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これ皆好き勝手着てくる奴だな!
いいよ好きにしな! 特に彼氏彼女いる奴は勝手に決めろよ〜。
ただし、何でもいい奴らはなるべくこれ[黒板を指して]にしてくれよ。
演劇部から借りてきたりはオレらでやるわー。
[リサに一応聞いてみる]
これで良いか? オレ。
リサは、燕尾服で良いよ。着たいのあるなら良いけど、考えてくれよな。
─ 夏休み ─
[夏休みはお互いのうちを頻繁に行き来した
我が家に来た時に、娘の、姉のどこがいいのか聞けば全部という昴に、
それは恋は盲目っていうんだよという弟を殴ろうとして
頭をおさえられ手をバタバタさせて届かないのを笑われるというお約束を披露したり。
自分の部屋で昴のお母さんのことや、今の家族のことを聞けば大変だったんだねと泣いたりしたけど、
総じて楽しく過ごし、いつしか昴がうちにいても普通という状態に。
もともと弟の友達が何人もきて泊まってわいわいやってたり、弟の彼女が来ても、気を使わない家族なので当然といえば当然である。]
─ 夏休み ─
[昴の家にお邪魔したときには、昴の弟たちと一緒に本気で遊んで友達認定してもらい、もしかしたら昴よりさきに呼び捨てで呼ばれてたかもしれない。
お継母さんにも歓迎されて、いろいろな手作り衣装をみせてもらったり教えてもらったり。
二学期に入れば文化祭のゴスロリ衣装作りも手伝いにいったりして、受け入れてもらえたのかな、と思う。]
─ 花火大会 ─
[男の子は急にぐぐっと背が伸びる事を知っている。気がつくと昴の顔を見る時に見上げる角度が上がっていて。
改めてみると浴衣の昴は3割増しどころか3倍増しで格好いい。
あまりにも格好よくて顔をみるのが恥ずかしい。
なのに綺麗だねと昴の顔をみるといつも目が合うので顔が赤くなってすぐ目を花火に向けてしまう。
暗がりでよかった、と思っていると頬に伝わる柔らかいぬくもりに、ゆでダコのようになっていた。**]
─ 文化祭の話し合い ─
昴くんのゴスロリ・・・有りだな
でもチャイナドレスも捨てがたい・・・
[愛里ちゃんが桜井くんのチャイナドレスというパワーワードを聞いてしまって、昴で想像したら似合いすぎ、ひゃ〜などと小声でブツブツいいながら議事録をまとめていた。]
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