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先輩
私実はですね。
一度だけ演劇目指してたことあったんです。
大学入ってから少ししてやめちゃいましたけどね
主役とかそういうのはやれなかったですけど、必死にその役の心の気持ちとか大きな感情を表現しようとするとき
自分が変わるような
普段できないことをそのときは出来るんです。
例えば好きな人に告白したとか、叫んだりとか!そういうのもです。
絶対本当の私じゃ出来ないんですけどね。
気持ちとかってはっきり言えたらすっきりするじゃないですか
あれとおなじなんですよ
言ってはいけない気持ちとかもありますけれど。
精一杯どういうことなのか伝えたいって後悔しないように頑張ってたら本当にそのときは失敗したーって思っても
後から後悔はしなかったんです。
まあ劇の話なんですけどね。
何か変な話しててごめんなさい。後で楽屋遊びにいけたら一緒にいこ?先輩
あ、2幕目始まるみたいです!
[再び劇に集中した**]
[第二幕開幕のブザーが会場に響く
それまでざわざわと騒がしかった場が嘘のように静まる
パッと客席の方へ照らされるスポットライト
その光の中でシリウスはフッと質の悪い笑みを浮かべた]
『はぁ…なんだってんだよ
村のみんなは平和ボケして祭りだなんだのと…
おまけにアイツは女と仲良く幸せ生活ってか…
オレは貴様みたいに甘くはないぜ…?
せっかくの祭りだ、オレがぶち壊してやろうじゃねぇか』
[そう言ってスポットライトの光が消えたと同時に足音を立てぬよう舞台袖に向かう
一応舞台の山場は超えた。とほっと胸を撫で下ろした]
[>>67の言葉を聞き、ハッとなる。]
私ね…自分に嘘をついて……
相手の幸せだけを願ったんだー…
その為なら、自分を壊しても良かったから。
今までずっと…本当の自分を閉じ込めてたの。
[そして、劇の最中。
カロルは観客席でスッと立ち上がる]
――そして
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