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[涙を流す彼女>>72を、ただ無感動に見つめる。
悲しいだろう。苦しいだろう。もっともっと、嘆いて痛みに泣けばいい。
何が女神だ、何が慈しむ心だ。
所詮はどこまで行っても人間なのだから、そんなものありはしないだろうと嘲笑う。]
そう。
自分の信じる存在が戦争を起こし、そのせいで多くの命が失われているのに。愚かね。
[司教がその事実から目を背けていたのかは知らないが。
女神ハルモニア。すべての母とされるそれは、今やどう好意的に捉えても悪魔としか思えない。
同胞の中には邪神と揶揄する者もいた。悪なる存在を信じる者に、慈悲の心などあるわけがないとエリィゼは思っている。]
……帝国だけは、許さない。
お前らがいたからっ、あの子は―――!
[死んだんだ、と。自分と同じ泣き虫仲間だった少女の顔が思い浮かぶ。
膨れ上がる魔力と熱気に気付き、これは幾らなんでも分が悪い。彼の意識が逸れた>>83のに気付けば、これ幸いとばかりに二人から離れる。
―去り際に、忌々しげな声で言葉を残して。]
私は一生帝国を、帝国に味方する人間を許さない。
お前らはあの子を――ティナを殺した。私から奪い続けた。
これは復讐。
今度は私が、お前らから全てを奪う番。
[夜空は変わらず黒くて。
いっそ闇に溶けてしまえたらと願いながら、組織の拠点へと帰るのだった*]
ー夕方・中庭ー
[一人、夕日を眺めていた]
……。
[今まで感じたことのない憎しみ。こんなことではダメだというのは頭ではわかる。しかし、感情が抑えられない。数本木を消し飛ばしてしまったような気がする。]
女神様が…きっと平穏をまた……。
[消える前は、戦争などなかったのだ。誰かが"隠して"しまった。それならばーーー]
ー昨日、連合の庭ー
[コトブキからの指示を貰い、実行するのがいつがいいかと思えば…セシルの情報によると、丁度今夜が、情報を流す日らしい]
はい。では、今夜に。
[任務の指示まで早かったなあ…多分、コトブキは上から僕が今までしてたこと聞いてただろうし、そりゃそうか。と、何か忘れていたことに気づく。]
あ。すみません…形式的ですが、挨拶をしておかないとですよね。この度、暗殺員として配属になりました。表では雑用として登録されてますが…えっと、まあ。そこはご存知の通りかと。
[順序が逆だろ!と心の中で突っ込みつつ、上官の前だというのに、笑みが零れる。
このまま何もなければ、花を眺めたあと、二人と一緒に軍内へと帰るのだろう。もしかしたら、ミツル>>55が起きるかもしれない。]
―2d朝・回想/3年前―
[昨日、コトブキとクロロへの報告を終え眠りについた翌日の朝のことだ。
停戦調停についてが耳に入った。向うからの申し出である以上、此方の有利な条件には運ぶのだろう。停戦をして互いに力をつけて、戦争が始まって。
それまでの間にまた帝国の情報も仕入れておくべきだし、此方の情報もある程度は流しておく必要から、また派遣されるかもしれない。
周囲で囁く馴染んだ霊魂たちの話しを聞くともなく聞きながら、]
……お兄ちゃん。
[ぽつりと呼んでも彼の霊魂だけはあの日から応えてくれることはない。]
ー2d 深夜 連合国・???ー
この魔力は…アレクシスか…
戦っているのは誰だ?
[ミツルは帝国同盟国の方角から重力魔法の波動を感じた。
アレクシスの他に二つの魔力を感じたが、誰だか詳しくは分からない。
アレクシスを助けに行きたかったミツルだが、今からでは間に合うはずもなく…
ただ、アレクシスの無事を祈ることしか出来なかった**]
[5年前、女神像が消えて戦争が始まって。
私は魔法が使えず兄もまだ徴集を逃れて孤児院に残っていた。
そうして3年程前のある日、近くの町にシエラと兄と3人で用事で訪れた。
そこは帝国の兵が物資の補給をしている町でどこか物々しい雰囲気があった。]
――…あれ、これ何の音?
[町の周囲で何かどよめきのようなモノが起こった。今なら分かる、戦争の足音。
町の人々が走りだし、兵が武器を抜き魔法の気配が充満して。
兄が私の手を引いて、シエラと並んで町を走っただろうか。
そこからの記憶は酷く曖昧で。
どこもかしこも武器の打ちあう音と人が刺される音で満ちていて。一瞬竦んだ時には目の前に狙いが逸れたのか此方へと振るわれる剣があって。兄とシエラの声がした気がする。
次の記憶は目の前の連合国兵が水の槍に貫かれている姿。走る足音。「お兄ちゃん!!!」と誰かが叫んで、赤く染まった兄の姿。兄に刺さった剣の先には連合国の兵がいた。]
/*>>ミツルさん、コトブキさん。
メモに落としたように、もう今日開けた後の話で構わないですーとこちらでも。
このままだとツリガネさんが襲撃になりそうかな…?
吊りと襲撃で2人必要ですよね、ツリガネさんとアルフさんになりそう…?*/
/*
メモの確認をすぐ忘れる…
どうしよう、連合だけ2日遅れになっちゃう
2d分は回想で3dいってもいいかなぁ
>クロロ
了解ですー
*/
/*コトブキさんごめんよう。暗殺の話今夜でもよかったかも。
私の方は、2dは停戦協定の話が来て、承諾したんだ…ぐらいにしようかと…!さらっとでいい気はします。*/
―2d夜/完全独立組織拠点地―
[近くに居た兵士にグレンの居場所を聞き、走ってそこに向かっていく。
彼が自室にいても、他の場所にいても。久しぶりに会える嬉しさでノックをしている余裕は無かっただろう。]
グレン兄様!
ただいま戻りました!
[勢いのままに抱き着いてしまうかもしれないが、彼がストップをかければすぐさま止まるだろう。
ノックについて咎められたら謝罪して、どちらにせよすぐさま報告に入るはずだ。]
司教と隊長を1人ずつ殺して、現在の帝国と連合軍の状況を纏めた資料を持って帰って来ました。
確認をお願いします。
[いつも定期的に送っていた紙と何ら変わりはない報告書を手渡し、そう告げる。
両国は現在交戦地区Aでの戦争を停戦していること、帝国は物資と兵士の不足が深刻で連合国に奪われた要所の奪還はほぼ不可能に近い事など。]
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