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>>360
球磨・・・
[後ろからでは球磨の顔を見ることは出来ない。
だが、その声から、どんな顔をしているのかを想像するのは用意だった。
水面に座り込み嗚咽を上げている、姿は最早以前の面影を全く残さない妹の頭をあやすように撫でながら、]
・・・球磨は、終わりにしたいにゃ?多摩に沈めて欲しいのにゃ?
本当の本当に・・・もう、何も、方法がないのかにゃ?
・・・沈める事が、球磨を救う事になるなら、多摩は・・・
[球磨がそれを望んでいるのなら。
しかし、だからと言って・・・
葛藤を続けながら、球磨の胸の内の内に、問いかける。]
>>352
(最初からそう言ってくれれば、楽なのだけれどね)
(…ふふっ、素直じゃない子)
[呟く彼女の傍で、ふっと笑いかける。
…本音を言ってくれたのだと、目を、口調を見れば分かる。
大丈夫。彼女の心は、深海に沈んでなんかない]
帰りましょう。
あの子も、連れて。
みんなで。
[龍驤の方を見ながら、促す様に言っただろうか]
>>363,>>364
[真正面からの弾幕に巻き込まれた艦から爆発が巻き起こる。即ちヴァジュラの指示が意味を成したという事だ。]
『真正面から突っ込むその気概は認めるけど―
―勇気と蛮勇は別物よ。さあこのまま…』
[沈ませよう、と思った瞬間に白い靄がかかる。
―煙幕だ。もし今阿武隈と川内を狙っていたのが艦載機であれば、煙幕は無意味であっただろう。だが今狙っていたのは―戦艦だ。戦艦には相手の位置をはっきり把握する術はない。その対応の遅さが―致命傷だった。]
『しまった――!』
[ヴァジュラの後ろに、大きな轟音が響く。
その後に、高い高い紅の煙が立ち上る。
―――川内の放った雷撃が、空母の横腹を抉り、爆破させる。そしてその爆発が艦載機に引火し、さらなゆ誘爆を引き起こし。
…結果として、空母は一瞬で大破を通り越し、轟沈していった。これで残るは大破した戦艦が1機、中破した戦艦が2機、そして―]
『まだ満足に動ける私だけ、って事ね。
―いいわよ。最期のフィナーレは…私が飾ってやるわ!』
[そうヴァジュラは気を吐き、大破した戦艦を先頭にゆっくりと単縦陣を敷き、霧島艦隊の方へと向かいつつ―]
『ほらほらほら…!今撃たずに、いつ撃つって言うのよ…!!私は、私は…塵になんてならない…だから…!』
[まるで癇癪を起こしたかの様に、先程霧島が撃った方へと主砲を放ち続ける…]
>>359
[月が綺麗だ。初雪は沈む太陽を追うかのように浮き上がった月明かりを浴びて、そう唐突に思った。]
……あれは。
[その明かりに照らされた一つの影。
初雪は焦らずそのまま静かに進む。そんなに離れているわけでもないのに砲雷撃の音が遠くから聞こえる。]
こんばんは、綾波……。
[挨拶して、言葉をどう継ごうか一瞬迷うが、そのまま言い切る。]
あなたを、拿捕しに、きた。
[取り出せるようにはしているが武器は構えない。]
>>366
[――少しづつ、球磨の体が艦娘だった時のそれに戻って行く。艦娘を沈めたいという欲望より、撫でてくれる姉への事が心の大部分を占めたからだ]
……多摩ちゃん。
[葛藤する多摩に、小さな声で何かを問いかけようとする。何を聞きたいのかを自分の中で確認するのに、とてもとても長い時間がかかった]
球磨は、もう沈みたいクマ。このままずっと苦しんで、いつか多摩ちゃんの事も海の底へ堕とすんだって思いながら生きていくのは、嫌だクマ。
きっと、今からごめんなさいって謝って鎮守府に戻れても……また、球磨は艦娘の事、沈めたいって思うクマ。
……それでも、球磨は鎮守府に戻った方がいいって、多摩ちゃんは言うのかクマ?
>>368
[川内の雷撃の終末を見送り、空母は落とした。
敵戦艦からの砲撃の豪雨がやってくる。しかし、それは連射速度があまりに早い。これは、決死のものだ。それが分かる。つまり、艦隊は崩れかけだと判断した。落ち着いて後は戦艦を、落とす。]
那珂、神通、両翼に広がり探照灯を敵艦隊へと向けなさい。
これは、囮作戦。私と夕張で敵を狙うから、位置を明らかにして。
その間砲撃はあなた達を狙ってくるでしょう。
大破したらすぐに戦闘海域を抜けること。
頼んだわ。
「「…はい!」」
[自分が轟沈する可能性を考えてなおしっかりと自分を持っていてくれる。]
「「探照灯、照射します!!」」
[神通と那珂から指向性を持った光が照射される。場所は、敵艦隊へと。大破中破した戦艦が3機、そして、姫戦艦。]
――わかったわね夕張。後はしっかり、狙いなさい。
「はい!霧島さん!胸をお借りします!!」
一緒に撃つのは初めてね。…行くわよ。
主砲、斉射!!!
[敵の砲撃は明かりの向いた方に向かっているだろうか。少なくとも、その光の影になり私達2艦は視認が難しくなっているはずだ。その時間を使い、距離を計算、角度調整、発泡諸元、照尺調整。狙い撃ち、正確な砲撃を、敵に向ける。]
「きゃぁっ!!」
「霧島先輩!!これ以上は無理ですぅ!!」
了解!こちらも斉射済よ!急いで海域を抜けなさい!
[なおも続いていた砲撃により、那珂と神通は大破。残りは、私と夕張だけ。しかし、敵にも相当な錬度の砲撃が降り注いだはずだ。]
>>338 >>339 >>344 >>349
あっ・・・
[無意識に撃っていた魚雷は電に引き寄せられていった。その電を庇った雷に、命中したかに見えたそれは・・・]
どう、して・・・
[妹たちが傷ついていく。それを望んだのは、誓ったのは私なのに・・・]
死ぬのが、怖くないの?
¨レギオン¨が、深海が、いやじゃないの・・・?
わたしは、こわくて、憎かったのに、なんで・・・
[ぼんやりと、前を向いたまま、私は立ち尽くしてしまいました]
だめ、ですよ・・・
私は、化け物で、みんなを倒そうとしていて・・・
[あの時・・・私が沈んだと告げた時と真逆でした。私はじりじりと詰め寄られ、後ずさるけれど、意味はなくて・・・]
きちゃ、だめだって、いってる、のに
[ただ、涙ながらに、そうつぶやきました]
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ほんとは道中まで駆逐艦ズを引き連れようか文章まで書いて迷ってたけど…(面子は霞、若葉、初霜、涼風)
でもそぐわないなって思った。
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