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……喰われたのでは、ないんだな。
[先ほどまでめぐらせていた思考のせいか、
小さく呟いたのは、そんなこと。震えの止まらぬユーリーには、せめても、と己のマフラーをその肩に預けて]
……知らせてこよう。
[再び食堂車を出て、一等車の方へと向かう]
無力な狩人を演じていただけの、ただの人狼さ…。
認めろよ。
満月の光は、お前の理性を少しずつ削って行っただろう?
認めろよ。
お前は、ただの、飢えた、ケモノだ。
食堂車でイヴァンが死んでいる……
見つけたのはユーリーだ。
[華奢な首筋を覗かせたまま、
会った者にはそのことを伝えたが――、
気にかかる者の姿は、どちらもそこにはないだろう]
――……、
[暫くすれば食堂車を抜けて、後部の車両へと足を向けた*]
[ノックの後返事が無い部屋は空き部屋とみなし、中を確認する。部屋に乗客が居たならば、少女を見なかったか問うだろう。
カチューシャ! 隠れてないで出てこい!
一人で居るより皆と居た方がいい。
[名を呼びながら、もう幾つ目かのドアを開け―――
部屋を覗き込んで、目を丸くした]
あ。悪ィ。
返事ねぇから、お前サンの部屋だとは…
[臥しているシャノアールを見れば、慌てて部屋を出てドアを閉める。]
ったく、寝んのならちゃんとベッドで寝ろよ……
…………、っ、?
[立ち去りかけた足が、止まる。
目を遣ったのは少しの間だが、様子がおかしくなかっただろうか。
やっぱ寝てた?いや、あいつは床に寝るタイプでは無いだろう、などと、混乱した頭は明後日の方向に思考を飛ばしもしたが]
シャノアール?
[矢張り気になって、再びドアを開け放つ。
再び目にしたシャノアールの体。
その胸には、深々と突き立てられたナイフの刃が、窓から射し込む月明かりを映し白銀に光っていた。]
う、わ……
[遺体に駆け寄ると、肩を叩いて意識の有無を確かめる。ぴくりとも動かない。
生の兆しを探して脈を取る。しかし、彼女の心臓は音を刻むことが無く。]
………マジかよ。
[目を覆うような無残な外傷はない。
傍らに放り捨てられた革紐の先、粉々に砕かれたペンダントの破片すら、見ようによっては彩を添えているようにも思える。
本当に、傷口からの出血さえ無ければ、ただ眠っているようで。
死の事実は変わらずとも、それは彼女にとっても見る者にとっても、有る意味では救いであったかも知れない。]
……知らせねーと……
[よろりと廊下を出たところで、ユーリーと鉢合わせた。
彼の首元にあったマフラーが今は巻かれて無い事には気づいたけれども、その細い首筋が何を示すのかも、当然彼の性別に対する疑問なども、死体で一杯の頭では浮かぶはずもなく。]
ロラン!シャノアールが―――
は?
[イヴァンの死を知らされれば、言葉を切って一瞬の硬直。ぽかんと口を開けたのも束の間、表情は一転し、]
……あんなに大勢居て何時の間に…ああ、それはいい。
こっちもヤな報告だぜ。シャノアールが死んでる。
[状況を簡単に説明し、ドアの内部を後ろ手に示した後で]
―特別車両―
カチューシャさん?カチューシャさん!
