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―中央空域、下層―
[真っ逆さまに下へと落ちてゆく烏羽の翼。
男は意識が混濁していた。
通常兵装の威力を抑えてまでも防御に特化させたフィリアでも、ファフニールの雷撃弾はクヴォルにまで影響を及ぼしたようだ。
「何やってるの黒ピチ!、死なないって息巻いて居たのは口だけかー。」
何か耳元が煩い。男の手はコンソールに複雑なコマンドを打ち込んでいく]
…は…な…い。
[機体のスラスターを一斉切り
烏は地に]
エンジンを切って、風に乗る…
[「必殺、竜鳥飛びだー!!!」
烏は地に平伏さず、また滑空した。
男は深呼吸をしながら、計器と空域の確認をする]
チーフ、煩いです。
[再びスラスターの火を入れ、空を駆け上がる。
アンギャルドの姿と、遠く高層にアルトキュムラス。
ファフニールの姿はなかった。
アンギャルドの様子が、何か違うと思いながら、通信を開く]
…耐久性のテストだ。
[男はそう呟いた**]
…お、よく持ちこたえたな。
[背後で炸裂する花火の先を確認すれば、先程巻き込んだシャノンの機体。
あれは市井の若いエンジニアだったか。
心のなかだけで小さく親指をあげつつ、それでもまだ生き延びているスピード型の機体数名を引き連れて銀狼と月の追いかけっこに乱入。]
あぁ、まじかる☆ルナちゃんかぁ…あれは面倒だな…
一撃で許容量超えるのをぶっこむか、もしくは…
[反射弾を更に当てて無限地獄へ堕す。
今のコンディションで出来るかどうかは…**]
――えぇ?
本名ってどういう――
[向こうから半狂乱の様に流れてくる声、彼女のキャラクターでは考えられない。
自分のパニックとは質が違うそれ、声の底から伝わって来るような恐れはきっと。人の持つ最も本質な物、死の恐怖に怯える様に聴こえる]
ちょ、ちょっと!
大丈夫ですか!?
[何が出来るかは解らないけれど、声を掛け続ける事は出来る、少しでも何かの足しになればと。
考えるよりに先に、操縦悍を動かしていた自分。]
そちらに――向かいます!
[悪夢を叩き付けられた様に、誰彼もあの赤い光を恐れている。
自分も、例外では無いけれど。]
私の行く手を――阻むな!
[炸裂を確認しないまま、インメルマンターンで旋回、変針。
自分でも何故そうしようと思ったかは良く解らない。
ただ、もう1つの通信回線から流れてくる物が、酷く切ない叫びの様で。
変針先は真南ほぼ同高度。多少の弾幕が被弾しても構わない、どうせ後でピットに投げ込むのだし。
最大戦速で機体を飛ばす、『彼』に向かって。]
赤貧宇宙人 ニーナは、兎人 クロノ を投票先に選びました。
村:?・?
占:ニーナ
霊:ユージーン?
守護:ロジャー
共鳴:マリア・シャノン(?)
狂:クロノ
狼:シュウ・?
ナサニエル・マシマ・シャーロット
ロジャー・シャロが共鳴かなと思っていたんだが違ったか。ナサニエル・マシマ辺りが狼か…?分からんぞー。
10>8>6>4>2
初回襲撃立候補した方が良いならした方が良さそうだな。
コア停止は痛いが、他よりコアとの関係度が未だ低い。それに、他の奴ラのバトルの方が見たい。
というか、シュウ…もしかすると占い師かもと、ちらっとでも考えたのに。やっぱ人狼か!
どうでもいい話だが、ユージーンのツンデレっぷりがマジ凄いな。THE☆ツンデレ!の座は渡さ……って、この原稿なんだァ!!!(バシン
―― 南エリア/上層、尚も下降中>>116 ――
―――… ッ
[急激な降下。真鍮色のラント母星を象っていた装甲が、内部の歯車が、太陽の光に照らされて綺羅綺羅と毀れ落ちる。青空…、だが、空の端から雲が伸び始めている。観戦中の客の中には、ぬるく湿った空気を感じるものも居るかもしれない。>>85]
ぐっ…
[リープ。――メテログラフトの機能。空間を5m程の短距離跳躍するシステム。しかし先程から再出現後のほんの僅かな時に、近接武器で削がれ、二騎間の間でドリブルが行われているかのような軌道で落とされ続ける。]
(くっ…)
[読まれている訳ではない。なのに、何故?
