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[少年の亡骸を見て、男はセルマに処置が出来るか、尋ねたことだろう。
死が身近になったといえど、エンバーミングの技術を持っているのは僅かだ。知識としてあれど、技術は別だ。出来るものがいるのならそれに任される。
司祭が行なっていたことを思うと、実感として胸が重たくなるのを感じた。
エンバーミングが行えないなら今の時期なら、灰に晒すという手段もあった。
鳥葬や風葬のように、少しずつ削っていく。
けれど、男は黙々と棺を準備し、そのまま土葬の準備を行ったことだろう。
疫病を気にしていられる余裕のあるものは、この世界には最早稀少となってしまった**]
おそろい。
…うれしく、ない?
[首を横に振るナデージュにこてんと首を傾げて問う。>>0
今の二人が“おそろい”であるという認識は揺るがない様子。
包帯の下が赤色でも、白色でも。
今のスーには目に見える赤に染まった包帯がすべてだから]
おそろい。じゃ、なくても。
わたしは……。
[繰り返す。言葉を。
告げようとした言葉が声にならずにできた空白が、こうして埋まる>>1]
おそろいはうれしいはず。
おそろいじゃないのはうれしくない、…はず。
ちがう? ――わ。
[いっそう強く抱き締められた、それが答えである気がした。
おそろいじゃないのは、嬉しくないことばかりではない、と。
教えられた気持ちになって表情が緩む。
赤に染まった手が、ナデージュの背に回された。
抱き返そうとする動きは、ぎこちなくて弱々しかったけれど。
思いだけはしっかりと、こもっていた**]
/*
ぎゅーって
こう、慣れないうえに手があれだから気をつかいつつぎゅーって
あんまりはずかしくないのはねむいせいなのかそれとも
[巨きく丈夫な血色の翼。
両翼は薄く影を作りエステルを覆う。]
……………、ランス………。
[ランスがエステルに向き直る。
さんは、意識的に付けなかった。]
人造妖精 エステルは、がらくた屋さん スー を投票先に選びました。
/*
裏庭に来れたら、星精の力で花を咲かせるも変異植物が生まれて「キィィ」と鳴かせる事も考えていました。
星精の力の働きとしては、癒しや促進=神が作った(?)元の状態に戻したり其れに従って加速させるのだけれど、変異植物状態が「元の状態」なのでちゃんと花が咲かないという理屈。
にしたかったのですが披露する機会がなさそう。
[暫くの間、スーさんと身を寄せ合うように抱きしめあっていましたが、そのうちに、こうしている場合ではないと気付きます。
今、暖かなスーさんと抱きしめ会う事はとても心地よいのですが、スーさんの傷を放置していいというわけではないのです。
わたしはスーさんから少しだけ身を離せば、指をそっと、赤色の右半分に伸ばします。
スーさんの包帯を摘み上げて、緩やかに首を傾げました。
交換しますか、と、声無く問います。
確か、マスターの部屋に簡単な医療用具を詰めた箱があったはずです。
マスターが忙しい時は「勝手に持って言っていい」とまで言われていたので、
その時の記憶が確かなら、ガーゼや包帯もちゃんとありました。
わたしも赤色に染まった包帯ではあまり外を出歩けませんし、スーさんが頷くようなら、道具箱を取りにマスターの部屋まで向かったでしょうか。]
人造妖精 エステルは、がらくた屋さん スー を能力(襲う)の対象に選びました。
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