赤面症 メイは、園丁 マシュー「秀兵衛さま」

赤面症 メイは、園丁 マシュー「お手紙ありがとうございます。お元気そうでよかったです。こんな状況で、ちょっと参っていますけど、」

赤面症 メイは、園丁 マシュー「朝一番に見る秀兵衛さんの元気な『おはよう！』に、とても元気をもらっている気がします。」

赤面症 メイは、園丁 マシュー「本業は、学生をやってます。リリアみたいに賢くないから、ちゃんとできてるかはわかりませんけど……。」

赤面症 メイは、園丁 マシュー「でも、きっと、秀兵衛さんが聞きたいのは、そういうことじゃないんですよね。」

赤面症 メイは、園丁 マシュー「秀兵衛さんがニンジャで、そして求婚者であるように、わたしにも、誰にも言えない秘密があります。」

赤面症 メイは、園丁 マシュー「本当のことを知ったら、秀兵衛さんは幻滅してしまうかもしれなくて、それも怖いんですけど、」

赤面症 メイは、園丁 マシュー「でも、『言うと大変なことになるから言ってはいけない』という約束があって、」

赤面症 メイは、園丁 マシュー「そのせいでわたし、もしかしたら、その人を怒らせて、嫌われてしまったかもしれなくて……。」

赤面症 メイは、園丁 マシュー「だから、どうか、訊かないでください。なにかしたいと言ったばかりなのに、すみません。」

赤面症 メイは、園丁 マシュー「うすうすは、気づいています。本当はきっと、秀兵衛さんは全部、知ってるんだって。」

赤面症 メイは、園丁 マシュー「ニンジャは、なんでも秘密を暴いてしまうから……例えば、リリアにも言えないようなことも、」

赤面症 メイは、園丁 マシュー「わたしが何者なのか、本当は誰なのかについても、全部お見通しなのかもしれません。」

赤面症 メイは、園丁 マシュー「わがままばかりで、ごめんなさい。わたしは、秘密を、本当に隠しておきたいのか、」

赤面症 メイは、園丁 マシュー「それとも本当は誰かに知ってもらいたいのか、それさえ、わからなくなってしまいました。」

赤面症 メイは、園丁 マシュー「いまは秀兵衛さんのために、なにかできることを、必死で考えています。　メイ」