[初めて出会った時に彼女が警戒して隠れていた、ダブルサイズのヘッドボードの裏をまず覗いた。
それから上掛けを外しベッドの下、続いて作りつけのクロゼット、ミニバー、バスルームと隈なく捜索してゆく。
はるか昔に、皇太子の新婚旅行用に設えられたという客室はごてごてと装飾が過剰で、少女の小柄な体がすっぽりと入ってしまいそうな場所が多い。]
…つ…、疲れました。
が…、幸せですねぇ。
[しかし思いがけないチャンスに、鉄道マニアの血が束の間現実を忘れさせ、にたり笑いが戻って来た。]
俺はこっちに居る奴らに知らせてからすぐ食堂車に向かう。悪ぃけど、こっちの事も伝えて欲しい。
[了解されれば伝言を預け、後部車両に向かうロランを見送る。
誰かと言葉を交わしたことで少し冷静さを取り戻せたのだろうか。シャノアールの部屋に戻り、シーツを引き剥がすと彼女の首から下に被せた。医者でもなければ、ましてや男の自分では処置は出来ない。]
――……、
[部屋から出ると、大きく頭を振る。
そうして、特別車両と一等車両に居る乗客に二人の死を伝えて回るべく踵を返した。*]
/*
シュテファンやっぱ好きだww
寝る前に見ると癒されるっつーか、何つーか。
勝手にファンコールを送ってしまう。
別に怨みも何もねえ人間の死体ってのは。
やっぱ何時見てもヤなもんだな……
[こうも違うのか。
小さくひとつ、呟いた]
―特別車両から自室へ―
[薄暮明の通路を自室へ帰る道すがら、ベルナルトが一等車両の一つから飛び出して来た。
通路の暗さにまだ慣れていない上に近視ゆえ、その向こうに居るらしいロランの姿は認識できていない。]
ああ、ベルナルトさん―
[ちょうど良かった、と言いかける唇がそのまま固まった。]
>>12 今、何と仰いましたか?
[聞き返したものの、告げられた言葉>>14は、窓ガラスに当たる雨粒のように、弾かれ、意識から転がり落ちてゆく。
ふらふらと、シャノアールの部屋の扉を開くと、じっとそこから室内を、シーツから覗く、血の気の失せた顔を見つめている。]
だから、言ったじゃありませんか。
僕は、あなたの「勇者」にはなれないのですよ。
[シーツで覆われているせいか、シャノアールの姿はラビの時ほどの衝撃はもたらさず、乗車時と同じような、皮肉な口調を取り戻して、ぽそり、と男は言葉を漏らす。]
僕が「守ることはできない」と告げ、あなたが「残念です」と言った時、全ては終わったものと思ったのです。
それでも、―それでもあなたは僕の隣室にやって来た。
…なんて馬鹿なことをするのでしょう、そう思いました。
…本当は、もしかしたら、僕にもできるかもしれない、そう、少し思ったなんて言いません。
嬉しかった、なんて。
もしかしたら、もしかしたら、僕もカメラ以外の何かを手にする事ができるのかも知れない。
ほんの一瞬、北の新天地で、僕の写眞店で、一緒に働くあなたを想像した、なんて馬鹿らしくて言えません。
出会ったばかりの、人狼である可能性さえあったあなたに、そんな事を思ったなんてですね。
…おかしいですね、ここへ来る直前に眼鏡を新調したと言うのに、視界がぼやけます。
[皮肉な口調とは裏腹に、彼は眼鏡を外して袖口で目の辺りを拭っている。]
[やがて弾かれたように、男は倒れ臥す彼女の傍に駆け寄ると、うずくまり、おずおずとシーツを捲った。
そこに現れたのは月光に光る白刃。
男は何か決意したように瀟洒な象嵌の入った柄に手を掛けて、するり、とその刃を引き抜くと、ハンケチで包みポケットに仕舞いこんだ。]**
―少し前―
[ロランとの会話の途中、廊下から呼ぶ声がした。]
シュテファン!
あー……
[聞き返されて、わしわしと頭を掻く。
食堂室で盛り上がる彼らの姿が思い起こされる。あれはまだ半日も前の事ではないのだ。
ズケズケと物を言う自覚はあったが、流石にこういう時には言葉が出ない。]
……後で、食堂へ。
[出来たことはといえば、入れ替わりに部屋に入っていく彼の肩をひとつ叩いたのみ。
どのような表情をすれば良いのかも、分からなかった。**]
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