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泣いていたというけれど、星狩りの子になにかあったのかい?
悪い王様の銀河の星屑を独り占めされてしまったとか?
[……これは、以前戯れに言った自身の台詞だ。
『星が好きなのかな?
どうしてわけれくれるんだい?
ボクなら大好きなものは
全部独り占めしてしまうかもしれないのに
空まで届く籠一杯に拾い集めて
それでも零れちゃったらあげるかもね』
そんなことを言ってもみただろうか?
随分前だから少し記憶が曖昧だ]
― 海岸線の家 ―
やっほう、シン。ご飯食べにきた。
[リヴリアと共に運んできたバケツを渡し、
シンが提案する料理に嬉しそうに笑みを浮かべた。
しかし、まだ言葉少なだ。
リヴリアがよく話すから。
これも理由の一つだが、それ以上に――。
右腕を飾る太陽に視線を落とす。
………と、]
グレイヘン。
[少し前に別れた渡り鳥の姿が見えれば、
やや気恥ずかしそうに笑いかける。]
………異変?
ヴェルがいなくなったって、
初耳なんだけど。
[首を傾げた。
無論ローザほどではないが、
ここに来て日の浅いミズキにはそのこと自体が珍しい。
ヴェルの領域について話す二人には、
そんなこともあるのか、という様子で頷いていたが]
星売り………やっぱあいつ、
[カスミの名を聞けば、
苛立たしげに強く唇を噛み締めた。]
[やがて、少女は目を覚ます。
長いこと眠ったのか、ちょっとの間だったのか。
それはよくわからない。
時の止まったお花畑で、長いも短いもないかもしれない]
良く、寝たあ……。
[ふわ、と小さくあくびをしながら、起き上がる。
目をこすりながら辺りを見回すと、桜の花吹雪が目に入るばかり。
ダハールの姿はどこにもなかった]
えっと、確か……。
[まだ眠たげな顔をしたまま、少女は記憶を反芻する]
[花水木の傍には白い羽根。
眠たげな顔にも笑みが浮かぶ。
少し珍しい雰囲気の笑顔だったから、余計に。
2人が星売りの事に反応すると]
カスミには、ないしょ。
ないてるの、みられたくなさそう。
だったから。
[お友達になれていない。
そう彼女の口に上がった花水木をちらと見る]
ぐれいへんが、きいたの。
「カスミはどんなおほしさまをさがしてるの?」って。
[夜が眠りに就く最後の時まで輝く星。
それが彼女が掴まえたい星だという事。
一緒に掴まえにいこうと誘って断られた事を話す。
そこまでいってから、少し間を置いて]
[誰かがいなくなる。誰かがまた増える。
いつでも、それは岬守にとって伝聞のかたちで届く。
海の傍らにあるこの建物から、離れられない。
震える羽の飛沫を食らいながら、
こまごまと羽の手入れをしてやる手はとまる気配がない]
おみそしる。
豆を醗酵させた調味料のスープ。
焼き魚とあわせたら、抜群。
…でも、グレイは生のほうが好きかな。
[鳥とは、得てして生の魚を飲み込むもの]
― 夜から昼へ ―
[お星様に会いたいと思えば、いつでも会える領域。
この約一年の経験で見定めたその範囲を出て、]
どこ!? お山はどこっ!?
[迷っていた。
おかしい。まっすぐに花水木の少女のいそうな場所――すなわち野山を目指していたはずなのに]
ダハールちゃんが来て、一緒にお花見して……。
恥ずかしがり屋さんのダハールちゃんに、逆襲されて、遊んで……。
それで、疲れて寝ちゃったんだあ。
[都合の悪い記憶は、なかったことに。
少女の記憶は、とても都合のいいように修正される。
楽しい記憶だけを残して]
ああ、そうだあ。
ハル、リヴリアちゃんに、花冠作ってあげるんだった!
