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大好き。
[この世でいちばん。
微笑んで。
もう一度、口付ける。
先程より、深く。
そしてそのまま唇に噛みついて、
甘い香りを味わった**]
[ナタリーの元へたどり着いたそのときには…全ては終わっていて…彼女が一線を越えたというその絶望に、もはや彼女の心臓は耐えられない]
ああ、お願い…とめて、フィグネリアさんを…。
[最後の息につぶやかれた言葉は、果たしてナタリーに届いただろうか。
すべてはマリーヤを生かすためで、けれどなぜか、最後に思い浮かべたのは笑うことの出来ぬ男の――幻。
伸ばされた腕は何かをつかんだのか、空を切ったのか――彼女の意識は闇へととけて、もはや還らぬ――]
[サーシャの部屋には、イライダに贈られるはずだったリネンが一枚残される――主となるはずだった女も作り手をも失って……。
それは廻り行く季節(とき)の意匠――上底と右側面には紅い縁取り、下底と左側面には碧い縁取りがほどこされ、右上には冬毛の雪ウサギがうずくまるように下を向いて、左下には夏毛の雪ウサギが仰ぎ見るように上を向く。
視線が交差するかのように。
たとえ水車小屋の時が動いたとしても、すべてが燃え尽きたとしても…湖は凍りついたまま沈黙を守り続けるのだろうか、妖魔の森とともに――。
たとえ人狼が滅びたとしても、村人が食い尽くされたとしても…決して変わることなく――]
―― サーシャ・了 ――
――っ
[痛みは、ない。]
[ただ。]
[ナタリーの身体を、掻き抱くように。]
[腕の力が、少しの間。強まって。]
……ナタ、り――
[ごとり。]
[右腕の時計が、床に落ちる。]
[大丈夫、聞こえるから。
最期に唇を震わせた男に耳を寄せて。
そうすれば言葉さえも食べられるのだというように。
口元も、舌も、味わって。そうして――
女は厨房に立ちつくす。
全身を朱に染めて。
フィグネリアは食べ方が下手だと嗤うだろうか]
でも。残さず食べたから。
[多分、一生忘れない。今日のこと。
赤く光を滲ませる瞳が、血だまりに沈む腕時計を捉えて。
ハンカチでそっと来るんで取り上げた**]
/*
おねーさまお帰りなさい!
ナタリーはそろそろ寝ま……す。
あ、ロランにロールするのあったんだった。
少しだけ、落としてからにします。でもロランは無理しないで寝てくださいな。
[友人の部屋に、女の姿は在った。
友の血で赤く染まった寝台に腰をおろし、
宿の中の気配を探る様に、紅い眸を閉じて。
若い狼が覚醒した事を識る]
雄の狼と違って、雌狼は愛する人を喰らって目覚めるの。
あたいがあの人を喰らって、自分自身を識ったように。
良い子ね、ナタリー。
可愛い同胞。
[歌うように囁く声は、紅く響いて]
ちゃんと全部食べてあげたんだね。
此処に居ても判るよ。あんたの中が、とても満たされてる事に、ね。
……サーシャ?
[食堂に倒れ伏す女が見えて。
ふと、目を落とした。朱色の自分の手]
アナスタシアが喰われて。
イヴァンが森に消えて。
オリガが倒れて。
ドラガノフも喰われて。
イライダが後を追って。
ミハイルが人狼を生んで。
そしてサーシャが此処にこうしている。
ロラン。
あなたは……こんな事件の責任をとりたかったの?
[厨房に立ちつくしたまま]
本当は……ちがうんじゃなかったのかな。
[ぽつり、と。ロランの姿を見ないままに、つぶやいた**]
/*
>ロラン
独り言っぽくしておいたので。
なんかうっちゃらかしておいてもいいです。ごめんなさい、お待たせしました。
>おねーさま
明日、拾う!(おふとんへだいぶした
なすさんをおうえんしつつ、みなさまおやすみなさい。
/*
流石のナスもミーシャももう寝ます。つか寝てた
今日結局2時間くらいしか寝てな・・・
フィグ姉さんはwwwwwwww村おこしならぬ村滅ぼしがんばれwwwwwwwwwwww
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