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[死体は3種類
一つは男爵。ナイフで切られた跡があったらしい
二つ目はドロシーちゃん達。何も跡がなく突然出血したのだろうもの
三つ目はツリガネ。チラリと窓から見ただけだが首に噛まれたような跡
異形の者のメモ書きが置かれた後に見つかったと思われる死体はツリガネだけ。メモ通り獣のような見た目をしているのなら、ツリガネだけが異形の落とし子に殺された…と考えられる。なら前の2人は何故殺された?誰に殺された?
いや、それも大事だが、それより…]
我らということは、異形の者は複数居る…
[とんでもなく厄介な事実を知り、クリスは頭を抱えた。これ以上見張りの人数を増やしたら皆が休めなくなるし、かといって減らせば助けが来るまでの間の応戦すらできなくなる。相手が複数居るなら、どうしたらいいのだ]
「我ら…か。」
マサチューセッツはクリス>>40の言葉を聞いて、クリスのメモを身を乗り出して見る。
「複数か…外部的犯行とは言い難いな。」
マサチューセッツは外部犯説より内部犯説を有力に見た。
しかし、今はそれを有力視したところでどうすることもできない。
「抗う能力…
本当にそんなものがあるのか…
抗う能力が有るとすれば真っ先に無形の落とし子は狙ってくるだろう。
だから3人は殺されたのか?それとも見てはいけない何かを見たのか…」
もしかするとそれぞれがあえて手の内を隠しているのだろうか?
みんな持っているのか…抗う術…
俺には……??
マサチューセッツは珍しく不安の表情を浮かべた。
[>>39マサチューセッツの言葉を聞いて。もしかして、と思い当たる]
単数ならともかく、複数の異形の者と全く出会わないのは不可能…
殺された人達が隠れていた異形の者に出会った、見てしまったから殺された。それはありえるな
[いや、そうだと信じたい。もう一つの方だとは思いたくないと、いう響きを含んで]
内部犯行説、つまりマサチューセッツ
君はこの中に、犯人が居ると思っているという事だろう?
[外部が自分達ではない者がーと言うのならば、内部は異形の者がこの中に化けて潜んでいる、ということになる]
昨日も人が死んでいたのに、自分達を探してみろという手紙はなかった。普通の愉快犯なら、最初から弄ぶようにそういう犯行声明を出したりする事が多い
もしツリガネ以外の2人が異形の者以外に殺されたなら、その日複数居るはずの落とし子はどこに隠れていたのだ?と言うことになる
それこそ、ボク達が食堂に集まるまでは皆いろいろな所に居たはずなのに
[メモと、殺された人達の様子と、男爵?からの忠告。全て合わせて考えてみるとこの中の誰かが殺人犯だ!説がしっくりきてしまう。それは正直…嫌だ。嫌とか言っても仕方ないのだが、認めたくない]
…そんなの、どうすれば犯人がわかるんだ
[防衛手段。剣があるのでない訳ではないが、それが異形の者に通用するかどうか。一応使えないこともない魔法もあるが、魔法は嫌いだ。なるべく使いたくない…が、緊急時にはそうも言ってられないかとため息をついた]
[ヴィダルは文字を読むことができないため、書き置きが何であるかを理解することはできなかった。しかし、クリスやネッドらの話の内容から、どうやら異形の落とし子とは、複数人を含めた呼び名であることを理解する。]
愉快犯なのか…。
そうではない、のか。
少なくともここにいるのは全員、見ず知らずの者たちだ。個人的な恨みやそれに関わるような、そういったものでは、なさそうだが。
いや、しかし。ならば複数、という枠組みは一体何なのだ…。
それぞれの殺され方の違い、もよくわからない、な。
[見知らぬ者同士が何かを企てているというのか。ヴィダルにはとても考えられなかった。]
[俺たちは凄惨な光景を目の当たりにし、憔悴しきっていた
一度食堂に移動したが、ほどなくして俺たちの寝室となる客室Bに移動し、一旦落ち着くことした
ユイという名の少女は疲れ切って眠ってしまったようだ
リリアーヌも珍しく食事が喉に通らなかったようで、そそくさと食堂を後にしたあとは、座り込んでしまった]
(また今日も死者が出てしまった
このままでは毎日毎日誰かしらが亡くなっていくのではないか…
もちろんここから脱出するのが目的ではあるが、人がひとりふたりと死んでいくのを見過ごすわけにもいかない)
[俺は、今夜の食事時に異形の落とし子に抗う能力があるという者に名乗り出てもらおうと提案しようと考えた]
[ふと目を開ける。どうやらヴィダルの背中で眠ってしまっていたらしい。
しっかりしなければと頭を振って、厨房へ行く。
皆憔悴している。こういうときに素直に食欲をなくしてしまえば、敵の思う壺だ。
食材を確認、自分の腕ではろくなものが作れないとわかっているから、簡単なサンドイッチでも作ろうと]
帯刀者 リアは、長身白髪の男 アドニス を投票先に選びました。
っ...!?
[サンドイッチを作っているところに、不意の悪寒。
体を包み精神を苛む、悪意]
な...んだ...これ...!?
[何から来たのか、そもそも人間のものかもわからない、悪意と言うことすらわからない、何か。
それに振り回され、揺さぶられ、膝が崩れる]
『ガタン!カンッ』
[しゃがみこんだ拍子に玉ねぎを刻んでいたまな板が傾き、床に玉ねぎと包丁が落ちる。包丁の軌跡には、子供の肌]
[パタパタと落ちる赤に、怪我したのかと他人事のように思う。
頬を撫でれば、ぬるりとした血の感触。
生暖かいそれを手の甲で拭い、汚れた玉ねぎはゴミ箱へ、包丁は流しで洗う。
ダラダラと血を流す傷はどうしようかと思いながら、先の悪意について考えた]
たしか...どこかで、男爵の声が言っていた
【負の感情を集めたものが、幽霊になると】
今のがそう、か?
この屋敷はひとの負の感情を、具現化する?
いや...具現化じゃない...操作...増幅?
ひとの念を増幅...悪意を向けたものへ、それを叩きつける...
けれど、その相手は見えない...
誰から来たのかは、わからない...?
[垂れる血をサンドイッチに移さないように気をつけながら大皿に沢山盛り、食堂に運ぶ。
話し合いは少しは進んだだろうか]
[身体を包む疲労に耐え切れず、食堂の椅子で座って眠っていた…ガタン>>47と音が鳴るまでは]
今の音は…?
[眠そうに目を擦り、身体を一つのばして。見たものは、血]
大丈夫か?!
[確か、小声ながら昨日の自己紹介ではリアと名乗っていたはずの小さな刀使いの身体からは、赤色が流れていた]
無理をするなよ…
[とサンドイッチを運んできたリアの頭を撫でようとして思い出す。この子は男の大人が苦手なのではなかったか。撫でようとした手を引っ込めて]
応急処置…
[道具がどこにあるのかも、こういう大きな切り傷の処置の仕方も知らないクリスは、救急箱を探そうと慌てるだけだった]
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