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[...は、料理は勢いだと思っている。
杏と違って、その辺、かなりファジィ。単に、細やかな料理ができないともいう]
……よし。
[ひととおり、サラダの準備は終えた。海苔はとりあえず、先に刻んでおく。
お店とかで大根サラダによくのってる、あられみたいなのがあるといいんだけど。
まあ、いいか。即興だし。サラダの割に葉っぱがないのは、なんだけど。
ま、海草も葉っぱだよね。(ワカメは海草ではなく海藻です)]
あ、いや、えっとその嫌とかじゃな、都ちゃ、ええ、あれ、そうじゃなく
[顔がきゅきゅーっと真っ赤に。]
だから本当になんの話か判んないんだってばっ
[風峯に向かってテーブルをばんと叩いて抗議の叫び。]
あ、そうじゃなくて、御手洗なんだけれど僕の部屋に荷物ごと移しておいたからっ ほら姫藤院さんと同室とかやっぱまずいよねってさっき二階で山田と話し合ってっ あと城も体調悪そうなら僕の部屋ででも休んでてって山田にことづけておいたからっ
[なにやらいたたまれなくなって必死に話をそらすように報告。]
あんなあ、機嫌悪いとかやなくて……。
[何か山田のほうが機嫌が悪そうだ。
まあ、そんな事はどうでもいい。
むしろ嫉妬されていようが何だろうが言われなければわからないままだ。
御手洗が起きていれば食事のトレイを渡す。
相変わらず、庶民だの下賤だの言いながら、それでも食べるのだろうか。
予想外に器が早く空になったので、ちゃんとゆっくり休むように言ってから
麦茶のセットだけ残して203を出る。
207を覗いたら、城はまだ起きそうになかったので今のうちに
他の食事の手伝いをしてこようと下へと降りてキッチンをのぞく]
どーおー?
/*
うん。
ずっと思っていたんだがどうしよう。結城丈二というキャラにときめかない。
ロールしていて(ギャグ的な意味で)色々美味しく面白いんだがこの村が恋愛村である前提で考えて、あまりにもときめかない。これでは色々と申し訳ないなあ。もちと自分好みに軌道修正するか。
[青の様子をみる。悪戦苦闘しつつも、半分くらいは済んでいる。
なんかすごい真剣な顔で、見てわかるほど肩に力が入っている。
そういうことか、くそう。食卓での光景が読めた。泣けた。まあいいか。
青の作った種に、薄切り肉を巻いていく。ぐるぐるぐるぐるぐるぐる。
――なんだかんだで、お肉の準備も終わった。
敷いたアルミの上にのっけて、上にもアルミを乗っけて。In オーブン]
あ、杏ちゃん。おおむね、オーケーかな?
[役目を果たした調理器具を洗っていると、杏が戻ってきた。
お肉の準備が平穏無事に終わったことと、
とりあえず大根サラダにしてみたと、報告しておく]
[結城の様子を見て、クックッと笑いをかみ殺す。]
いやいや、色男な事で結構じゃねぇか。
お前の眠れる龍が本領発揮するのはそう遠い事じゃねぇちゅう話だよ。
[あ、蛇か。]
あー、確かに体調悪い奴は部屋固めたほうがいいかも知れねぇな。
もし風邪とかで流行れば面倒だっちゅう話だ。
つーか、体調不良が長いようだったら本当に日恋に何とかしてもらう事を考えるべきかも知れねぇ。
[結城がテーブルを叩いたのに、少し驚いて]
…落ち着け。
具合でも悪いのか?
[赤くなった顔を覗きこむ]
熱があるんじゃないか?
お前こそ、調子が悪ければ部屋で休んでた方がいいぞ。
[どうやら結城と葛城の仲が微妙に進展しているらしい、と眺めていて思った。
幼馴染。
憧れる単語。]
あ、矢口さんサラダできたんだ?
…。
なんていうか。矢口さんのって……。
[サラダを見て、言おうとした単語を飲み込んだ。]
…矢口。この大根おろしは夕飯でちゃんと使うから許して。
[ごめん、と両の手を顔の前で合わせて謝ってから、
ボウルごと冷蔵庫にしまう羽目に。大根さんにもごめんなさい。
ハンバーグはどうだろうか。でも、ちゃんといい匂いがするので大丈夫だろう。
更科に指示を出しながら、ケチャップとウスターソースとバターをフライパンへ。
それから、隠し味にブルーベリージャム。これがほんのりと甘酸っぱくて美味かったりする。
ソースが出来たら、やけどしないように注意しながらオーブンから出した
熱々のハンバーグにかける]
よし、かんせーい!更科お疲れ様ー、矢口もありがとー。
[ぱちぱちと、キッチンのなかで小さな拍手]
[階段を降りる。キッチンに視線を向け……
ぷぃっと視線を反対側へ。すると、娯楽室から軟球がコロコロ転がってくる。]
誰かいるの〜?
[娯楽室を覗き込んだ。]
[風峯に笑われ葛城に心配され。真っ赤なお顔の丈二くんは大きく深呼吸をした。落ち着け、素数を数えろ。1・3・5・7・9・・・よし。]
うん、大丈夫。具合が悪いわけじゃないよ。うん。
[自分に言い聞かせるようにして。]
ん、、、日恋ってそういうのフォローしてくれるのかな。なんか全部見捨てて危機感煽られるんじゃないかって悪い方向を考えちゃったんだけど。
[必死な平静。]
うん、大根サラダで構わんと思う。
ごめんな、色々最後任してもうて。
[矢口のサラダの件には頷く。
パエリア組のほうもそろそろだろうか]
ほな、うちちょっともう一回上いってくるわ。
…あと、山田きたらご飯出したげて。多分臍曲げとるから。
[自分は出さないとは言ったが、他の面子にまで出すなとは言ってないし。
三人の部屋にそれぞれお茶とスポーツドリンクを追加するために
ペットボトルと薬缶を抱えて再び食堂を出ていく。
相変わらず忙しない]
あ、ああ。
大丈夫だと、思う。
[自分の担当分を示して、
調理担当に手渡して。
恐る恐る作業を行う。
さまざまな加護があったか、
爆発することはなく]
…は…
[疲れはてたように項垂れながら、
完成の声に笑顔を浮かべたのだった。]
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