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有り難う御座います。
ええ……。
フランさんは……、今お辛いですか?
[「どうか、お気をつけて」という言葉に礼を言う。
そして、最後にもうひとつ質問を投げ掛ける。長い裾に隠れた腕が本来曲がらない方向に捩じれた。**]
[個室のインターホンに指をかけた。
応答がなければ、カードキーで入ってしまおう。
毛布だけを出して、そのまま放っておこう。]
……トレイスさん。寝てますか。
[中の反応を待つ。
じわりじわりと、足元から寒気が這い上がってくる。
不安な予兆のように。*]
/*
瓜科のメモって500バイトまでやったんか………おうふ
ちょっとこいつに風邪引かせたい欲望と戦ってた
色々と酷い目に遭えばいいと思うんy(ピチューン
――診療所/個室――
寒………、
[冷気に溶けるような小さな声。
目は閉じたまま、サイドテーブルの方へ震える手を伸ばす]
雪まで降るんか………ほんまにどうなって―――。
[伸ばした手に雪の落ちる感触はない。
ただ、雪が降っているのが見えるだけで。
外からの声>>68は耳に届いていない]
/*
仲間かー………仲間なんかな >>48
あえてこっちでは同僚とも部下とも仲間とも、何とも定義しとらんけどまあ普通にそう見えるよなぁ
…………凍死、してるんですかね。
開けますよ。
[寝ていると判断し、すぐにキーのロックを開けた。
扉が自動でスライドして中をつまびらかにする。
予想と異なり、患者は起きていた。]
……あの。毛布、出しにきました。
[気まずそうに言うと、目をそらして戸棚からそれを出した。]
[荷物が散らかっていないのを見て取った。
いくら持ってきたものが少ないとはいえ、
なにがしかの意図をくみとる。]
雪、ですけど――
貴方も、出掛けるんですか?
[診療所なら安心できるのに、
昨日の擬人も、海の少女も、この人も。
ここからいなくなってしまいそうだと思った。]
[機人からの返答に>>71改めて認識させられる。相手が人ではない事を。自分が、自分自身が最も嫌う浅ましい人間である事を。
人類を守ること。そこには、個々の感情は含まれていなかった事に気が付く。確かに汚染源の除去、直ぐにとは行かないが、人類そのものは復興するかもしれない。
けれど、傷ついた人々の心は癒える訳ではない。集積体が立ち去っても亡くしたものは帰って来ない。それ以前に抱えた気持ちも消える訳でもない。
それでは、私は救われるとは思わない。なんと身勝手な話しだと思うけれど――、それでは私は救われない。]
……ああ、貴方は機械なんですね。
人は身勝手な生き物ものですからね。
[誰かを生かそうという尊い想いではなく、浅ましく自らの生存のみを願う人間を軽蔑出来なかった。ただ相手は人でなかった事をぼやくだけ。自分自身もまたエゴにまみれた人だったから。*]
[ふいに目を開けて横たえていた身体を起こすと、
ちょうど扉を開けて入ってきた歳若い医療従事者と目が合った]
…………あ、すまん。
[彼が何の前振りもなしに扉を開けるとは思えない。
だとしたらこっちが気付かなかったわけで、
ばつの悪そうな表情で謝罪の言葉を零した]
助かるわ。ってか手間かけさせてすまんな。
去り際に毛布の場所だけでも訊いてくれば良かったわ。
ほら、………。
[他に患者が来るかも、といいかけてふっと口を噤む。
この天気の中診療所に向かう体力のある者が、
あとどのくらい残っているというのか]
/*
フラットさんとこ毛布抱えて突貫しようかと思ったらかぶった(照)
―自宅―
[以前は冬に学校に行くときに来ていた紺のコートを引っ張り出して、赤いマフラーをふわり巻き付ける。
何枚か自分に必要な分だけ毛布を選り分けて、残りはあちこちに差し入れようと思う]
おばあちゃん達、体調崩してないといいけど。
建物の状況が悪いとこなんか、夜大丈夫かなぁ。
[この頃行きやすい雰囲気とはいえない、廃ビルや治安の悪い辺りを思い浮かべた]
いっそ、血の気の多い人たちだけ、盛大に風邪引いちゃえばいいんだわ。
[苦い笑みが浮かぶ。
実際そんなことになってフラットが柄の悪い患者に囲まれるのは想像したくないけれど]
身勝手なのも、人だと思いますよ。
[ 浅ましく自らの生存をのみ願う事もまた、人間らしいと。それこそが、利己的な生き方も人を人たらしめているのだと肯定的に返事をする。]
―自宅―
[以前は冬に学校に行くときに来ていた紺のコートを引っ張り出して、赤いマフラーをふわり巻き付ける。
自分に必要な分だけ毛布など物資を選り分けて、残りはあちこちに差し入れようと思う]
おばあちゃん達、体調崩してないといいけど。
建物の状況が悪いとこなんか、夜大丈夫かなぁ。
[この頃行きやすい雰囲気とはいえない、廃ビルや治安の悪い辺りを思い浮かべた]
いっそ、血の気の多い人たちだけ、盛大に風邪引いちゃえばいいんだわ。
[苦い笑みが浮かぶ。
実際そんなことになってフラットが柄の悪い患者に囲まれるのは想像したくないけれど]
ふぅ……。
あなた“も”? ………って、ああ。
[話に聞いた擬人のことか、と勝手に納得した後、頷いて]
………ちょっとした様子見っちゅー奴や。
[それだけを答える。
眠りの中で盗み見た視界の持ち主が、どうやら海辺にいるみたいだから、
風邪引かないうちにどっか屋内に連れ込むと正直には言えず]
………なんかまるで、出かけて欲しくないみたいな物言いやな。
ひとりが駄目なら一緒に行くか? その方が心強いし。
ええ、いいですよ。
[さらりと了承した。]
こんな天気では、患者もやってこないでしょうし。
なにかあれば、端末に知らせるようにしておきます。
緊急のヘルプも来ないようですしね。
[そんなに深刻な事態なのだ、とは説明しない。
目の前の人物はそれくらい分かっているだろうから。]
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