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[半分も拾えていないのは、その狼のどんくささに起因する。
一人ずつ丁寧に、驚かさないようにそろそろと背に乗せ
そしてそれを怯えさせないようにそろそろ走る。
これでは、仕方ないというもの。]
くぅん…
[情けない声を出せば
気遣った小さなオリガたちが、寄ってきてくれるだろうか。]
あれの名前は「虹」。
時々空にかかる、きれいな七色をした橋なんだよ。
[虹を目にして声をあげる少年の疑問に答えていると、
足元のあたりを歩いている7(15)人ほどの小さなオリガ。
くすりと笑んで、小さな少女たちを拾おうと
悪戦苦闘している灰青の狼の方に行くように促してやる]
はァ?!
[――狼の一件で、まともに耳にはいっていなかっただろうか―>>@45
しかし、落ち着けば何やら憤慨した様子で]
そんなこと!しない!わ!よ!
[無駄にアクセントを強めて言った。不機嫌な声のまま―]
あっ、ちょっと待てって!!
……あー…。
まさか今の鳴き声もダメなのか…?
[どう聞いても、どう考えても
普通の犬のような恐怖を感じるような鳴き声ではない。
それでもアリョールは苦手だったのか、あっという間に
姿を消してしまい、男は所在なさげに差し出した手を下ろした。]
……あんなに可愛らしい奴なのになあ。
でも、あんなの居たっけ??
おーい、メーフィエー。そこのオリガ集めてる犬って
なんて奴か知ってっかー?
[まさかレイスが変じた姿だとは思わず、
恐らく解るであろうと踏んでメーフィエに問うてみた。]
なンで命令されなきゃなんないの!
したいと思ったらするし、したくなかったらしないわよ!
(っていうか、できないわよ!)
[心の言葉を飲み込むと、それに押し出されたかのようにじわりと涙が滲んだ
とはいえ、いい大人がこんなくだらないことで泣くなんて―
そっちもなんとか飲み込んで。]
頑張るわよ!
頑張ってるわよ!
[意味不明な捨て台詞を吐いた]
にじ?
うん、きれいだねー!
[その、虹に気を取られて、足元のあたりにいた
小さいものには気づか+表+
表:なかった。/裏:ず、4(7)人くらい踏みつぶした。]
[きょろきょろ足元を見てみるも、
小さいのはもうレイスの方へこぞって旅立った後だったろうか。]
これ? レイスだよー。
[またしても上から声が聞こえたなら、
知らないおっさんを見あげて返事する。
自分に聞いたのではないことはわかっていたけど。]
お、おい、ヴィエーディマ。
落ち着け、焦るなって。
自棄になったって出来るもんも出来なくなるだろ。
この教会の中だったら出来るかも知れねーし、
どういう組み立てでオーロラが出来るのかを考えながら
やって行こうぜ、な?
[さて、これが彼女の神経を逆撫でしなければ良いが。]
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