人狼物語(瓜科国)


1611 who are you?〜そして誰かがいなくなった〜


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視点: 人

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傷病者 マイダ

─ 自室 ─

 ぁ、あ……。

[知らず上げていた掠れた声で目を覚ます。生きている。
ちっとも良い朝じゃなかった。

もしかして、と願った。けれど違っていた。
狂人だったら自ら命を捨てるだろうか。今日、誰かが死んでいるのだろうか]

 ……行ってきます、フィリーネ。
 待ってて、待っててね…いかないで……。

[鮮やかな夢から覚めてしまえば淡い幻覚すら見えなくて、死者との隔たりにひとり震える。

議事録が置かれているなら、考え込んだ末に「マコト・アルベルタ、人間。マイダ・アシュリー」とだけ書き込んだ。もしも犠牲者が出たなら昨日以上に信じられないだろうが、もしも犠牲者がないなら、彼について考えるべき事は多かったから]

( 23 ) 2015/08/24(月) 01:13:56

傷病者 マイダ、誰かを探してさ迷い歩く**

( A0 ) 2015/08/24(月) 01:15:08

修道女 クリスタ

 ― 遠い記憶 ―

[シャルロッテと名付けられた少女には、兄が二人と弟が居た。
 いずれも体格に恵まれ力も強く、早くから働き手となっていた。]

 わたしは、はたらかなくていいの?

[仕事現場を訪ねる機会があって、兄弟たちを見ながら父親にそう尋ねた。
「いいんだよ、おまえは」と、父は優しく応えた。]

( 24 ) 2015/08/24(月) 01:30:21

修道女 クリスタ

[7つになった日、母によって、貧民街ではそうそう手に入らないようなきれいな服を着せられた。]

 うわあ、まるでおよめさんになるみたい!

[母は泣いた。
 父は「すまない……」と何度も繰り返した。]

( 25 ) 2015/08/24(月) 01:30:35

修道女 クリスタ

[幼いうちは下働き。
 何度も叩かれ蹴られ、娘の口数は次第に少なくなった。
 表情を失くし、感情を顕にすることもなくなった。

 やがて、愛想笑いくらいしろとまた殴られて、娘は作り笑いを覚えた。]

[初めて客をとった日、娘はきれいな服に身を包んで見た夢が壊れたのだと悟った。]

( 26 ) 2015/08/24(月) 01:30:50

修道女 クリスタ

[17になって、主がやたらと絡んでくるようになった。
 上機嫌で「今日は客を取らなくていい」と笑う頻度が次第に高くなった。
 そして、客を取らない日は――――。

 それでも、その日は充分な食事を摂ることができたから。
 これでいいのだと思うようになった。
 仲間たちの妬みの視線にも気づかずに。]

( 27 ) 2015/08/24(月) 01:31:22

修道女 クリスタ

[何ヶ月か経って、結婚しろと迫られた。
 贅沢な暮らしができる。
 その言葉は甘い響きを持っていたはずなのに。]

[娘は拒んで、主を突き飛ばした。]

[壊れた夢は、まだ継ぎ接ぎのまま残っていて。
 娘は逃げた。
 その先にあるものへ手を伸ばしながら。

 変わった風習を持つという村へ辿り着く頃には、18になっていた。]

( 28 ) 2015/08/24(月) 01:31:39

修道女 クリスタ



   [――そして、伸ばした手はなにも掴めない**]

 

( 29 ) 2015/08/24(月) 01:32:29

妹 ニイナ

―― 深夜:自室 ――

今日死んだ人は……マコトさん。

[彼が血にまみれて死んだ時、何もできなかった。
クリスタのように手当てしようとも、助けを呼ぶこともできず。
ただ、状況に流される事しかできず。結局自分だけでは犠牲をなくすことはできない。
それが、以前の人狼騒動を思い出し、無力感と悲嘆が湧き上がる]

