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ななな、今のなに!?
[その問いかけにエルヴァイラは答えず……代わりに伝えられたのは、家族が別の場所へと連れ去られたということ。>>189]
……んだよそれ……! あのアパートは安全なんじゃなかったのか!? 守ってくれるんじゃなかったのかよ!!
[死んではいない、でもいつ戻ってこられるかはわからない……その内容に激高して、手のひらをテーブルに叩きつける。]
『君の取る選択肢は幾らかあるだろうが、私が提示できるのは2つだけだ。』
このっ!!
[渡された拳銃をとっさに構えると、エルヴァイラに突きつける。その腕はカタカタと震えていた。]
うるさい。だまれ。しゃべんな。
[勇者なんているものかと>>188。彼女にそう呼んでもらった自分が一番そう思う。だから]
だいじだったよ。
だいじだったから。
もう、つかえない。
[瓦礫を投げつけながら、止めようとする声>>187が耳に入れば。独り言のように言葉が漏れる。
それは、ジャスティス急便の。ジャスティスするための、乗り物だから。
私怨と八つ当たりに過ぎない暴力を振るってる自分には、もう使えない、と]
へぇ。
そう。
[空間を埋めて。そこから抜け出し、《腕》を呼び出すカルロの言葉に、無感情に応じる。
岩が眼前へと迫り。そして、容赦なく押しつぶそうとその圧倒的な重量が襲い掛かる]
(しねばいい)
[そう思った。他でもない自分自身が。“あの時”世界に嫌われて。世界の法則から外された自分。それでも生きてきた理由は、先刻目の前で消えた。
もう、死んでしまえばいいと、迫った岩を受け入れて。体のそこかしこが潰れて血を吐いて。
それでも]
つぶれるのは
[世界に嫌われた体に触れて、岩はその速度を失った。
その巨岩を。投げつけてきたモノに向けて、投げ返し]
そっちだ。
[砕けた漆黒の腕を掴んで、その術者へと、投げつけた]
投票を委任します。
女幹部 エルヴァイラは、謎の少女 メイアル に投票を委任しました。
―現在・ジンロウTV跡―
[どこからか聞こえて来る少女の叫び>>194と共に、トリとスライムに似た生き物がカルロに向けて突撃していく]
駄目じゃ、今のカルロくんは攻撃したとて止められん……!
まじかる☆うぉーる!
[なけなしの魔力を消費して、カルロとホムンクルスの間に、不可視の壁を作り出す。
両者とも食い止めるのが狙いだが、果たして――]
[結果はどうあれ、たとえ攻撃の余波を喰らう事になっても怯む事はなく。
老女はカルロの前に立ちはだかる]
何故じゃ、カルロくん。
ヒーロー協会にも認められたヒーローであったおぬしが、どうして味方を討つような真似をするんじゃ!?
[《両の腕》であっさりホムンクルスは一掃される。……が]
ふふふ。無駄よ。ねぇ、ホムンクルスって知ってる?
それは、生物のように見えるけど、ただの“人工生命体”。ただの“ツクリモノ”よ。
感情も無ければ死にもしないの。私が命令を止めない限り延々とそれに従い続けるの。
[そう言っている間にもホムンクルスは再度カルロへ向かっていく。]
人間もそんな風に感情も生死も無ければよかったのにね。
[ちょうどその時、ぶち切れたグラジオラスにしがみ付かれた。]
/*
んー…まぁ、ぶっちゃけると。
ってかカルロくんに見事に誤解されてるけど、これはナカノヒトも誤解してんのかカルロくんが誤解してるだけなのかどっちなんだろ?
カンナギが言った『ちゃんとジャスティスしなさい!』は、『己の身を挺しても攻撃を受け止めなさい』じゃなくて、『攻撃してるヒマがあんならその力を防御の方に回しなさい』だったりする。
が、しかし、すでにその誤解を解こうって段階ではないかなぁ。
/*
現状把握自分用メモ
ナギ&カル:暴走戦闘モード
シャル&グラ:暴走モード引止め中
メイ&アニュ&トミ:暴走モード観戦中&戦闘中
ドン&薔薇:難しい話中
エル&ユーイチ:撃て、撃つんだ!
魔王:暇してます
店主&神父:暴徒キタ━━━━(゚∀゚)━━━━━!!!
おやぁ? どうしたの、勇者様?
元気が無いねェ? 疲れちゃったのかな?
[─くつくつ
─くつくつ]
[笑みを浮かべ、飛んでくる大岩と、腕を難なく《拒絶》する。腕は爆ぜ、大岩は、脇にそれて飛んで行っただろう。
地上に衝突したであろう岩は、大きな衝撃と共に、その一帯に穴を開ける。
その様子を、見やり]
ふゥん?
人に『街は壊すな』とか言って、自分は崩壊に加担しても良いんだ?
[笑みは消えず、只彼を睨みつけるのみ]
大した『正義』だねえ! 良いよ『勇者様』!!
[哂う、狂気。
次いで飛んでくる攻撃のは、何なのだろうと、愉悦の笑みを浮かべて]
[アンクルの大渇。神父の説得。
それらで正気を取り戻したものもいる。
力で鎮圧されたものもいれば、何かの衝撃で戻ったものもいるだろう。
だがまだちりちりと残り火のように暴徒は存在して、収拾にはもうしばらく時間もかかるだろう
魔王城に置かれた、秤が傾くまで]
/*
>カンナギ殿
過去設定キタコレ!
肉体的チート設定にまさかの過去設定とか凄いぜ!
>シャル殿
風城さんでしょ? ねぇ、風城さんでしょ!?
[銃なんて、ゲーセンのガンシューティングでしか、持ったことがなかった。
その銃は、ゲーセンのものよりも、ずっと重たく、その引き金は、引ききることを躊躇わせるだけの重さがあって。]
……駄目だ。ああ、こんなんじゃ全然駄目だ。
[エルヴァイラの手を振り払って、手を下ろす。銃はそのままソファーの上に投げ捨てた。]
……あんたを撃ったところで、あっちにとばされたっていうヒーロー以上に役に立つはずがない。俺を撃ったところで、合流できないかもってのは本末転倒だしな。
―喫茶まろん―
ちょっと目の前の悪人を懲らしめるだけだ。
そして懲罰としてキミの家族の保護に向かわせるだけ。
キミはその引き金を引く。
それだけだ。
誰も死にもせず、苦しみもしない。
自分でトリガーを引くのもいいが、君の気が晴れないだろう?
……その予言を識っているのであれば……
私の本当の名も、ご存知ですね。
[ふぅ、と短く息を吐き。
ポニーテールをぱらりと解いた。]
私は、世界。
聖女 ユーリエッタ=ル=ダルク
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