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[意識を取り戻して、まず耳に入ったのは金糸雀の声。
それからトレイスやマーシャが消えたという話。
パチリと目を開けたら、視界に飛び込んできたのは、紅。]
え?わ、何?
[状況が把握できずにあわあわとしているのを、
ジーマや周りに気づかれただろうか?
宮殿が燃えて消えてしまったこと、
自分が倒れてしまったことも説明されるだろうか。]
もう大丈夫、ありがとう。
[そう言えば、背中からおろしてもらえたでしょうか。
なんだか少し勿体ない気もしたけれど。
まだちょっとふらつきつつも、枕を返してもらえば、
ぎゅっと抱きしめて、その場にいる皆の顔を見回します。]
[はたと、>>42でサユラが奥歯をかみ締めているのに気づくと]
んー、まあ、早く戻れるに越したことはないけど。
消えた人が「帰った」のか、それともどこかにいっちゃったのか…
解れば、何かヒントになるかも…?
[イライラしているのを感じ取ったのか、少しは前向きになれるだろうかと声をかける。
早く戻れるに越したことはない…「みんなにとってはね」、と心の中で付け足すか。自分はこの世界の身軽さに慣れてしまって。思えば、かすかな苦笑い]
うーん…
あの雨。宮殿の炎。
森の力が起こしたのだとしたら、マーシャはその力にやられて…
……森の力をなくせば、もどれる、かな?
[首をかしげた*]
うむ。ここにおっても、埒があかんのだわさ。
ちと、ここから出てみようかの…。
[ぱちんと指を鳴らすと、箒が現れる]
行くぞい。
[箒にまたがって、ゆらんだ空間に向かって飛んでいく。ぶにょと音がして、まるでゼリーの中に飛び込んだような感覚]
こなくそー。
[ものすごい圧力を押しのけ、前に進んでいくと、やがて、その圧力も感じなくなり、あの森に出た]
およ…。出られたぞよ。
[そのまま、あの宮殿のあったところに向かってみる]
焼け落ちたところまでは覚えておるのじゃが…。
皆は、無事だったのじゃろうか…?
[宮殿はすっかりなかった]
なんと、なんと。
[元宮殿のあったあたりには、数名の人影が見える]
おーい!おーい!
皆、無事であったか?
[しかし、誰一人として返事する者はいなかった]
どうした?お主ら、聞こえんのか?
[大声を張り上げて、皆に近づいていく。しかし一向に反応はない。やがて、皆の座り込んでいるところに降り立つ]
お主ら、大丈夫だったんだな?
[助け出したフーに近づいて、その手を握ろうとした瞬間。手が透けたかのように、空をつかんだ]
な、なに…?
そ、そういうことなのだわさ…?
(炎が誰かの意志であるなら、)
[害意を持っている人がいる。それは無意識的にも含めての可能性]
(雨が誰かの意志であるなら、)
[モノを出すだけの自分達以上の力を持っている人がいる。でもそれは私の力が弱いだけかも知れないが]
駄目ね。
仮説だらけで、まとまりゃしないわ。
-元宮殿前-
>>43
[枕をぎゅっとしたジェリコに向かって、指をさし]
お主が、森の番人だったのか。
[と言った]
[しばらく地面に座り体を休めていたが、立ち上がると紙とペンを取り出し、何か書きつけている]
森から出られたんなら消えるのも悪くないだろうけど、消えかたってーのがなぁ。
…燃える宮殿と共にって後味悪いぜ。
[一人ごちながら書き終えると紙飛行機にして空へ飛ばした]
多分届くだろうよ。まぁ届かなかったらそれはそれ。
[紙飛行機の中にはこう綴られていた]
ジーマへ
やぁ、今日も迷子か?俺は元気だ。
火事の光景は森の怪奇現象で一応認識してる。
しかしそちらに行く気はいまのところねぇ。
一か所に集まったせいで起こった火事な気がするんでな。
一応生存確認のために一筆書いた。
そんじゃー元気で。またなー。
=???=
[ふわふわと今まで出来なかった宙に浮くと云う技を習得しマーシャ=ハルの元へと飛んで行った]
どうも、こんばんは、かな。
貴女も『檻』に閉じ込められてしまったひとりですか…
どうも、いろいろ不便ですが元に帰してくれる日は来るそうですから、もう少しの辛抱ですよ。
こうなったら、いっそこの摩訶不思議な世界を堪能するのも手かもしれません。
[少しでもポジティブな事が言いたくて、そんな科白を吐く。
フーに触れようとして、失敗している様子には]
『檻』と云うのはどうも、この真っ暗な森の中さえ異質なもののようです。
[肩を落としたように淡々と現実を述べた**]
[地下通路への入口は見つからず]
地下通路も宮殿の一部で、いっしょに消えたってことかあ…。
[犬と目を合わせる、犬は困ったような表情を浮かべたようにも見えた]
そして消えた二人……おいらもこの世界から消えちゃうのかな。
これが夢なら、現実世界にちゃんとおいらは居るんだろうか。
もしおいらが、誰かの夢の登場人物なら、おいらっていう存在はどうなるんだろう…
[と呟いた、誰かの耳に入ったかもしれない]
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