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[...のこの推測が正しければ
ミハイル、イヴァン、ドラガノフ、ナタリーの中に
人狼はいる]
ミハイルならば行動がおかし過ぎる。
[ソファで寝ていた彼。悪目立ちするのは不自然だった]
むしろ、彼が真実を知っていて隠している者と憶測をすれば…
(一番考えられるのはイヴァンかナタリー、か)
[どちらが人狼にしろ、好んで人を襲うようには見えない。
実際、今までこの村で人狼騒ぎが起きた事はない。]
(敢えて藪を突付いた、か)
[人はどこまでも残酷で、悪辣で、計算高いのかと思うとため息が漏れる]
(まあ、あくまで推理に過ぎん)
[だが、その二人に視線が向いてしまうのは、仕方がなかったかも*知れない*]
[イライダが去って行く姿を見送った。]
子供たちがそれぞれに苦しんでいるのに
俺ひとり、
イライダの想いに逃げて良いのだろうか・・・?
―食堂―
[昨日見た夢を思い出していた。
数年前に村はずれに出来た、例の研究所の夢だった。当時は訝しがりながらも、村に人が増えると喜んでいたのだが]
…イライダさん。
[彼女に来た手紙の件>>69は知らない。ただ、おずおずと話し掛ける]
人狼をどうやって見つけて、
どうやってやっつければ良いのか、…知ってる?
イライダさん、物知りだから。何か分かるかなって。
[問いかけた所で、丁度正午を告げる時計の鐘が響いた。
宿の集められた者に残された時間は、きっと、後わずかだ。反射的に、先ほど見ていたのと逆の窓を見つめた。どうやら宿の周囲には、「見張り」の者が張り付いているようだった**]
フィグネリアは、イヴァン を投票先に選びました。
――…人狼が現れる時、天は我らに恩恵を与えるだろう。
[イヴァンの問いかけに、嘗て読んだ本を思い出す]
人狼は上手く人に変化するらしいけれど、それじゃ私たちのような人間には対抗できないからかしら。
本当の姿を見抜く…水晶とか、魔鏡とか…そう言った物が見つかったり、何かしらの宣託を受ける占い師が現れたりする。
遠い国には、そういう伝承があるって聞いた事があるわ。
[ロランが、せめて飲み物だけでも、と入れてくれた紅茶を一口飲んで]
人狼に滅ぼされた…と、されている村も多いから、そんなの眉唾だって哂う人も居るわ。
でも、こういった伝承は、人が生きていく為の知恵が残ったものとも云えるから、一笑出来ないって私は思ってる。
ここに人狼が居るのなら、そういう何かをもった人も、この中にいるのかも、しれないわね。
そしたら、見つける事は、出来るんじゃないかしら。
[正午の鐘。
霧で辺りは見えないのに、やけにこんな嫌な響きだけは聞こえてくる。
イヴァンが、ちらりと窓を見れば、同じようにそちらを見。
その向こうに見えたモノに、少しだけ眉をしかめ、カップをそっと抱いた**]
ドラガノフは、イヴァン を能力(下駄を蹴上げる)の対象に選びました。
サーシャは、イヴァン を投票先に選びました。
だけど、この宿の来てから頻度が、増えた。
[これまでは思い出したように時折、まるで知らない情景のその一片を見るだけだったのに・・・夜毎夢を見る――。
断片であることに違いはないけれど、誰のことか分かる程度には、詳細になっている]
どうして?
[渦巻く、混乱]
― ロストヴァ家→宿・マリーヤside ―
[引き止める両親との口論、家からの脱出に思いのほか時間をとられ、昼もかなり回った頃。
その後も、出会う人から引き止める声がいくつも上がるけれど、全て振り切って]
まってて、姉さん。
[息を切らせてようやくたどり着いたのに、宿の周りを見張るものたちに捕まる]
お願い、姉さんに合わせて。
姉さんが、人狼なわけ、ない。
[拘束を振り切ろうとむちゃくちゃに暴れるけれど、数人に取り押さえられればなすすべはない。]
どうして放っておいてくれないの!
姉さんにあまり時間が残されていないことくらい、分かるじゃない!
[今まで生きていることがおかしいだろうといわれたなら、頭が真っ白になってふっと力が抜ける。
つられた様に拘束が緩む]
[彼女の顔面は怒りに蒼白となっていて、目の前の男の頬を平手で張る]
ばか、言わないで。
姉さんが人を喰らって生き延びてきたとでも言うの?
[パァンと響いた音に幾分冷静さを取り戻したようで、押し殺したような声で告げる]
いいわ、あんた達下っ端に聞いたって何一つ分かっていやしないんでしょう。
[この喧騒が届いて、姉が姿を見せてくれやしないかと立ち去る前にじっと宿の方向を見つめるけれど――この騒動も何もきっとこの濃霧に吸収されて、届かないまま――]
毎日だって、来るんだから。
姉さんの無事な姿を見るまで。
[あきらめたように宿から視線をはずすと、挑むように告げる。
彼女が暴れないとなれば、見張りの男達に無理に拘束しようと言う意思もなく―それはやはりどこか後ろめたさもあるのだろうか―もはや形骸だけとなってしまった拘束から抜け出す。
次に姿を眼にするときには骸との対面になってしまうかもしれないとは思ったけれど、ふるふると頭をふってその想像を振り払い背を向けた]
[どこへ向かうべきかと考える。
手紙の出所である役場へいくことも考えたけれど、責任逃れでたらいまわしされた挙句、結局は村長の名が出てくるのだろうと思えた]
会ってくれない可能性のほうが、高い。
けど・・・。
[何もせずには、いられない。
足早に村長宅へと向かう道すがら、彼女に向けられる村人の視線はどこかよそよそしく、冷たく感じた――]
― 第三幕・了 ―
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