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[ピーチェから変な臭いがする]
ん?何これ。
んまーーーーー誰の悪戯かしら、もうっ
[何故か中にスポンジが入っていた。ちょっと憤慨して取り出す]
…ほんとは、あんたが先に呼ぶべきだったんだろうけど
えと。
[ふわふわした心地に、思わず了承を得ようとしてしまったのだ。]
なかよくしたら、いいとおもう、んだ。
[それこそ、兄弟のように。]
あ、そうか。クレーシャ…。
[そういえばその呼び名があったんだ、と思い出す。
やはりきちんと聞いておいて良かったと微笑みつつ]
おう、ちゃんと覚えた!!ありがとなあ。
んじゃお返し。俺の名前はヴァレリーな、
呼び方はどんなのでもいいや、好きなように呼べー!!
[テラスの下に居るクレーシャへ、返して
さてどうなるかと欄干にもたれて見守った。**]
イヌ扱いされない一番良い方法は喰って強さを見せつける事だな。
ニンゲンがマズいとか聞こえたが、そんなのは喰ってから言え。ババアやジジイは確かにウマかねぇが、子どもなんかはウマいぜ?
[ 舌舐めずりはするものの、現状特に喰欲は沸いていない。不思議なものだ。
子ども同士のじゃれあいのような赤い世界は少々居心地が悪く、苦笑するとまた静観の構えに戻った。]
[ 手から解放された後、黒銀はひっそりとその場を離れる。これ以上の犬扱いは御免だ。
元に戻ろうとして――上手くイメージできずに全裸になってしまってはいけないので、適当に人の少ない場所を目指した。]**
へへ! いいだろー。
[嬉しそうに笑って、メーフィエとレイスとを交互に見る。
それから、メーフィエの手をぎゅっと握った。]
ばりりー?
[舌がもつれにもつれた。]
うん、ばりゃりゃー!
俺も覚えた!
ばらばらー!
[クレーシャに握られた手。
包み込むように握り返して]
鼻から血はもう出てない?
あと、歩いたりとかは…まだ支えがないと厳しいかな?
[心配性モードはまだ解除できてないようだった。]
…………。
[ふと視線は、誰かを探して彷徨う。
灰青の狼がレイスなら、黒銀の狼も人の言葉は
問題なく通じるわけで。
先生と呼ばれたぐらいだから、色々世話になったのだろうか。
彼(彼女?)にも礼を言おうとしたが
その姿は、既にそこにはなかった**]
[一頻り撫でると満足そうな笑みを浮かべて
黒銀から手を離した。]
[黒と灰青と黒銀と――
短い時間でこれだけわんちゃんを触れるなんて
ここは天国ですか?]
[ちなみにわんちゃんが好きなのは、
黒い、犬にしては大きなけものを
撫でた事がきっかけだったような気がする。
例によって、いつだったか、までは
思い出せないけれど。]
[やがて黒銀がその場を辞すと、
自身も教会の中へ戻ろうと――]
[したけれど、入口の付近は人が多く。
あそこを通るのは少し躊躇われた。
結局、皆へ小さく会釈してから
裏口の方へと向かった**]
――喰ってから?
[妙に感情の籠らない聲。]
……先生こわい話ばっかりするー!
やだー!
[しかしすぐに子どものそれに変わる。
開けてはいけない扉は、開けてはいけないのだ。]
うん、もう大丈夫。
[とは言ったものの、実際にはどうだったか。
どちらにしろすぐに止まるだろう。
歩けるよ、と手を離して踏みだし、
見事にすっ転ぶのはもはや運命。]
[ここに来た目的がいつの間にかいなくなっていることには、
気づいていなかった。**]
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