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レグルスの料理は酷かったな…いや、あれは料理と言ってはいけない気がする。
まぁ今までそういった事に触れていなかったのだろうが。
しかし、肉じゃがか…。水無しで作る方法で作った事はあるな、結構簡単で作りやすい。
…もう少し、料理の腕をあげておくべきか。
[炬燵で寝ているだろう彼は、毛布を被っていただろうか。
隣に腰を落ち着けた侭、先程までの別室の様子思い出し]
ブラッドは相変わらず可愛かったな。
どうやらSっ気を開花させているらしいが…
とにかく、二人は微笑ましかったよ。
離れていても仲間だからな。
ブラッドがいてくれて、よかった。
…なんて、こんな事を言うと神様は鬼畜だからな。
シーナ毎此方に送り兼ねない。それは困るな。
[くすくすと、一人笑みを零す]
…徐々に、そちらが寂しくなっていくのだろう。
次に会えるのは何時だろうな。
最後の最後までというのも、有り得る。
それまで、いいこで待っているよ。
どうせ待つなら何かしながらでも待つさ。
そういえば、貴方の好きな料理を訊いた事が無かったな…
少しは自信を持って振る舞えるような品を作れるようにするよ。
[一人、言葉を紡ぎ続ける。
届かなくても、返ってこなくても。]
あぁそうだ、父上の事なら心配しなくてもいい。
現宗主は私なんだ。どうにでもする。
納得しないなら、今の私が父を超えればいいだけの話だ。
[ふとレグルスと話していた事を思い返せば、自信に満ちた顔つきでさらりと言う]
…寂しさを知っているから強くもなれるし
楽しさや温もりを知っているから、貪欲にもなる。
貴方が教えてくれた事だからな。
私が体現してみせれば、文句は言えまい。
否、言わせないさ。
[昨夜のやり取りを思い出しては、穏やかな笑みを浮かべる。
少しだけ年上というだけで話しやすかった彼が、自分より凄く大人びて見えた瞬間だった。
どんな人と関わり、どのように時を過ごしてきたのか。
どうやら自分も、つくづく貪欲になってしまったようだ。
もっと彼を知りたいと、色んな彼を知りたいと、望んでいるのだから]
[ふわり、一瞬宙に浮かんだような眠気を覚える。
重くなってきた瞼を軽く擦り、彼へと向き直った]
…届かなくても、返事が来なくても。
馬鹿みたいに私は、貴方へ言葉を贈るよ。
離れていても私の気持ちは、貴方の傍にある。
それだけは、確かだから。
…おやすみ、カルーア。良い夢を。
[慈しむ様な、穏やかな微笑を添え。
毛布被りつつ近くで横になれば、ゆるりと目を閉じた]
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