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[休憩の為の飲み物を出し終えれば。
1つだけ残しておいた大きなトマトに向き直る。
トマトと砂糖と少しのレモンを、ミキサーでかき混ぜ平たい容器に入れて凍らせ、それを細かく砕けばグラニータの出来上がり。細かく砕くのは、フォークで行っても良い簡単なデザート。]
雪、デザート作りをしてみる?
[声をかけて。とはいえ、今出来るのはトマトを砂糖やレモンと一緒にミキサーに掛けて冷凍庫に入れる所まで。]
つか、れた……。
[2(4)回の野菜運びつつの飛翔がチャコからスタミナの大半をかっさらっていった。
途中、いかにも重そうな袋を引きずるアリスを手伝ったこともあったか。
カウンターに突っ伏しつつセレスに注文したのはアイスコーヒー]
できればストローつきがいいな〜。
(砂糖を使うと、表に出ている分もいよいよ足りないなあ。)
[でも、凍らせる分、早めに仕込んだ方が良い。
レモンは大きな人サイズの物だから、数粒で足りるけれど、レモンも出来たら手に入れたい。]
レモンも大きなものを1つ手に入れないと。
[足りないものを注文の様に呟いて、雪が見ているようならセレスが、雪が作ってみるなら傍らでチキチキと教えて、冷蔵庫の中に入れる所まで行っただろう。**]
[野菜を運び終わったから、休憩。
窓枠のところに尻尾でさかさまにぶら下がってお外を見ている。
明るい陽射しに透明の蒸気がきらきら**]
[少しの逡巡。
これ以上は問わないことにした。違いは違いで、いい]
あのね。
スイカのついたエプロンも、夜空みたいなエプロンもとってもとっても素敵だったの。
[それから少し迷って]
わたしもお店で頼んだら作ってもらえる、かな?
でも、今はお金持ってないんだ。
ちゃんと用意してから頼むから、……予約したいの!
[絶対にもう一度ここに来る。
いつしかそれが大きな願いになっていた]
うーん、明るい色が良いな。
[希望はそれだけ]
[自分の今の恰好をふと見遣る。
レースとリボンの飾りはあるものの艶のない、ひざ下丈の漆黒のワンピースは少女に覚えのない服だった。
夢の中で着させられたのだと思う]
……。
[なんで思い出すんだろう。
昔、親戚の人のお葬式について行った時の喪服のワンピース。
ふるふる、打ち消すように少女は首を振った]
[セレスがやらせてくれることは、喜んでするだろう。
砂糖の量をはかり間違えたりすれば苦笑い]
レモンのも美味しそうだね。
[冷蔵庫に入れ終わったら、洗い物なら任せてと腕まくりして。
まだ凍らないかな。まだだよね。
こそこそ冷凍庫を眺めてしまうのも仕方ない**]
―現在―
[自分でも運べそうなトマトをころころと、四苦八苦しながら貯蔵庫へと運び。戻ってくると、カウンターの上に飛び乗り、へたり、となった。]
…思ったより、疲れるものだな…
とりあえず、一息つくよ。
…あ、セレス。もしお茶を淹れるなら、済まないがホットを貰えるかな。身体が冷えていてね。
あと。
…マウ君へのお金の受け渡し、無事に済んだようだよ。
[どうしてそれを知るのかと問われれば、それについて、語ったろうか]**
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