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[ 電が両手の指を絡め>>68、その熱を分け与えてくれる。
指から伝わる脈動に、どくどくと、胸の鼓動が合わさってゆく ]
『…いっ…しょ……に……?』
[ あの時、海底から手を伸ばしていたのは、雷だけではなかった。
自分がこんなになっても、電は笑ってくれる。
海底から引き上げて、暖かく受け入れてくれる ]
…忘れるわけ……ないわよ…。
だって、だって大好きな電との、約束だもの……。
[ 海へと雫が流れ出るたびに、瞳の濁りが薄れてゆく ]
破っちゃって、こんなことしちゃって、ごめん…ごめんね……!
[ メモに残していた言葉を、今度は自分の声で伝えた ]
/*
>>=65
私も今日は準備程度かな。明日はゆっくりと箱前にいれるけどね。
もう、みんな進んでいるのであす辺りは流れ的に加古にゃんのところに行ってくるかも
>>=62
[いつもより気も緩んでいたしサボっているという自覚はあった。しかし、だからこそ最低限周りには気を配っていたのだが、この娘は違った。ガチャといきなり聞こえて来た音に、ビクゥとなり、笑顔のまま固まっている。
彼女がもう出撃から帰ってくるというのは誤算だった。]
えっと、あは、あはははは…
その、これは、その、あれです。
敵の情報を集めるのは艦隊決戦の要といいますか、敵の事を知らなければ注意も出来ないといいますか…
[普段からは想像もつかないほどにうろたえているのが分かる。なおこたつに入ったまま言い訳をしてるので、この光景は、シュールだ。]
>>62
・・・ふふっ。
『青葉』は爆弾の事を知らないのね。
それを聞いて安心したわ・・・。
[この状況下でなぜか笑みがこぼれるだろう]
それならなおさら・・・、
あなたから青葉さんを返してもらわなければならないわ。
[青葉を助ける方法があるのか聞かれてはいないが]
なら、青葉さんを乗っ取っているあなたを倒せば青葉さんを戻してもらおうかしら・・・。
[いつになく不敵な笑い]
>>70
そうだよ、元気でちょっとお転婆くらいな夕立ちゃんが一番夕立ちゃんらしいって思うのですよ。
だから…うん、えへへ。
[体に埋めてきてくれた夕立ちゃんの頭を、両手で包み込むように頬に添えて指の腹で涙を拭いながら]
…私も、ありがとうなのですよ。
諦めないって、言ってくれたから…勇気沸いてきたのです。
[大切なものを取り戻しに、この声が、この手が届くまで絶対に私も諦めてなるものかと、そう心に誓った。]
>>67>>73
…!?
[まさか、地上とはいえ正規空母がこうもがっつりと主砲を積んでくることは想定出来ていなかった。
鎮守府方面に近づけていた幾つかの艦載機達が、三式弾によって撃墜されていく]
(ああ、そういえば――…)
[運命のいたずらとやらが無ければ、彼女は戦艦になる筈だったということを思い出した]
……
[サラトガの方を確認すると、後退を考えているようだ。
…此方の戦力の本命は装甲空母姫の彼女。それならば―]
『――行け』
[僅かでも、戦力を削りたい。
三式弾の雨をかろうじて掻い潜った僅かな艦載機は勢いを殺すことなく――鎮守府へ特攻を試みるだろう。
無論、その前に再び撃ち落とされる可能性があるが]
― 3d 08:10 寮の自室 ―
[その日の寝起きは最悪だった。
いつものように日の出前には目が覚めたものの、抜け切らない疲労で体が重く、結局この時間まで布団から出られなかった。
布団から出なかった理由はもうひとつあり、次の指令が行くまで自室待機を命じられていたからだ。
そして、布団から出れた理由は、新しい指令が届いたからだった]
リンド沖奪還作戦……。
[指令書に書かれた作戦名を読む。
この基地の沖にある前線基地が奪取され、敵の支配下に置かれているらしい。
それを奪還する作戦だ。
叢雲に与えられた任務は]
後方支援……か。
[いつもと変わらない]
>>=68
なるほど。
[霧島のあわあわした様子はかなり珍しい。それくらい気を抜いていたということなのだろうか。]
…では初雪もご一緒します。お一人では危険でしょう。
[ごとごとずるずるとみかんがたくさん入ったダンボールを引き寄せて、初雪は霧島の隣に入り込んだ。]
みかんと一緒だと、なおよく分かるようです。
[みかんを報告書と一緒に霧島の目の前に差し出した。炬燵の温もりが、北方で戦い、かじかんだ手足を和らげてくれた。]
――>>42・回想――
[球磨の提督は優秀だったと言われているが……実際のところは、ただ人を勢いづける事が得意なだけの人間だった]
(……何が希望だクマ。名将だクマ)
(全部……全部、指揮を出したのも、作戦を立てたのも球磨がやったんだクマ。それなのにアイツは、球磨を一番大事な戦で艦隊から外して別の艦に乗って行ったクマ。球磨だけには生きていて欲しいとか言って、余計なお世話だクマ!)
