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― 自室にて・朝 ―
[外は相変わらずの吹雪。部屋の中でさえ息が白い。
ベッドを出ると、体を確かめるようにそっと屈伸運動を行った。昨日はだいぶ無茶したが、まあ大丈夫と言っていいだろう。
下手をすると凍傷になっていてもおかしくはなかった。
フィグネリアは元気になっただろうか。
気にはなるが…朝から確かめに行くのもぶしつけだろう。
まずは出来ることからだ。
そういうわけで、駄目にしてしまった資料を手に部屋を出た。
さっさと謝ってしまおう。写本すれば、何とかなる…多分。
そんな呑気な思いは、不意に階下から昇ってきた鉄錆の匂いに中断された。
はっとして階段を駆け下りれば、血まみれの男が倒れている>>0]
……ッ!?
[資料を投げ出して駆け寄り抱き起すが、その喉は深く掻ききられ、息が無いのは一目瞭然だった。傷口に溜まっていた血があふれ、シャツの胸や腕を濡らす]
[背筋にぞくりという寒気を感じ振り向く。何も見えない。
男を寝かせて間近の窓に飛びつくが、雪の上には足跡も、血の跡もない。
振り返り、ドアの取っ手にゆっくりと手をかける。
一気に押し開け同時に飛び退れば、空っぽの部屋に、椅子に座る女性の後ろ姿が見えた。首の角度からして、あれも絶命している。
仰向けの男の横に再び膝をつく。
震える手を伸ばし、その喉の傷口を指で探った。
これは刃物傷じゃない。恐ろしく鋭利な何かで、引き裂かれた傷だ。
見たことの無い傷だった。
人間には到底つけられない傷だった。
人ではない、化け物の―
ふらりと立ち上がる。何よりも先にやるべきことがあった]
[血まみれの姿のまま、建物内を走り抜け、玄関を出ると正面の門に飛びついた。開いたままの扉を何とか閉じる。雪が邪魔だ。
掛け金をおろし、刺しっぱなしの鉄鍵を回して抜く。
同じように、敷地から外へ繋がる出入り口をすべて閉ざした。
こんなことをしなくても、吹雪で簡単に出られはしない。
こんなことをしても、踏み台さえあれば簡単に出られる。
それでも、人狼がいると分かった以上、こうするしかないのだ。
そうやって自分が閉じ込めようとしているのは、つい昨日まで信じていた結社の仲間だ。何故だ。何故こんなことになった。
あの日々は二度と来ない、その思いが塊となって胸をふさぎ、息苦しさに思わず目をつぶってあえいだ。
落ち着け。惑わされるな。現実だけを見ろ。
自分に言い聞かせて息を一つ、次に開いた目にはのっぺりとした無表情を張り付けていた。
そうして、束ねた鉄鍵を響かせながら、建物の中に戻っていった。
誰かに問われれば、自分の見たものは全て話すだろう]**
ウワァァァいつまでもリンリンいっててくれって言ったじゃないですかー‼
PLの癒し、PCの日常の指標が逝ってしまわれた……。
さぁ、どう動くか考えて早めに動かないとだなー……おおう、既につら…
─ 朝・自室 ─
あー。
変な夢見たせいで朝っぱらから妙な事考えちまった。
[さっさと身支度を整えながら、ため息をつく。白い。うわぁ]
……兄貴信者なんて、いつまでもへらへら笑って、厨でリンリンいってりゃいーんだ。
[息を吸うようにからかい、悪態をつきながらも、「半端者」と呼んだ事だけはなかった。
日々の糧を、命を司る彼女が、いつか痛みを乗り越えてある意味で強い──はしたない(と思いこんでる)イライダみたいな──そういう結社員になるかもしれないと思っていたからだ。
別に、鈴の音も兄を呼ぶ声も気に入っちゃいない。ただ、料理の腕はいいから。ただ味わうだけじゃなく、手を掛けて大事に命を頂く。人間らしい行為だろ。それを認めてる、だけだ]
なんだなんだ、また何か、……っ!?
──センセ。何があったんだ!
