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>>55
KKへの降下の件なんだけど…。
反対したのは…基本的には、KKの原住民との接触を禁止されているからというのもあるんだけど。
それは、もう、母星系がない今となっては、確かに意味はないわ。
でも、禁止したということには、何らかの理由があるはずなの。それを、さっき調べていたら…。
[TOP SECRET]ということで、アクセスが禁止されていたの。
何かヘンだと思わない?
[KK=102への降下の事を聞かれる]
……私としては……。前に出した計算の結果では、宇宙に私たちのような人達がいて、かつそれが接近している可能性は0に等しい事がわかりました。
それを考えれば……私はKK-102への効果に反対する理由は無いと思います。緊急事態で誰も頼るような場所が無いのですから。
ただ……この基地の中にあるウィルスが突然変異を起こして、KK-102に住む人々に何らかの影響が出たらと考えると、動かない方が良い気もします。
アクセス禁止ィ……?
なんだ、そりゃ。
[ローズの言葉に、眉間に皺が寄る。>>57
少し考え込むように、間が空いた。]
…………。
コードの解除か?
プログラムなら、シ=オンの領域だろう。
……が。
あいつら、何を隠して企んでいたんだ…?
[呟いたのは、自分たちを送り込んだ母星系の機関へと向けた言葉。
苦い表情で、ローズを見返した。]
ともかく。
俺たちに危険だというものでなければ、最早意味はない。
母星系の禁忌だというだけなら…な。
───それで反対したのか。
[調べた、という彼女に息をついて苦笑した。]
サージャリム様のお告げと言うから、何かと思えば。
確かに、シ=オンの得意分野のはずなんですけれど、シ=オンは、例の病気に感染している可能性が高いと…。
[キィ=キョウの検査結果ということを伝え]
ええ、何を考えていたのか…。
ただ、もしかするとなんですが、それがわたしたちの危険にもなりうるのかも知れないとも思ったのです。
それで、この情報を引き出す方法が何か無いかと…。
な……っ…シ=オンが…!?
[告げられた検査結果に、目を瞠る。>>64
少しの間言葉を失い、空色の瞳を見つめる。
真摯な光は、冗談ではない真実を告げていた。]
───、そう、か。
…分かった。
情報を引き出せるかどうか、俺が試してみよう。
───やめろ。指が痛む。
[つと、爪を噛むローズの指先に手を伸ばす。>>66
細い指先を捉え、視線を合わせた。]
……勘、か。
サージャリムも、今はどこかで眠っているんだろうけどな。
不安になるのも、仕方はない。
[作業を終え、防護服を脱いで所定の場所に戻す。もう一度オー=ス=ティンの亡骸を振り返り、一礼して医務室を去る。
…疫病。自分は感染していないだろうか。
自分の体調におかしいところは、ない。疲労が濃いのは状況のせい。
キィ=キョウが隔離して厳重に注意してやってくれたから恐らく大丈夫だろう。]
…そういえば、食事の支度、途中だったな。
[再び厨房へと向かった。]
[指先を掴まれ、はっとする]
あ、いえ、大丈夫です。
(男の人の手の感触…)
サージャリム様はかならずどこかにはいらっしゃいますわ。
かならず…。
―自室―
ここは……何処?
[睡眠ポッドから身体を起こし、女は呟いた。]
これは、ポッド……。そう、私はKK=102の探査に来ていて、それで……。
[呟きながら、記憶を少しずつ覚醒させていく]
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