466 【F2077再戦番外編】ときめき2077町☆七々町桜祭り！【ネタ村】
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助勤巫女 ミコラス
［ 名前を、略さずに呼ばれて、振り返る。］
…ん？
［ 絡まない視線。
自然と、輝くピアスへと、視線は行く。
続く言葉。
――ああ、やっぱり。］
助勤巫女 ミコラス
ザムくん、察しがいいんだもん。困っちゃう。
［ 常のように、笑顔を。浮かべようと。］
でも。
［ だけど。それは形にならなくて。］
ごめんね。
［ せめて、泣きそうな顔には、なってなければと。]
…ごめん。
[ 願う。]
高校生 ザムエル
今だけな。
[ぎゅっと、抱きしめる]
[数度、波が揺れた後に]
[彼女を離すと ………一人で、誰も居ない家に戻るのだろう**]
日本語教師 ユウ
……私は実にバカだな。
[視線を地面に落とすと、開けたままだったワイシャツのボタンをきっちり留め、ネクタイを締め直す。
ふわりと花の香りが立った]
[そうして、携帯を取り出す]
日本語教師 ユウ
『to:シモン君
「シモン」に会って話したいことがある。
明日の昼でも、夜でもいい。都合のいい時間を教えてほしい。
……このことは内密に。』
[送信]
助勤巫女 ミコラス
や、養わなくちゃいけないほど悪くな――
[ 言葉の途中で手を取られて。
気付いた時には。
ザムエルの腕の中にいて。
――今だけな。
降ってきた言葉は。
ひどく残酷なものだったかも、しれないけれど。
それでも。]
助勤巫女 ミコラス
[ 波が数度、音を立てる。
それは、まるで一瞬のように。
温もりは、離れて。
振り返ることなく去って行く背中を、ただ、ぼんやりと、見つめる。]
助勤巫女 ミコラス
[ 影が、闇に消えてからも、しばらく、見つめていたけれど。
やがて。へたりと。その場へ座り込む。]
…ばかだなぁ……ミコは…
[ 頬を、涙が伝う。
それを、拭うこともせず、ただ、空を。]
助勤巫女 ミコラス
［ ザムエルの一挙一動が嬉しくて。悲しくて。切なくて。
手に触れる砂をさらさらと、風に舞わせる。
ああ、こんな風に。想いも溶けてしまったら。楽なのだろうか。］
空……。
[ 見上げてぽつり。風に乗せる。]
……空、だ。ね。
[ 近くて、遠い。
触れられそうで、触れることが、できない。]
不良学生 シモン
あ、らっしゃいませー！
廃屋ですか？ それともレギュラーですかー？
……え？ 廃屋？
廃屋7番、満タンはいりまーす！！
[奥へ声を掛けると、おどろおどろしいミュージックとともに、
朽ち果てた洋館が現れる]
それじゃ深夜の心霊スポット、廃屋満タン、
お楽しみくださいっす！！
[帽子を脱いで挨拶をして、廃屋へ入っていく客―カップルだった―を見送った]
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