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[あの人は下層の運送会社に勤める配達人だと、
頼んでもいないのに告げたのはエーディの近所に住む奴。
能力を得たのにスラムを出ないエーディを何かにつけてからかってくる奴でもある。しかも目ざとい]
…………たまたまでしょそんなの。
仕事の帰りにたまたま、通りがかっただけ。
配達ルートがいつも一緒なら配達の度にそうなったっておかしくないでしょ。
[何か勘繰りたそうだったそいつをこの言葉で切って捨てて。
そいつもそれ以上は何も言ってこなかったので、
黒ずくめの人を、気にする機会は、それ以来なくなってしまったといってもよかった*]
[響く重低音に仮面の奥で目を細める。
ヴェスを止めようとしているスティーブの背後に現れていた真白の存在は、タリアを狙撃した者達の目に留まったのかどうか。
今はスティーブを、杖の先から出した拘束具で拘束しようとしているところ*]
『死神』……暗殺者の名前だろ……
…………
[スティーブへと杖の先が滑るのを見る>>*6と、ふとタリアと繋いでいた手は離れ、『死神』へと回し蹴りを放つ]
[その間に、セーガ>>40>>41が追いついていたか]
[その瞬間撃ち込まれていたのは、ふたつの螺旋描く弾丸>>49>>50]
……あ……
[虚を突かれたような声がもれ]
タリア……?
[喪失のような、空虚さを感じる。
辺りは悲鳴や騒音が満ちているのに、それらは遠く]
― 現在/下層区域・公園 ―
あぁ……引き留めちゃったかな。悪いね。
[セーガが去った後リルに向けて告げるエーディ。
二人の口ぶりからしてこれからどこかに行くつもりだったと察せられたからだ。>>24>>28
リルが出る、ということは十中八九よくない案件なのだろう。
そこにエーディの報告が重なってしまえば……
頭を抱えたくもなるだろうが>>29頼れる相手がそこにいたのだから仕方ない。
というかだいたいゴロツキが悪い]
それなら安心だけど……。
[大丈夫とは言われほっと肩を落とすものの。
自発的にゴロツキをタコ殴りにする有志の話を耳にした時は、
自分でも気づかぬうちに眉をひそめていた]
[タリアに起きた異変は人であれば即死ともなりそうなもの。
衝撃の強さは地面に走る皹が物語っていた]
………
[仮面の奥、ほくそ笑みながらヴェスを見る*]
[タリアに向かって、走る。 能力発動、制御はいらない。とにかく足止めせよ]
ーーーっ…!!!
[自身の目や自身の顔についたマークがどんどん『赤』く染まっていくことにセーガは気づいていない。 タリアの周囲に氷の壁を作ろうということだけを考え…]
[視界の端に、スティーブとヴェスと…真っ白い影が映った]
……!!!!
[その動揺が、まだ完全に操りきれていない異能をブラした。タリアへの能力発動が、氷柱が中途半端に生えた辺りで解除され、今度は白い影やスティーブに対して吹雪のような凍てつく冷気が襲いかかるだろう*]
[バキバキと辺りから氷柱が迫り出し>>64、ひとつの氷塊を作るように包もうとしていただろうか?
その中で、音>>57>>59は響いていた*]
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