして結良の叫び声とともに青白い手が彼女を捕まえて
無限の闇の中に呑みこまれ・・・そして画面は消える
なんというおぞましい映像]
――……夜明けまで、だっけか。
[このあたりの日の出は、何時ごろだろう。
まあ、一時間や二時間でということは、ないだろうけど]
ま……夜明けまで保つだけの、本数はあるか。
[パッケージから煙草を咥えて、残った分を眺める。
ここから出られれば、予備のパッケージはあるし、出られなかったときは――まあ、何が起こるか知らないけれど、煙草なんてもう必要なくなるだろう]
─焚き火─
あれ…?
美奈さんは?
見てもらおうと思って、箱、持ってきたけど。
[焚き火にたどり着けば、問いかける。
鞄から箱を取り出そうとした時、一緒に
ハンカチが落ちた。
ハンカチからは数本の花が散らばる。]
あっ…
[落ちた花は数本。
みずみずしい花に混じり、不自然に二本だけ、枯れている。
枯れた二本の花の色は、白いままだ。]
……。
[欠けた人数を密かに意識しながら、申し訳程度にぺこりとお辞儀をした。探るように、静かに静かに様子を見守りながら――]
[男の面前、さらさらと髪を溢しつつ首を傾け覗き込む。
小型のカメラに見えたそれは、画では無く映像も写すものだった様]
[粗く暗い中、どれだけ仔細に見えたものか定かでは無いが、その場の状況は伝わった事だろう]
[先から攣られる首の感触]
[木々の奥の繋がる先、彼がまた"何か"をしようとしているのか]
[戻って来たんだ、とほっとする東の様子にこちらもほっとする。
心配賭けてたんだ]
ごめんなさい、遅くなって……あれ。美奈さん、どこかに…?
[首を傾げつつ。ふと、静かに様子を見守る真子の方を見る。
大丈夫だろうか、と思いながら。
何故か無意識に、カバンに手を入れて水晶を触っていたのは偶然だったのか、必然だったのか]
……っ!!!!
[真子を見ながら水晶に触れた瞬間、どくん、と心臓が大きく跳ねた]
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