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[彼が被っていたフードが脱げ>>11、あぁやっぱりそうなのだと。喜びのあまり戦場で気を抜きそうになったが、それはぐっと堪える。
大鎌に触れかけていた手を降ろして、にこやかに笑う。]
久しぶり、クーちゃん。
無事で良かった……連絡が取れなくなってから、ずっと心配してたですよ。
[昔のように、少しズレた敬語を使って喋りかける。彼が女神を崇拝する国の軍人だとしても、会えて嬉しいという思いが勝るのは我ながら現金だと内心で苦笑し]
……っ!
ぁ、…嬉しいのですよ。エリィのお花、まだ持っててくれてたんですね。
[胸ポケットから彼が出した花。自分が造りだしたそれをまだ持っていてくれたと知って、一瞬笑みが固まった。
覚えていてくれた、大事にしてくれていた――嬉しいし、幸せだとも思う。
ただ、今の自分には。もうそんな綺麗な花は造れないから。]
クーちゃん。
…………クーちゃんは、女神を信じますか?
[微かに震える声で問いかける。
自分が憎む存在を、大事な人が信仰しているというなら。それほど残酷なことは、ない。]
― 朝・医務室 ―
[どうやら、ジロが面倒を見てくれていたらしい。>>35心配した声音をどこかぼんやりとしながら聞いていたが、次の言葉を聞いて愕然とする。丸一日も寝てたなんて。片手を口許にやり、すぐさま思考を巡らせる。"あの後"から全く記憶がない。内部からの裏切りがあったのは確実なのだし、軍部には動きがあったはずだ。]
アレクが……そう。僕の処分は?…ていうか、エリィゼのこととか、どうなってるの?
[とにかく彼からできる限りの情報をもらいたかった。司教の死が思考の隅で見え隠れしていたが、今はそれよりも現状を知るのが先だ。
渡された水と薬を受け取ってから、見覚えのない薬を訝しげに見つめる。恐らく暴走した魔力に作用するものだろう。彼の出すものだし、安全だろうとは思うが。]
これ、副作用で魔法使えなくなったりとか……しないよね?
[言ってはみたものの、彼の返事に関わらず飲むつもりだ。一応彼の答えを待つ。]
ー回想・2日目。殺害後の教会にてー
ああ、僕は…あの時から、既に狂っていたんだ。
[…自分の価値観が変わったのは、きっと魔剣を手に入れてからなのだろう。
身体能力が上がり、魔力制御が出来るようになった副作用か。一人目を暗殺した時>>63に感じたことは軽いもので。その後も殺す時には躊躇などなく。寧ろ、感じるのは達成感や高揚感。]
僕は、平和のためなんて言い訳してるけど。
ーこれから戦争が激しくなって、殺しの依頼や、戦闘も増えるだろうってのに…。
なんで、楽しみ、だなんて思うんだろう。
[全ては魔剣のせいだ、と剣を握る手の力を強める。
は、はは…と乾いた笑いを漏らす、そんな彼の左の爪先は、まるで人の手ではないかのように、鋭く尖っていた。]
ー魔剣がそれに呼応するかのように、ばちりと、鳴いた。
エリィゼは、クルーク を能力(占う)の対象に選びました。
/*わーい。投下しちゃいました。大丈夫だよね…。
ってことで、PLにはクロロ狼?って感じで伝わってるといいなあと。
クロロエリィゼVSミツル千早楽しそうだけど、うまくそこまでもっていけるか心配。寧ろクロロvsエリィゼとか始まらないかドキドキしてます。いや、エリィゼとは敵対したくないんですが*/
―回想・3年前―>>9,>>10
[問いかけへと返された言葉に、そっか。と小さく呟く。もう一度、そっか、と繰り返して。
もう声は聞こえない、少女二人で兄の遺体を担いで行く訳にもいかないこと位分かる。もう兄の姿は見られない。]]
さっきまでいたのに……、……いなく、なっちゃった。
シエラ、私は悲しい、さびしぃよ
[口にしたからか、絞り出された声に続けてぽたぽたと涙が落ちた。]
でも私が悲しいだけじゃ、お兄ちゃん、
[兄の死に意味はあるんだろうか。
口をつぐんで自分の問いに答えるあなたを見返した。]
シエラの、[せいではない、とは言えなかった。確かに彼女を自分は恨んだ。]
……私が守られるだけだった、から。
お兄ちゃんの代わりなんていわないで。
私は、[兄とそして背後の死体を振りかえる。指先をするりと撫でて、立ちあがった。]
私はお兄ちゃんを忘れない。
私を役立てられるようにして。軍でも何でも良い。
―回想/孤児院に入ったばかりの頃―
(魔法なんて、使えなくていい)
(嫌われる方が、嫌だ)
[孤児院に入り立ての頃。人に関わるのを恐れていた。
また――叔父を殺した様に誰かを傷付けてしまうかもしれないから。
魔法も使えないフリをして。一人で、孤児院の片隅で。
シスター達も、心配していたのは分かっていた。
けれど、それでも魔法を使って誰かを傷付ける方が怖かった。
