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そうですよ〜。
あの時みたいに誰かを助けるって言う目的があるわけでもないんですから〜。
[と、言っても現状アレが素直に逃がしてくれるとも思いがたい。
安易に背中を向けるよりかはマシなのか?と思いつつ、あいつもいるなぁと、警戒は怠らず。]
いっそ、あっちは私が囮になるとか…。
[ふと目に付いた左腕を見て、そう呟いた]
[テイザーガンに似た、データ採取用の銃を黒コートから取り出す。
俊敏に動き回るレデントーレへ照準を狙い定める。
射出されるデータ採取用のアンカーは、データ自動送信式で、得た情報を女のPDAへと送る。]
(直線軌道になった。今ね。)
[射出する。
当たっても、何かが刺さったと思える程度の痛みだろう。
狙い定めたが無事アンカーは刺さっただろうか?]
/*
結局封印能力どうしよう。戦ってる相手に使えばいいやとか思ってたけど使いづらいなぁ。
もういっそのこと敵キャラって概念だけで能力使用無しでいいかな←*/
[ 地下通路で出逢った化け物よりも強靭な皮膚を持つと判断。
振り下ろされた腕は擦れ擦れで避け、直ぐ背後で轟音が轟いた。Black Sun跡地まで向かう為、周囲索敵の為に展開していた多眼兵装により、その凄まじい威力は後ろを見ずとも把握出来ただろう。
一撃で地面を砕き、罅割れている。
其の侭>>20転がり続けながら、駆ける体勢となる。
レデントーレが背後に迫れば、建物の壁を駆け上がり跳躍し、くるりと上空で回転、コンバットナイフを引き抜き、追いかけて来たレデントーレの首後ろ、脊髄を狙い、全体重(ナノロボット弾薬ブロックも装備している為に重い)を掛けてナイフを突き込もうとする。]
[走り出して直ぐに何か飛来する音を感知して咄嗟に身を捻り回避、そして飛来物についていた紐を掴み引っ張る。そして紐を手放し、逃げる男を追った。
追いつき、一撃を加えようと強く一歩を踏み出し、拳を放つが跳躍され避けられて建物へ手が埋まる。跳躍した男はコンバットナイフを手に落ちてくる。]
があああああああああ!
[大きな声を出し、建物に埋まった手に力を入れていく。建物はひび割れていき、手を抜くと同時に巨大な瓦礫を作り出した。
そして瓦礫を持った手で振り向き、対抗するかのようにナイフとぶつかるように振るう。]
[紐のついたものはダミー。
そのダミーの後から、アンカー本体が続けて射ち込まれた。
一度で当たらないなら、アロールと交戦中のレデントーレに淡々と射ち続ける。
ダメージは無いに等しく、当たれば返し針の様な物は出るが、抜こうと思えばすぐ抜けるものだろう。]
[ レデントーレの掴んだ箇所が柄となった、巨大な瓦礫が建物から現れる。首筋に当たるかと思われた瞬間、真横から衝撃が襲う。巨大な瓦礫ゆえ彼の身体へと当たり、地面で一度大きくバウンドし、別の建物へと叩き付けられた。
建物の壁に放射状の罅が走る。*]
[建物の一部が大きく破損し、ひびが増えていく建物を背に追撃を行おうと瓦礫を捨てて走り出そうとする。
その時、走り出す前に何かが当たった。しかし、当たった何かは特に彼女の動きを阻害するようなことはなく、殴り飛ばした男を優先しようと判断したようだ。
少し考えてるうちに男が落ちて来た場所へ走り出した。]**
>>25そりゃないぜ。
つまんないこと言うなって言葉、今此処でそっくり返すぜ。
あんな二度目なんて味わいたくないだろーに。
[じりじりと後退しながら、膨れ面に近い顰め面をして。]
さくっとあのバケモン倒して家に帰ろうぜ。
[言った直後にもう一度周囲を見回しながら。]
とは言ったもののどうやって見つけるか…**
ー 換気口入り口 ー
[入り口で振り返るとさっきみんながいたところがガタンと動き出しみんなが部屋の下へと降りていく]
わんわん!
