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[弟達は唖然…太郎は次郎をじとーっと見ている]
太郎「次郎……」
次郎「あはははははっ!」
[姉が見ていたのはサトコから借りた「オカルト大全」>>0:877だった
怖くってまだ読み終わっていなかったのだった]
太郎「次郎って前から思ってたんだけど、エロイよね…」
次郎「な!な、なにいってんだよ!僕は姉貴が心配でだな…」
太郎「ふーん…でもこの本面白そうだよ」
次郎「お!ほんとだ!すげー!!姉貴はほんとに怖がりだよな!!」
[姉にダメと言われてだが、隠れて弟達はサトコに借りた本を「本当にあった怖い話(心霊編)」まで、姉より先に制覇していただろう]//
―校内探索中―
[メールの着信を告げる音が計3回
>>473サトコからのレシーバーへの声を確認すると]
…悪い、先行っててもらえるか?
[同行のシスターに告げ、見つけた札を渡す]
―校舎内〜屋上―
[最新のメールを開いて、指示通りに屋上へ。
自分の気持ちを確かめるように考え、一歩ずつ階段を上がっていく。
死刑囚のような気分。答えは出ないまま、屋上への扉を開く]
…メルティちゃん?
[屋上に足を踏み入れると、背後で扉が閉まる大きな音がした]
−屋上−
[ぼーっと遠くを眺めていると、ガラナの声がする>>498]
先輩…?
[メルティは後ろを振り返り、不安げな表情を浮かべた
状況は祭りの日と同じなのに、あの日とは裏腹に心は寂しく、重苦しかった
でも自分が招いた事だったので、素直にガラナに向き合い]
先輩…ごめんなさい…
先輩が一生懸命ダンスをしているので、
邪魔したくなくって…レイナの事言えずにいました
私…先輩が好きなこと…
レイナが先輩に告白しているのを見て、初めて
気付いてしまって…
混乱してレイナを責めてしまいました…
私が悪いんです…ほんとごめんなさい…
[広い屋上で一人待っていたメルティの姿。
胸が万力でじわじわと締め付けられるように感じながら
彼女の言葉を静かに聞いた]
メルティちゃんが謝ることじゃない。
[気持ちの整理の途中。
いつか、サトコとファミレスで話した内容が思い起こされた]
…本当に謝らないといけないのは、俺の方だ。
[じんわり涙を浮かべているメルティを見て罪悪感に苛まれる。
謝る理由を彼女は気づいているのだろうか。
しかし思いは止められず、口をついて出る]
…はっきりメルティちゃんに言っておくべきだった。
俺、レイナちゃんのこと…
[続く言葉をかき消すように、屋上に一陣の風が吹いた]
>>503ガラナ
わ、わかってます…
レイナの事…好きなんですよね…!
先輩があの日そういっているの、聞えました…
でも…それでも…先輩に想いを伝えたかった…
例えこの想いが伝わらなくっても、例え悲しい事実が待っていようとも…
言わずにはいられなかったんです…
[涙は頬を伝ってキラキラと流れ出て止まらなくなってしまっていた]
メル…。
[彼女の頬を伝う涙に、メルティに一歩近づこうとして留まる。
自分にその資格があるのだろうか、と]
そうか。
…メルティちゃんは、勇気があるんだな。
[彼女から目を逸らすように、空を見上げた]
勇気なんか…ありませんよ…
ただ想いをぶつけて、他の人を傷つける…
ダメな私なだけです…
[泣きながらガラナを見つめて]
それでも先輩がすごく好きです…
こんな私でよかったら…付き合ってくれませんか?
先輩が私を好きになってくれるまで、いつまででも
待っていますから…
[真剣に見つめていった]
ダメなことなんてことないよ。
メルティちゃんは、素直で、強くて…とても素敵な女の子だよ。
ごめんな。それは…無理だわ。
今のままメルティちゃんと付き合っても…君を泣かせない自信がないわ。
普段の輝くような笑顔にさせられないわ…。
−火曜日放課後 美術室−
>>507レイナ
[しばらく無言のままレイナを見つめていた。夕日をバックに漆黒の髪がゆらゆらと揺れた。が、声を掛けられて、気を取り戻したかのように]
あ…、そ、そうだね。結局昼ご飯も食べないままだったっけ…?何か食べようか…?
[その微笑みがまぶしかった。夕日が目にしみた]
[レイナになにか囁かれ]
あ、あのね、もし、もし…ガラナがレイナのこと、本気で好きなんだとしたら…。メルティじゃなくって、レイナ「が」好きなんだとしたら…?
レイナ、どうする?
[少し身体を硬くした]
>>511レイナ
ごめん、変なこと聞いちゃって。
…行こうか?
[何かを決心した。レイナの手を引いて美術室を出て、3−Bの教室に戻るように促す。
資料と利用者名簿をサトコに渡して、とりあえず、学校を出るだろう]
…他に好きな人を見つければいい。
もっとカッコよくて、誠実で、君を泣かせたりしない人を。
メルティちゃんならすぐにいくらでも見つけられるよ。
俺が保証するわ。
[遠くを流れる雲を眺めたまま、言った]
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