嫌われたく無いから人を関わるのを止めたのもつかの間。魔法を使える、自分より大きい子供に虐めの標的にされて、其処で再び――暴走したのだった。どうにもあの一件以降、感情次第で箍が外れてしまうようだった。]
[自分に会えて喜ぶエリィを見て、懐かしさと共に、泣きそうになる思いがこみ上げる。」
ー僕が暗殺を担当してるなんて知ったらエリィは…
[エリィには、自分がしていることを知られたくない。訓練兵として頑張っている。そう、思っていてほしかった。」
(かつての仲間を二人殺してきたっていうのに、エリィには嫌われたくないだなんて)
[泣きそうになるのを堪え、どうにか笑顔を取り繕う。
エリィがここにいた理由はわからないが、戦わなくていいなら、彼女とは戦いたくない。エリィは、どうか死なずに、笑顔のままで…
そして、女神について問うてくるエリィの不安げな顔を見て。]
女神?はは、僕はそんなもの信じてないよ。
戦争が終われば平和な暮らしが戻ってくる…そう信じて軍にいるだけさ。
また、エリィと一緒に、素敵な花を眺める日が来るといいのだけれど。
[女神を信じてないのも、早く戦争を終わらせたいのも、またエリィとゆっくりした時間を過ごしたいと思ってるのも本心。後は、エリィがどう取るかだ。]
(そんな目で見ないで、)
(……母さんと、同じ、目だ…)
[当時操作出来る以上の重力を滅茶苦茶に暴走させては、
我に戻った後に突き刺さるのは少なからず怪我を負った子の、視線。
それが、母親の此方を恐れる視線を重なって――、更に塞ぎこんで。その繰り返し。重力魔法自体がそもそも対処に厄介な魔法だったからだというのもあったと思うが。
何時しか、自分に近付くものは居なくて――、これで良いと思う傍ら、
何処か空虚に心の中に空いた様な。そんな日々。其処に手を伸ばしてくれたのはミツルだった]
/*
うーん、拠点Bだと死体持って行くのは難しいよな……。死体があるのA地点だし。
折角使ってOK貰ったからロールに出したいけれども、多分それなり距離あるだろうし要人だから持ってくと大騒ぎだよね……残念。
――3d、午後――
[翌朝、昨日の停戦調停が嘘のような事態になっていることが知れた。
殺された帝国要人の名前の中にはツリガネやアルフの名がある。
すぐにA地点へと飛んで霊魂と話しに行った。どちらの国に遺体を確保されていたとしても、どちらにも籍を置く自分ならば近くによることができる。
でもきっと彼女たちは話しをしてくれたとしても、情報を漏らすことはなかったのだろう。
彼女の作った辛すぎるスープを食べた。姉のように慕って、色々と髪や服を弄って貰った。そんなお洒落指南も今は役に立たずずに簡素な格好と髪になっているけれど。
戦争が終わってももう彼女たちとのそんな日々は来ないという感傷に少し襲われた。]
[その感傷を誘う日々の中でも親しかった1人、今では上司となった相手から、拠点Bへの呼び出しを受けている。
もしかしたら、もう気づかれているのかもしれない。ぎりぎりの所で泳がせて貰っているのは分かっている。]
(アレク君が切ろうとしたら私はどうするだろうか)
[今さら考えることではない。裏切り者である時点で分かっていたことだ。
けれど何故か今日はそんな疑問を抱えながら、身を隠してB拠点の倉庫近くへと向かった。
先に待っていた相手>>24へと頭を下げて見せる。]
アレクシス様、遅くなり申し訳ありません。
お呼び立てに参上しました。
A拠点の暗殺者についてはまだ調査中ですが……ご用件は何でしょうか。
[過去とは違う固い部下の声。]
[>>53頭を下げた相手に対して、頭を上げる様に命じては。
過去からは離れたその固い声に――、記憶と、更にその繋がりを切り離して行く。これは別人だと言い聞かせながら。]
……そうか。他に連合に対して掴んだ情報は何かあるか?
[表面上はセシルは連合に送り込んだスパイ、という事にはなっている。掛けた声は、任務に携わる際のいつもの、事務的な声。本題では無く――、建前的な用件を先に切り出して。
何方にせよ、最終的には切り捨てる事には関わりは無いのだが。
既に人払いは済ませてある。自軍の者がこの辺りに立ち入る事は自分が戻る迄は無いだろう。……無論、敵国の兵なら別だが。]
アレクシスは、セシル を能力(襲う)の対象に選びました。
なんで、暴走したのよ。
[ 最も気になる所を素直にぶつけたが、
彼は答えてくれただろうか。 ]
[ 会議に参加しろ、と溜息をつかれれば、
「 ハイハイ 」と右手をヒラヒラと振り ]
…たまにはアンタも休みなさいよ。
[ と、去る背中に呟いたが、
彼の耳に届いたかは知る由もない。 ]
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