[その戦いは、負け戦だった。大援軍がやってくるまでにせめて時間を稼ぐだけのどうしようもない勝負である事は知っていた。それでも、価値のない戦いに行って沈む事が出来ていれば、球磨だって心残りはなかっただろう]
(あのバカ提督……よりにもよって、残した球磨の装備全部ダメコンにとっかえて出ていく程バカだとは思わなかったクマ。そのせいで、球磨は、何度も何度も……)
[あのバカ提督は球磨が生き延びられるように良かれと思ってやったのだろう。だがそれは言うまでもなく逆効果だ。主砲も魚雷もない状態では、戦えるはずがないではないか。
むろん戦ったところで、残された遠征隊と球磨だけではどうしようもなかっただろうが……球磨だけは、沈められては復活し、また沈められ……まさに生き地獄を味わう羽目になった。
そして最後の轟沈、愚かな戦術を取った彼を恨みながら沈んでいった球磨は気が付くと――深海棲艦となっていたのだった]
(深海棲艦になったら、もう艦娘を沈めたいと言う衝動からは逃れられない。終わりのない復讐を、自分がもう一度死ぬまで実行し続けるしかない……虚しくてぬるい、無駄な戦いだクマ)
――さあ!魚雷発射、艦載機出撃、主砲用意!水平線の鎮守府を、影も形もなく有耶無耶にするクマ―!!
[ついに、本陣たる球磨の艦隊が前進を始める。練度の低さから、艦娘にとってあまり脅威ではないが、鎮守府自体に届けば、確実に壊滅せしめる威力を持って]
[前線に出なくていい。
そう聞いて浮かんできた感情は、実力を認められていない悔しさと、それを上回る安堵だった。
任務に意識が行き、それがふと緩んだことで、頭に浮かんできた顔があった]
そういえば、東雲はどこに行っているのか知らない?
[指令を持ってきた艦娘に聞く。
一昨日は任務で会うことができず、そのまま事件が起こり、昨日までずっと作業をしていたため、気にする暇が無かった。
帰ってきているのなら、一緒に任務ができるかもしれない。
そう思ったのだが]
――――――。
[目の前の艦娘は、思ってもみないことを告げてきた]
………………え?
―1030:出撃後、艦砲射撃―
[それぞれ出撃した艦と同速で私も進軍する。30ノットで四半刻程も進めば、水平線上に敵艦隊を補足した。報告に会った大艦隊も確認。
今の私は、視認さえできればあとは狙いを付けることができる。戦艦なら視認可能距離は34km。小型の駆逐艦でも28kmまでは補足可能だ。
回頭し、味方の艦隊を見送り、精密射撃の体制に入る。味方艦が会敵するまでに牽制砲撃をする。もっとも、それは的中を狙うものだが。弾頭、炸薬を詰めると、最後の、暁と行った演習が思い起こされた。誰に言うでもなく呟き、準備を始める。]
暁。全部すっ飛ばして見本を見せてあげる。
艦砲射撃とは、こうするのよ。
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