――たすけ、て……おにいちゃ、ん……ンス、さん……。

[すがる者、すがりたい者の名を口にしながら、ベッドの中で眠りに落ちる。一筋涙を流しつつ]*

( 30 ) 2015/08/24(月) 06:26:10

妹 ニイナ

―― 朝:自室 ――

[夢を見た。いつもの悪夢。そこにアリスとマコトが加わったもの。
兄とアリスで血肉を裂く感覚がよみがえり、マコトによって目の前に赤が咲き誇る]

いやだいやだしにたくないころしたくないちはいやだきえてきえてきえてみたくないみたくないみたくないおわっていなくなってしんじゃだめでもしんだなんでなんでころしたころしたしんだちがうしかたないちがうちがうちがうわたしはわるくないわたしはわるくないたすけてたすけてにげたいみたくないたすけて……

[うなされるのも日常のこと。起き上がればいつものように寝汗で着替える事になるだろう]

……朝食の準備、しなきゃ。

[いつもを無理やり演じようとするように、ぎこちなく食堂の方へ向かう]*

( 31 ) 2015/08/24(月) 06:52:10

酒場の女主人 ヤーニカ

     − 朝・礼拝堂へ −

[昨日見た紅い血と鉄錆の匂いと、生々しい死者の姿。
そして今朝見た夢。
外は未だ窓ガラスを叩き付ける雨と風が人狼と共に
自分達を閉じ込めている事を伝えている。]

 ……あ……。

[ガラス窓の音も気にならない位耳元で脈打つ
自分の鼓動がうるさくて仕方ない。
きっと神経が昂り過ぎてる。
まだそう信じていた。]

 お祈り……しておけば良かったんだ。やっぱり。

[アリスが名乗り出た日に横着しないで
祈れば良かったかもしれない。
そんないるかどうかも判らない神に
都合の良い時にしか縋ろうとしないから罰が当たったのか。]

( 32 ) 2015/08/24(月) 07:04:40

酒場の女主人 ヤーニカ

[それでも罰が当たるとしても、
縋るモノを求める様に顔を清めた後、足は食堂では無く
礼拝堂へ真っ先に向かい……罰を受けた。]

 牧師様……──いるかい?

[建物か自分の鼻か、張り付いた様に離れない匂いが
近付く礼拝堂から漂ってくる。
今濯いだばかりの口がカラカラに乾いて、喉が張り付いて
声が上手く出なかった。
それでも足も扉を開ける手も止められない。

震える声で覗いた礼拝堂。

人の気配は無かった。
いや、人の姿はあった。

もう──生きてはいなかったけれど。]

( 33 ) 2015/08/24(月) 07:09:49

酒場の女主人 ヤーニカ

 きゃああああああああああああ!!!!

[惨劇を告げた鬨の声を響かせて、ずるずると壁に
背を向けて座り込む。]

 ど、どうして、どうして!?
 だって、だって、だって……牧師様が
 狼じゃ……狼、狼? 牧師様がっ!?

[一気に夢が蘇る。
あの化け物を差し出したのは牧師だった。
その牧師が無残な姿になっている。
その意味を理解するには衝撃が強すぎた。
何を意味するか判らない記号と燭台。
何より無残な遺体を前に、誰かが来るまで、
頭を抱えてぶつぶつと呟き続けていた**]

( 34 ) 2015/08/24(月) 07:14:15

修道女 クリスタ

 ― 朝/マコトの部屋 ―

 …………。

[床に座り込み、彼の眠るベッドにもたれ掛かるような状態で、娘は眠っていたらしい。]

[ちゃんと横になっていたわけじゃないから、体の節々が音を立てるけれど、気にしないというようにのろのろと顔を上げた。]

[流石に顔や手の血は拭われただろうか。
 血が付着したアルバは、そのままだったけれど。]

 着替え、ないと……。

[自分が正しく気を持っていることを示すためにも、血塗れなままじゃいけない。
 のろのろと部屋を辞そうとして、

 マコトへ振り返った。]

