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[乗り込んだエレベーター。設置されたボタンは1階から3階まで。]
この研究所って1階から3階までしかないの?
何処から行けば良い、シルビア。
[そうシルビアに質問しながら私は1階から3階までのボタンを見つめて―。]
[ 再び地面に伏せ腕で頭を庇う。連鎖的に爆発>>273>>276が起こり、隣接する店の一部ごと吹き飛んだ。バラバラと粉塵と共に瓦礫が転がって来る。]
……。
[ 片足を立てて、体勢を立て直そうとする。
手榴弾の破片の貫通はしなくとも間近での爆発の衝撃も身体に響き、一瞬眩暈が起こる。いけないな、と何処か他人事の様にぼんやり考えた。]
《... ッ 》
[ 焦点が結ばれる。レデントーレがナイフを構えている姿。
……殺すなら可能……撃てば終わり。敵なら、]
……。 …。
[ 立ち上がり、その場を離れようと試みる。…のは出来なかっただろう…]
[ レデントーレのナイフが一閃し、何処からか蹌踉めいて乱入してきたゾンビの切り裂いた。爆発に巻き込まれなかった多眼兵装が、複数視点よりレデントーレを捉える。
彼は双眸を閉じ、直ぐに薄ら開く。
レデントーレの姿は近づき、そのナイフが真横に振るわれた。]
...警告...
投降セヨ
[ 戦闘スーツに覆われた左腕で、真横に振るわれるナイフを受け止めた。切り裂かれる事だけは無かったものの、強さの度合いに応じた衝撃、ダメージが伝わる。
ナイフを斬りつける距離まで近づいたのであれば、レデントーレが避けようとしても避けきれぬであろう体面積の大きい部分、腹部へと銃口を突きつけれるなら触れさせ、ショット弾…散弾…を続けざま、2(3)回撃ち込む。]
/*
あっ、爆発して一帯が酷いことになってるのにゾンビが紛れてるとか何事だしってなるよね。
勢いに任せすぎすみません。*/
[当たればどんな防具でも多少は傷つけることが出来ると思って振るった力は少しも傷つける事がかなわずに止められる。]
うわっ!
[止められると同時に腹部へ銃口が当てられる。とっさに受け止められたナイフと足に力を入れ、横に移動しながら空いている手で体と反対の方向へ銃身を殴って逸らす。
そうして体勢を崩しながらも避けるが、相手は直ぐに構え直して二発目を撃とうとする。]
やば―――
[言い切る前に確実に彼女を捉えて二発目が命中した。左わき腹が吹き飛び、大量の血が飛び散る。そして弾の衝撃によって後ろへ吹っ飛ばされた。
ヤバイ、このままだと何も出来ずに死ぬ。そう思った彼女は流れる血と共に無くなっていく力を振り絞ってかろうじて持ったままだったナイフで自分の手を浅く傷つける。そしてそのまま動かなくなった。]**
─ ??? ─
[目が覚めると、眼鏡の少女は【施設】の中に居た。]
[集められたのは、身寄りのない100人程の少年少女。
皆、あの戦争で「死んだ」事になっている。]
……… ここ どこ?
[程なくして、スーツ姿の男達が現れる。
施されるテストで、少女達は振り分けられた。]
[少女が案内されたのは、地下深くの個室。
真っ白な壁に、モニター、ベッド、机、監視カメラ。
そんな何の暖かみもない部屋が、50ほど整然と並ぶ。]
[……50?他の子供達はどこへ行ってしまったのだろう。]
[それから毎日。少女達には「教育」が施された。
モニターに映し出される課題を、淡々とこなす日々。
薬品学や、生物学、遺伝学といったものが主だ。]
やめ ……ぁああ ッ!!
[逆らったり成績が悪ければ、教官の電気鞭がしなる。
少女もまた、何度も電撃を背に受けた。]
[ある日、脱出を試みた少年が居た。
次の日、レーザーでバラバラに切断されて返ってきた。]
[モニターに映った肉片を見て、少女達は悟る。
ここには、希望の光など一条も存在しないのだと。]
[ジャスミンには、救急スプレーを遣えと云われたものの。
傷を塞ぐ前に、やることがある。
なにしろ、傷は貫通していない。ということはつまり、あの弾丸とかいう金属塊が残っているということだ。
感触としては、肩甲骨で止まっている。食い込んだ鏃を抜く要領でやればいいのだろうが、自分の背中に手は回らない。
人に頼むにしても、玲子は論外だろうし、マッカラーも元が木こりでは適切にやれるかどうか。
だから、そんなときどこからか現した少女の申し出>>293は、渡りに船だった]
……心得があるなら、頼めるか。
骨から弾を抜かねばならんが……清潔な刃物はあるか。あの屍どもに触れていないものだ。
[肉を掘り、骨を削って弾を抜くことになる。
ゾンビを斬った刃物などでやれば、どうなることやら]
……それとな。
ひとつ大事なことを言っておく。
私はおじさんではない。ヴァルターだ。
[いやまあ、年齢的には充分におじさんではあるのだが]
研究所なのに地上階しかないのね。
薬品の保管なんかはどうしているのかしら。
[シルビアが押すボタンを見つめているだろう。
エレベーターのパネル下の蓋にも少しの間視線を向けてみる。**]
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