ゴードンの時も、ニーナの時もそうだ。何故だ。
バコォ…!!!
メテログラフトの破壊された球体の隙間から、まるで液体が零れ出すように、光弾が溢れ出す。それは完全な球体ではなく不定形で、本当に液体であるかのような形状だ。]
―時間軸にして少々前―
『宣言』と『自己紹介』とでは意味合いが違うのでありますよ、クロノ殿。
もっとも、文化の違いなのかもしれませんが…
小官の個人情報を知ろうとするなら、個人としての付き合いがあってしかるべきです。ですから、先ほどはこちらからも『公的な』名乗りを上げさせていただいた次第で…
[バイザーに流れる機体の被害状況報告を確認しながら、片手間に答える。今は時が惜しい。
けれど、クロノが続けた言葉に、思わず憮然とした目を向ける]
あまり人聞きの悪いことは言わないでほしいでありますな。
宇宙海賊のごとき蛮行などと言われてフヅキが『怒ったら』、なだめるのが大変なのですから…
[ぶつぶつと愚痴のように、まるでフヅキが感情を持ったもののように言う]
それと、最後の部分は誤りであります。
たしかに情報の改竄は行いましたが、それは誤った表記を訂正しただけで、おおむね偽った部分はありませんよ。
…多少こちらに有利になるよう、一部情報の隠蔽はさせていただきましたが…
[それはたとえば兵装に関する部分であったり、エントリーのための身元に関する部分であったりするのだが。さておき。
反論のような言葉を言い終えるころには、視界の端に機体状況の総合評価が表示されていた。…正直戦闘をするにはかなりきつい数値だが、有象無象の小型機ならばまだなんとでもなる範囲だろう。
ただ、相手がエース級の機体となると、逃げに徹したとしても、逃げ切れるかどうかといえばかなり厳しい]
…?
っ…
[そこまでを確認して、なにごとか言いかかったクロノの機体に目を向ける。
それは、ちょうど二機の人型機体が、本体がむき出しになったメテログラフトに攻撃を加えようと殺到した瞬間のこと。
騎士を模した二体は、こちらに一瞥をくれて、去っていく。それを追うことはしない。如何にクロノが窮地と言え、助けるほどの理由もなければ余力もない。
むしろ、自らが助かり、敵機が沈みえる今の状況は好都合とさえいっていいほどだろう。けれど、いや、だからだろうか]
…ご武運を。
[誰に言うともなく呟いた小さな声が、オープンチャンネルの通信に乗っていた]
夢幻の竜騎士 マリアは、シルバーコレクター ナサニエル・ウエクサ を投票先に選びました。
…こちらもあまり油断はできんでありますな。
フヅキ、コード・スターリィスカイ…
[エース級と思しき二体こそ素通りで去っていったが、それに続くようにして小型機が群がってくる。
数で押し包まれたら、切り抜けるのは難しい。なんとかその場を脱して活路を見つけようとする視線がさまよって…
…そして、目が合った]
(……なぜ、それを――っ)
[専用回線で響いてくる低い問いかけに、その意図を聞き返すことはない。
今まで聞いたいつよりも感情の込められたその声は、そこに込められた恐怖と動揺は、『それ』はやはり自分が知ってはいけないことだったんだと教えてくれた。
きり、と、小さく、歯噛みする。一瞬の、瞑目]
マリアさん。ウィルアトゥワ殿。
[今度は、あえて『役者名』で相手を呼ぶ。仮面が身を守るものでもあるのなら、群がる敵機の中で仮面が剥がれたままではあまりに無防備だ。…その原因を作ったのがほかでもない自分かと思うと、自分自身がいやになるけれど]
―――先刻、前大会勝者ゴードン殿の機体が撃墜される直前、不自然なBFコアの停止を確認しました。それに抗する手段として、外部から『それ』を行うことのできる機体を調査しようと試みた際に―――
[できるだけ感情を込めないように、機械的に事実を『報告』する。けれど、すべてを告げようとすれば、その意思が鈍る。
もう一度深呼吸して、覚悟を決めて、言葉を続けた]
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