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[ 二つの精緻なプログラムは、――の中で展開される。
それはまるでフラクタルのように奇怪に展開し、交差の度に澄んだ音を内部で響かせる。
まるでニガヨモギを飲んだように、苦痛めいた表情が浮かぶ。
目を閉じて、ふっと両足から力が抜け―――]
◇ lucida=obscura ◆
[ 実行。
赤と白と黒の粒子が螺旋を描き周囲を舞う。]
……私、わたし、……。
[ 時計盤が、くるくると出鱈目な方向に針を回す。
粒子は、躯の周囲に構築・変化をしてゆく。
純白の服、seraph−熾天使>>0:4を思わせる、赤の幾何学ライン。更に引かれる黒のライン。ヒール鋭い真っ赤なブーツ。そして、巨きな杖。
最後に、Clock-eye(時計盤)を覆う赤いゴーグル、背中に浮かぶ小さな赤い羽、両耳を覆う黒のインカムのようなものが構築された。]
[2Fの迷路を出鱈目に駆けて行く。
そうして時間を稼ぎながら、ハート――プログラムの欠けた部分を少しでも修復しようとする。
その時、突然近くの壁が消えて――>>136]
わっ!?
[思わず身構える。
先程の"消失"と、状況を重ね合わせていた]
―― 階段 ――
『――同じ、だね。そっちのデータとこっちのデータ。どうやらお宝は参加者同士で奪い合うものじゃない可能性が高いのかなっ!
そしてデータが足りないのも同じだね。このままじゃ何のプログラムかわかんないよ!』
[4枚目のフレームに次々と流れる解析テキストを、私はじっと眺める。
お宝。おおかた黄金の何かというところからの連想だろうが、もし本当に「それ」が宝――参加者になんらかの恩恵をもたらすものだとしたら。
そもそもこの状況下で考えられる恩恵といったら]
ここからの、脱出……
[呟く言葉はECLATANTには聞こえなかったのか、コーネリアスの問いかけに]
『蟲? 違う違う! ――そうそう、アタシは』
[羽から放たれる輝きが。
その時。失墜した。
もっと大きな輝きによって]
……。
[ 失われたなにか、「ソレ」がかつて持っていたはずの記憶の外周を、堀を、埋めてゆくように。pierrotに篭められていたデータが、黒い本棚−書庫が整然と並んでゆく感覚。]
……。
…………、
………………。
[ 杖に縋り、立ち上がる。]
Chlonoise Vincentは、gula Cornelius を能力(襲う)の対象に選びました。
/*
とりあえず暫定コーネで。一番ヴィンセントの近くにいるので。
当然展開次第で変動だけどあと2時間やんね……
>>136
――敵性反応
[壁の向こうに走査を走らせ、avaritiaが警告を発信する。
それは、『身構えた』Tobeyに]
防御行動――!
[予備動作も待機時間もなく、刹那に熱衝撃波を発生させる。収束も拡散もなく、破壊のエネルギーが少年型のAIに向かう。
同時に後退しながら、ソレは防御のためにinvidiaの活性を上げた]
[輝きは一瞬で暗さにとって代わる。
停電――塔に負荷がかかったのか。
暗かったのは一瞬で、周りはすぐに元の明るさを取り戻したが]
『――く』
[塔への負荷が補佐AIの何らかの機能に影響を及ぼしたのか。
手元で勝手に〈FANFARE ECLATANT〉のフレームが展開し、ECLATANTが半ば輝きと化してフレーム内に引っこんでいった。
私はすぐに以前とのフレーム内部の変化に気付きフレームをまじまじと見つめた]
ショートカットコマンドのアイコンが一つ増えてる……
猫の顔のアイコン……これが拾ったプログラムを発動させるコマンドか。
/*
というかアイラがどうみてもラスボスな件。
もう一人が肩身の狭い思いをしてないか? 大丈夫か? ちゃんと赤ログでらぶらぶしてるか? いやそれは無理か設定的に!
だからナカノヒトは赤ログナカノヒト発言はすこーしくらいOKにしてほしいの。
RP村でも狼同士いちゃこらしたいのよー
……、……、……。
私、死んだのね。
[ 溜息のような、吐息。]
ふふ……、幻影と幻想に、呆気ない終わり。
彼らに死を与えられずにいたことの、なんて残念なこと。
私は、あれらの命を奪うために訪れたというのに、
うみだされたのは、複数のもの……。
[ 赤のゴーグルの先には、「塔」。
青白い顔に、嫣然と笑みを浮かべる。錯綜する情報への混乱。]
/*
しゃるめも>どんな物語っていうか、今日落ちるべきでない人は死亡フラグは立てないでしょう?
故に死すべき者がそれを狙うのだ。
LostOne. Charlotteは、Kenneth "thenoise" を能力(占う)の対象に選びました。
え?
[向こう側から来たのは、ant-lion――では、なかった。
しかし、ソレが敵である事に変わりはなく]
――――!
[高熱の波を肌で感知し、即座にdefence mechanismsを発動させる。
しかし一部をdeleteされたそのプログラムは不完全にしか作動せず――出現した無機質な壁には所々穴が空いていて、隙間から熱風が吹き出す]
熱ッ!!
[両腕で顔面を庇うようにしながら、身を低くする。
追撃はあるだろうか―― 一瞬間が空いたなら、より自身に有利な場――objectを求めて更に移動する]
…
[対象が熱衝撃波を防いだ、と把握して。
小さな声>>144を聞き取る。
推定される攻撃はこちらには向けられなかった]
――
トビー
[対象が離れていくことを補助AIの走査で把握する]
Babylonを揺らしたのは トビー?
[首を、傾げ。
開いた壁の穴を抜けて、Tobeyの後を追う]
―階段―
[階段の手摺に凭れ、何をするでもなく男はLittle DancerとCorneliusの会話を聞いていた。
このピースを宝と呼ぶのも、ECLATANTを蟲と呼びそれが否定されるのも。情報はどんなものでも収集していた。]
[刹那。世界が光り、暗闇に堕ち、元に戻る。それらが一瞬にして過ぎる、白色のストロボ。"塔"そのものの構成データを揺るがす眩い白。この場ごと破壊し尽くそうかという力に、僅かよろめく。]
ッ……派手な……
行ってみますか。
[Corneliusが階段を降りる。MARIAは自律行動として礼を伴って彼を見送ったが、その手を取ると男も階段を行く。
強い力に本能的に興味を惹かれる。MARIAの手を引くと、金属音を立てて段を駆けた。
もしもLittle Dancerも2Fに向かうなら、その背を追い。未だ向かわずなら、すれ違いざまに微笑みかける。]
― 1F ―
[ 1Fフロアの入り口を潜り抜ければ、そこには幾つかの争い。the noiseは、離れた場所にいるのか見当たらない。
中央中空ホログラムをちらりと見て、2Fへと階段を軽々と駆けてゆく。
2Fへ辿りつけば、iraが居る方向へ向かおうと]
―2F―
[降りた先は迷路だった。戦闘音は聞こえるが、壁に壁に阻まれて、目的の力の発生源は遠く思えた。]
[が、しかし。幾らか進むと、壁がいくつも欠損しているようだった。Corneliusが食い荒らしたとは知らず、だが、何らかの能力によるものだろうと欠損の大きな方大きな方へと歩む。
ついには壁そのものは抜け落ちて無く、一本の通路に。その先には、戦闘が見える――]
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