[次々に門を閉ざし戻っていくアミルに駆け寄れば、ところどころを血に染め、常にない無表情の彼がいた。
信じられない気持ちで、半ば察しながらも問いかけ、話を聞いた]
嘘だ、だって……っ。
[震えが止まらなかったから、誤魔化すように髪をぐしゃりとかき乱した。
それでも。万が一億が一、事が起きたなら。やる事は一つと、狩人の男にだって言ったんだ]
──それが本当なら、証拠の隠滅や見落としなんかがないように、ほかの何人かでも現場を確認した方がいいよな。
アミルが中に戻るなら、オレは一応……外から侵入した形跡はないかだけ、見てくる。
[語尾の震えは寒さのせいだ。
人狼騒動が始まったというのなら、自分も彼も、等しく容疑者だ。──目の前にいるのを、尊敬する先生と思ってはいけない。
まだ、どこかで大がかりな冗談であって欲しいと願いながら、踵を返した**]
Q トロイくんは血のにおい気付かなかったんですか?
A いろいろと、鈍いんです(先生の衰えも気づいてない)
………っ、―――…はぁっ、…嘘よ。
誰か、悪い夢だと…言って。 嫌よ…もう二度と…嫌…っ。
[服の上から鷲掴みにするように心臓を抑えて、
薬が効いてくるまでの間の、痛みと苦しさを押し殺そうとする。
信じたくない気持ちから、否認めいた弱音が唇から零れるも]
でも……誰かが…憑狼…。
必ず、見つけ、て…、殺さな、きゃ…。
今度こそ…守ら、ないと…。
[結社員として、何をしなくてはいけないかは、
頭の片隅の冷静な何処かで、十分すぎる程、分かっていた。
途切れ途切れの荒い呼吸で呟けば。痛みのせいだけではなく、
固く瞑った瞼の間から滲んだ涙が、一雫
泣きぼくろを濡らして、頬を零れ落ちる。
動けるようになれば、微かにふらつく足取りで、アナスタシアの籠った部屋の方へ。誰かに会えば、問いか言葉を交わすだろう*]
/*
処理準的には、占い先→処刑と襲撃ですが、
石が真っ黒になる→遺体占い白判定、的な。
ところで、
アナスタシアさん>>1:#3>>1:#4
憑狼ですが、「占いで必ず見つけられる、支部を助けられる」
とあるのですが、アナスタシアさん(この村)的には、
占い師は当日の憑狼の憑依の有無が
分かる設定の感じだったり、するのでしょうか…。
それとも、通常の人狼騒動RP村やシステム準拠で、
占いが先→憑依が後で、
占いで分かるのは、前日までの結果、というののままで大丈夫でしょうか…どうしよう、確認しておいた方がいいかな…うーん…。
別村で、最終日にこれを勘違いしてて、生存勝利も考えていたっぽい
憑狼を追い詰めちゃった村人さんがいたのですよね…
大丈夫だとは、思うのですが…うーん(悩み
― いらない子 ―
[これまで賢女に助けられてきた村人は、手のひらを返したように賢女を迫害するようになった。
賢女の正体が魔女だと信じた人ばかりではなく、教会に目をつけられたくない為に賢女を売るような村人もいた。
賢女を庇えば白い目で見られる。そんな風潮が広がり、いつしか村に味方は一人もいなくなった。]
[母は目に見えて疲弊していた。
それまで飲む事のなかった酒を呷る姿が目立つようになった。]
「……大丈夫だよ、お母さん。
お母さんは優しくて立派な賢女だもの。いつか皆わかってくれ――」
[全てを言い切る前に、強い衝撃を頭に受け、
ぐらりと視界が揺らぎ、フィグネリアは床に倒れた。
何が起こったか理解できずに顔を上げると、そこには椅子の足を持ち、鬼の形相でフィグネリアを睨む母が立っていた。]
『この役立たず!
根拠のないことほざく暇があるなら薬を売ってきな!!
あんたと居ればあの人が私の所へ帰ってくると思ってたのに、一向に会えやしない!
あの人に会えないんなら、あんたなんか最初っからいらなかった!
いらなかったんだよ!!』
[椅子を振り下ろす音も、罵り声も、遠くに聞こえる。
フィグネリアには、母の豹変がすぐには受け入れられなかったけれど。
自分の希望は壊れてしまったのだということだけは、瞬時に理解した。]
[父は自分ができた事すら知らず
祖母は父親のいない孫を望まず
母は父と己を繋ぐ鎹としか自分を見ていなかった。
“フィグネリア”など誰も望んじゃいなかったのだ、と思うと、全てがどうでもよくなった。
母の巻き添えで死にたくない、その思いだけで拷問に耐えてきた。
だが自身が救われたのも、母の存在があってこそ>>0:76,>>55]
[ざまあみろ。
あんたがいらないって言った娘は、あんた自身のせいで助かったんだ。]
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