( 35 ) 2015/08/24(月) 08:45:18

修道女 クリスタ


 私はきっと、しあわせだったんだと、思います。

[貴方と会えたことが。
 短い間でも生活を共にできたことが。

 距離はあっても。視線が交わることはなくとも。
 そこにいると思うだけで、安心できていたのに。]

[彼は知らないのだろう。
 最期に交わしたことばが、どれだけ自分にとって――]

( 36 ) 2015/08/24(月) 08:45:58

修道女 クリスタ


 ……自分が生きるためなら何でもしてきた、と言いましたよね。
 体だって、売っていたんですよ、私は……。

 それでも、汚らわしいと思わないで、いてくださるんですか……。

[これを聞いたら、彼は今度こそ自分を拒むだろうか。
 本当なら、自分はその手に触れる資格もなくて。

 生きている間に言えていたら、こんなに苦しくはなかっただろうか。
 やっぱり、苦しんだのだろうか。
 今となっては、もう、知るすべはない。]

 行ってきます。
 ……生きて、きます。

[短い瞑目ののち、扉を開いて、また閉めた。]

( 37 ) 2015/08/24(月) 08:46:18

修道女 クリスタ

 ― 自室そして ―

[キリクに借りたアルバは、結局汚してしまったななどと考えながら、乾いた修道服へと着替える。
 けれどこれを捨てる気にはどうしてもなれなくて。
 昨晩と同じように、椅子の上に掛けておいた。]

 ……ヤーニカさん……?

[彼女の叫び声が聞こえた>>34

 彼女が襲われたのだろうか。
 それとも別の誰かの無残な姿を見たのだろうか。
 嵐なりに空は明るくなってきているから、後者だろうか。]

[いつもの服へ戻った娘は、右足を庇いながら、自室を出て悲鳴を辿った**]

( 38 ) 2015/08/24(月) 08:46:37

傷病者 マイダ

─ 廊下 ─

[髪を指先で弄ぶ。

風雨は悲鳴を思わせ、村で、アリスの部屋で、食堂で、馴れた臭いは感覚を鈍らせる。分かるのは誰も傍に居てくれないこと。

生きているからだ。誰も信じられないからだ。
生きなければいけないからだ。正しく終わらせて貰えるまで。

書物>>14の血の染みは鮮やかな色を幾分陰らせていたから、思考を鈍らせて、横たわっていた彼の名と事実を淡々と記した。

嫌なことは嫌な時間に。
朝だからと無事を喜んで笑いかけたくても、出来なかった。
淡い幻は現実に塗りつぶされて、誰かを信じることも出来ないのでは]

( 39 ) 2015/08/24(月) 15:30:23

傷病者 マイダ

 ……おはよう、

[途中ニイナ>>31に行きあったなら、それしか言えずに俯いただろう。

あと5人を──あるいは、4人を疑わなければいけない。
表情を凍らせたまま、いつものように食堂へ向かうのをじっと見たけれど、こんな女の子まで疑っておいて気遣いの言葉なんて投げられなかった]

( 40 ) 2015/08/24(月) 15:36:11

傷病者 マイダ

[マコトは人間だった。おそらく、自ら命を絶った。
アリスを殺したのが狂った人間だったなら、残る者の無実も彼の無実も証明できない、むなしい力。

誰かが死んで、人狼がいて、処刑されて。
死ぬことばかりを待っている]

 悲鳴……。
 ねぇ、夢かな。幻かな。……。

[雨粒と心臓が打つ音だけが、答えを告げる。
機械的に足を前へ、前へ──]

( 41 ) 2015/08/24(月) 15:55:19


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生存者 (5)

修道女 クリスタ
45回 残1290pt 飴
妹 ニイナ
16回 残2315pt 飴飴
傷病者 マイダ
15回 残2474pt 飴飴
彫師 ランス
20回 残2007pt 飴
酒場の女主人 ヤーニカ
30回 残1650pt 飴飴

犠牲者 (2)

茶屋 アリス (2d)
牧師 キリク (3d)

処刑者 (1)

墓守 マコト (3d)

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