[ぽん、と手を打つ。
リヴリアとの約束は、覚えている。
花冠を作るのは、楽しいことだから。
――――……けれど]
[シャルロッテの声に少女達の顔を、現実での姿を思い浮かべる。
体にもし負担がかかるとしたら誰だろうか。
何人かの姿を思い浮かべ。
そこに含まれた問いの色に逡巡する。
ローザとダハールにも優先させた方が良いと判断できる者が
いるかどうかを問いかけながら。
もしいなければ]
――シン。
[と名前を挙げた]
起こすなら。
負担がかからないよう、算段はつけてみる。
………カスミ……?
どうしたのさ……?
[ここは夜ではないし、
星を売っているようにも見えない
その姿と声に、道化師はゆるくかしげる
肩の上で切りそろえた髪が揺れて、
名残の桜の花びら、一枚、落ちた]
[今はゆっくりと夢の中、歩いていて。
彼女たちのやり取りは聞こえない。
終末を向かえほころび始めた世界、
余分を抱える余裕はないと、
夢を見るでもなく、何するでもない
新人研修医を、世界が吐き出してしまうかもしれない]
ああ、水面の子……
[確かアリエルだったか…その子のことはよく覚えている。
クマんも方は…これは私の来る前にいた子だろうか?]
ヴェルがどこかに帰りたがっていたのは
ボクも聞いたよ。
[逝くのではなく“帰る”何かを思い出したのか
何かが解けたのか…それは私にはわからない]
帰れたのなら良いのだけれど。
[小さく息を吐いて、それからグレイヘンに問いかけられたミズキを見た。
カスミとミズキの仲は、まあだいたいは知っている。
おひさまは表情には出る子だったから。
深くは聞いたことはなかったけれど]
ごめ、ん。
[飛沫が直撃したのに気付き、しゅんと羽根が垂れる。
翼をいじられるのは本来慣れないはずだが。
岬守の手付きは器用で心地良い。
毛羽立っていた翼も段々綺麗に整っていく]
おまめの、すーぷ。
[グレービーソースの方を思い浮かべる、食文化。
想像されたものが掛け離れている事には誰も気付かない。
“はっこう”の意味が解る様子であれば違ったかもしれないが]
ぐれいへんが、いきてるおさかなさん――?
[生、その言葉にベリーが真ん丸になった。
ぶんぶんと首を振る、そんな可哀想な事しないっ、と。
実際の主食が真っ赤な果実なのもあるにはあったけれど]
シンは。 なにも、おかしなこと、ない?
[グレイヘンの言葉にひとつ瞬いた。
泣いていたという星売りの、その願い]
探す……星?
そんなの、聞いたこと無かった。
[その星なら、何度だって見た。
太陽が昇ると同時に目覚めると、
空に残るひとつの星。
夜の名残―――ミズキが嫌うそれを、
星売りは見たいのだと言う]
え…………なん、で?
[編み掛けだった、傍らのレンゲの花冠に目を落とし、少女は絶句する。
決してしおれないはずのレンゲの花が、くったりとしおれていた]
なん……なん、で。
ど……して。
[編み掛けの花冠のことは、なかったことにされなかった。
それは、楽しい記憶のはずだったから。
けれど、目の前の出来事は、ちっとも楽しいことではなくて]
なんでえ……!?
[悲鳴じみた少女の問いかけに、答える声はない。
ぽかぽかいつも暖かいはずのお日様が、雲に隠れる。
春にそぐわぬひいやりとした風が頬を撫でていった**]
[そして続く問いには、やはり顔を顰める。
噛んだ唇から血が滲みそうなぐらい、
とびきり苦々しげに、呟いた。]
………嫌いだよ。
[一言をぽつりと零す。
心からの苦々しさを吐き出すように]
あんな奴大嫌いだ。
絶対に友達なんかじゃない。
どんなに酷いこと言ってもへらへら笑ってばかりで、
今だって……絶対に、
私の前じゃ泣かない、あんな奴。
かえる。
[空を見上げる]
――うん。
かえりたいって、いってたから。
それがかなったら。
いちばん、いい。
[こちらの世界から直接死出の旅に発つ者もいる。
そういう場合は大抵、振り返れば予兆があるものだ。
例えば、夢の中にいる内に彼女を取り巻く世界の方が
少しずつ衰えていくだとか、形は色々だけれど。
今回は、変化が急過ぎたし。
まだ少女のいる内に何かを感じた者もいなかっただろう]
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