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[貴方たちは、月明かりの中に
朧げながらも近づいて来るモノの正体を知る。
それは巨大な化け物だ。
赤く血走る目を輝かせ、
4本ある足で力強く地面を蹴り、
車を追いかけ迫って来る。
皮膚は黒く、ごつごつとしていて巨大な鉤爪を持つ。
その赤い目からは、得も言われぬ恐怖を感じられた。
【任意SANチェック】]
唸り声ですか。
[ふっと後ろを振り向く。
彼方には赤い二つの光点、赤い星。
腹部に響くゆっくりとした振動。]
……、
[+裏+
裏・その正体が星で無い事を見抜く。
表・黙って見つめる。]
[聞こえるのは森に響く鳥たちの声のみだと思っていたが、
突然聞こえなくなり、代わりにバキバキと木が折れていくすさまじい音が響く。地響きを感じながら、その音の方を振り返ると赤い星が二つ、揺れているのが2(3)
1.見えた/2.見えなかった/3.一部だけ星が見えないのに気づいた]
[二つ並ぶ赤い星が、確かに見えた。
ゆらゆらと揺れ動く星が。
そうして星空が同じような動きで消えたり隠れたりを繰り返す。
それは‘何かに隠されているから'だ、と。青年は本能的に悟った。]
――ッ!
[その瞬間、地面が音と共に大きく揺れてハンドルを取られそうになるのを青年はぐっと堪えた。
何かが此方に近付いてくるらしく、揺れの回数は段々と増えていく。
振動の感覚からして、恐らく相手は四足。]
あらあら、さくやさんはどうなんです?
運命感じちゃいません?
[なんて、悪戯っぽく尋ねてみた後
――君の持つ感情にあこがれた、という言葉に
何だか不思議そうな顔をしている彼>>=7に
私が今度は驚く番ですね。だって――
自分とフリードリヒの話を、聞かれているとは知らなかったものですから]
そうですかねぇ。
その前に死んじゃいそうです、あはははは。
……ですがその忠告は頂いておきますよ。
そういった人に出会えたら、きっと……死ぬのが怖くなる
其れが嫌ですけどね。
[向けられた言葉に微笑む顔は
何時もの能天気な物ではなく少しだけ、強張ったものだったかもしれない]
[青年はミラー越しに血走る赤い目を見た。
闇に溶け込む色をした岩肌のような皮膚と鋭い鉤爪を見た。
――肌が粟立ち、ひゅう、と喉が鳴った。]
…ッ、うわあぁぁぁっ!
[逃げなければ。
青年はそういう思いに駆られ、アクセルを踏み込む。]
何か来ます。
[>>55クラーラへ短く。
赤星の周囲の光が呑まれている。
あれは星などでは無い。
──瞬間。
>>#9>>#10上下左右に揺れる様な強い振動が起こった。]
っ、パルムさん
[舌を噛まない様に気をつけ後方から視線は離さず。]
[月明かりの中、駆けて来る巨体は禍々しく朧に浮かび上がる。
血走る目を持つそれは、地球地上に存在するあらゆる哺乳類よりも大きな姿をしているように、見えた。]
[尋ねたと同時でしょうか。
揺れる地面、そして車に
思わず私は席にしがみ付きましたよ]
……!一体何が……
[何かが近づく感覚、なのでしょうか
何かぞわぞわっとしますけど――兎も角]
パルム、アクセル全開!
逃げ切った方がいいわこれっ!!
[叫びましたが、さて彼はどうするのでしょうか]
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