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……くるしいの ね?
[今は、苦しみも何も持たない少女
かつては大切な人達に棄てられ
苦しんだこともあった気がするけれど
今は、何もない
だからこそ受け止められる]
あやまらないで
あなた、あやまるようなこと、なにもしてない
[少年が、記憶の中の友達と
似ていたから、じゃなくて]
[擦り寄ったクレーシャをわしわしと撫でる。
なんだか、とても心地よい手触りだったりするのだった。]
怖かったか、…むかえ、いけなくてごめん、な?
ダニール、あの、クレーシャみたいに、狼みたいな感じかと
おもって、た。
[目をぱちぱち。クレーシャの聲がなければ、全くわからなかった。]
くるしい?
[話しかけられて初めてしったように]
ああ…そうか くるしいんだ 俺って
今まで ただ…ただ ずっとずっと考え続けていただけ
自分の犯した失敗について
取り返せない何かについて
そうだった 花みたいになれば
なんにも考えないで済む
そう思ってた時もあったけど
…ただ懐かしい人の側で春を告げる花になりたい
そう思った時もあったけど
―いつも いつまでも
あの銀の星の様にゆっくりと積もる後悔の念で
白い花は かたく閉じた蕾を綻びさせることもなかった
えっ?
……そういえば、ダニール、人間みたいだね!
[こっちもあいかわらず、どんくさかった。]
あれ?
[そういえば、そういえば。
キッチンで見た弱そうな狼も、人間みたいな姿だった。
はて。 もしかして、自分も人間みたいに、なれたりする??]
…………戻るって、そういうこと??
/*
いや…ほんわか同窓会のつもりでいたら
ラビとシンクロした途端この子ったら…
どうしたらラビがここから這い上がれるのか
ぜんぜん見当がつかない
/*
いいかげんねろと このおとこ
ああもう クレーシャかわいいダニールさんかっこいいキーラちゃんがきだいしょう
赤が楽しくてしかたねーZE!
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