[部屋ではハンドガンで応戦している眼鏡の白い人が一人。一旦そこに行こうかと降りる換気口から降りる態勢をとるも
部屋に次々と雪崩れ込む異形の生物にたじろぎ換気口の奥へと進むことにした。]
[奥へ進むとどんどん光が届かなくなり真っ暗になるが所々遠くに下から光が差し込むのが見える。いくつかの部屋と繋がってるのだろう。]
[タンタンタンと足音を響かせながら換気口をひたすら突き進む。途中狭くて通りづらいところはいくつかあったが、フロアを分断する金網は既に何かによって取り除かれてたようで、比較的行き詰まることなく進めた。]
[ 地響きを立てて、中を抜かれた建物が四方に倒壊する。
その凄絶な光景を背後にレデントーレが迫るのを認識しながら、腕を動かす。
パラ…と罅割れた建物の欠片が足下に落ちた。
皮膚の強靭さ、火炎放射で周囲の酸素ごと燃やすか、内側からのダメージを与えられれば速やかに沈黙させられるかと判断する。
レデントーレが突っ込んで来るなら、最初の一撃は辛うじて回避出来そうなら回避し、すれ違い様、レデントーレの背中を蹴ろうとするが。*]
[がくんと揺れてエレベーターが落ちる様に落下する。ちかちかと天井と点滅して、不意に、キィンという高い耳鳴りに襲われて私は顔を顰めた。]
(下へと下へと沈んで行く・・・
わたしはこのままどこにいくのだろう?)
[ウウウウ・・・唐突にサイレンが鳴り響いた。大音量で大気を震わすそれは、15年前の戦争で耳にした敵襲警報のサイレンを思いださせた。そして、エレーベータの床や天井、壁それら全ての漆喰が剥がれ落ちていき、中の赤黒く汚らしい骨組が露になっていくのを私は見た。
蛍光灯が明滅し、やがてそれも消えた。視界の全てが濃厚な闇に埋め尽くされる・・・。
ああ、正に悪夢だ。
意識もまた深く沈んで行くのを私は感じた。意識が途切れる間際、
敵襲の到来を告げるサイレンが始まりと同じく唐突に鳴りやんだ。**]
― ??? ―
[私は目を覚ました。寝台の上で。
私は見覚えの無い部屋に寝かされているらしかった。目を覚ました私の視界に飛び込んできたのは先ず白い天井。巨大な蛍光灯が僕を監視するように光っている。少し顔を逸らせば白い壁と床が視えた。
メアリやエーテル達とエレベーターで地下へと降りて行くその時に。・・・突然に、壁や天井の塗装が剥がれて、血と錆びに塗られた世界へと変わって行くのを、見た。けれど、夢だったのかしら。夢?妄想?うん、私は悪い夢を見てたのかしら。]
[私は自称するまでもなく何処から見てもただの女の子だもの。コミックや映画・ゲームは好きだよ?でも、自分がその世界の登場人物になる事は考えた事も無い。バーチャルではなく実際にゾンビやモンスターと戦うのはまっぴらごめんだわ。
だって、今日だって、優しい朝の日差しに起こされて柔らかな布団から抜け出して、パパにおはようといってきますのキスをして家を出た。街は急ぎ歩く人達でいっぱいだった、地味なスーツ姿のビジネスマンに流行の服を着た女性、私と同じように学校に向うのだろう制服を来た若者達。空を突き抜ける様に建てられた高層ビルに広告塔。巨大なジャンボトロンではデジタルの笑顔、幸せそうな顔、様々な人の雹所が映し出される。
信号が点滅して色が変わりスクランブルを渡る私の頬を濡らすものがあった。指先で触れると、ねとりとした赤い水だった。顔を上げると、何滴も頬にあたる。何の前兆もなしに、私の隣を歩いていた人が奇声を発して前の人に襲いかかったのだ。
がぶりと喉に噛み付いて鋭い歯で皮膚と肉を引き裂いて血が飛び散った。・・・血の雨が街に降り出した。]
辺りが騒然とする。群衆はパニックに陥った。逃げろ、助けてくれという人々の叫ぶ。
代わり映えの無い退屈な一日が始まる筈だったのに。・・・穏やかな1日は、あっという間に修羅場へと変わった。]
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